【2026年版】グアテマラの治安|エリア別の危険度と旅行者の防犯対策

「グアテマラの治安」のアイキャッチ画像 — 街並みを歩く伝統衣装を着た二人の少女

「グアテマラに行きたいけれど、治安が心配」。
旅行や留学を検討する方から、最もよく聞く声です。

この記事では、外務省の安全対策基礎データと危険情報を一次ソースとして、グアテマラの治安をエリア別に整理しました。
旅行者が巻き込まれやすい犯罪の手口、具体的な防犯対策、緊急時の連絡先とスペイン語フレーズまでをまとめています。
私たちスパニッシモはグアテマラに拠点を持つスペイン語スクールです。
現地の事情を知る立場から、渡航判断に役立つ情報をお届けします。

本記事の根拠について
治安情報は外務省「グアテマラ 安全対策基礎データ」(2025年3月12日更新)および外務省「危険情報詳細」(2025年4月8日更新)に基づいています。
犯罪統計は国家文民警察(PNC)の2024年データを外務省経由で引用しています。

先に結論:グアテマラの治安レベルと全体像

グアテマラは大部分が外務省レベル1(十分注意)で、一部地域がレベル2(不要不急の渡航停止)です。
2024年の殺人事件は2,869件で、そのうち約5割が首都グアテマラ県に集中しています。
一方、アンティグアやティカル遺跡周辺など観光エリアは比較的安全です。

エリア危険レベル旅行者向け判定
アンティグアレベル1観光可(基本的注意)
ティカル遺跡/フローレスレベル1観光可(ルート外注意)
アティトラン湖レベル1(一部レベル2)観光可(地域選択注意)
グアテマラシティレベル1短時間通過推奨
サンマルコス一部/ソロラ一部/イサバル一部レベル2渡航非推奨

出典:外務省「グアテマラの危険情報」(2025年4月8日更新)

①外務省の危険レベル

外務省はグアテマラに対して2段階の危険情報を発出しています。
レベル2に指定されているのはサンマルコス県・ソロラ県・イサバル県の一部地域で、土地・水源の所有権をめぐる暴力事件が長年続いている地域です。
それ以外の地域はレベル1(十分注意)となっています。

②犯罪統計の概要

国家文民警察(PNC)のデータによると、2024年のグアテマラの殺人事件は2,869件で前年比横ばいです。
凶悪犯罪の約5割がグアテマラ県で発生しており、エスクイントラ県・イサバル県・サカパ県・チキムラ県を合わせると全体の約7割を占めます。

③旅行者にとってのリスク度

犯罪が集中するのは首都グアテマラシティの特定地区と国境地域です。
旅行者が訪れるアンティグア・ティカル・アティトラン湖などの観光エリアは、基本的な防犯対策を取れば楽しい旅行ができます。
ただし「安全」と断定できる場所はありません。渡航前に最新の外務省情報を必ず確認してください。

エリア別の治安情報

グアテマラの治安はエリアによって大きく異なります。
外務省の危険情報をもとに、アンティグア・グアテマラシティ・ティカル・アティトラン湖など旅行者が訪れる主要エリアの治安と危険レベルを整理しました。

①アンティグア|比較的安全な観光拠点

アンティグア・グアテマラの街並み
アンティグア — 観光客が多く比較的安全なエリア

世界遺産の街アンティグアは、グアテマラの中では比較的安全です。
観光警察が配備されており、石畳の街中を日中に歩く分には大きな問題は報告されていません。
ただし、夜間の一人歩きやスマートフォンの路上使用は避けてください。

アンティグアの観光スポットや楽しみ方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

グアテマラ観光 — アンティグアのサンタカタリーナアーチと火山、石畳の街並み 【2026年版】グアテマラ観光ガイド|絶対行きたい7スポットとモデルプラン

②グアテマラシティ|地区ごとのリスクを把握する

グアテマラシティの都市風景
グアテマラシティ — 地区ごとにリスクが大きく異なる

首都グアテマラシティは殺人・強盗が最も多発する地域です。
外務省の危険情報によると、地区ごとにリスクが大きく異なります。

地区リスク旅行者への影響
第6,7,18,21区極めて高い(マラス活動地域)立ち入り厳禁。第18区だけで市全体の約2割の殺人
第1,2,4,9区高い(旧市街・繁華街)スリ・ひったくり注意。夜間は特に危険
第10,14区中程度(ホテル・レストラン街)旅行者の所持品を狙う強盗が散発

出典:外務省「グアテマラの危険情報」

注意
外務省は「日本人を含むアジア人は非常に目立つため、徒歩での移動は強盗の格好の標的となります」と警告しています。
グアテマラシティでは車両移動を基本とし、徒歩移動は最小限にしてください。

③ティカル遺跡・フローレス周辺

ティカル遺跡のマヤのピラミッド
ティカル遺跡 — 遺跡周辺は比較的安全だが、幹線ルート外は注意

ティカル遺跡がある北部ペテン県は、観光開発が進みつつあります。
遺跡周辺やフローレスの観光エリアは比較的安全ですが、密林地帯の幹線ルートを外れると治安が悪化する場合があります。
ツアーやガイド付きでの訪問がおすすめです。

④アティトラン湖周辺

アティトラン湖と火山の風景
アティトラン湖 — 観光地化された村は比較的安全

パナハッチェルやサンペドロラグーナなど観光地化された村は比較的安全です。
ただしソロラ県の一部(ナワラ市・サンタカタリーナイシュタワカン市周辺)はレベル2に指定されています。
アティトラン湖を訪れる際は、レベル2地域を通過しないルートを事前に確認してください。

⑤レベル2指定地域|渡航非推奨

以下の地域は外務省レベル2(不要不急の渡航停止)に指定されています。
いずれも土地・水源をめぐる住民間の対立が長年続いている地域です。

  • サンマルコス県(イシュチグアン市・タフムルコ市周辺):大麻栽培をめぐる土地問題の対立
  • ソロラ県(ナワラ市・サンタカタリーナイシュタワカン市周辺):水源地の所有権争い。幹線道路CA1が通過
  • イサバル県(エルエストール市周辺):鉱山開発会社と地域住民の対立

旅行者が巻き込まれやすい犯罪と手口

外務省の安全対策基礎データによると、グアテマラで旅行者が巻き込まれやすい犯罪はバイク2人組の路上強盗、スマートフォンひったくり、闇両替詐欺、空港での荷物預かり詐欺の4類型です。以下に手口と対策を解説します。

①バイク2人組の路上強盗

最も多い手口です。
バイクに乗った2人組が歩行者や渋滞中の車両に接近し、銃を突きつけて金品を奪います。
2024年にはグアテマラシティの車通りの多い道路で、日本人がバイク2人組に銃を突きつけられスマートフォンを奪われる事件が発生しています。

②スマートフォン狙いのひったくり

路上でスマートフォンを使用しながら歩いていると、ひったくりの標的になります。
地図を確認する場合は建物内やカフェの中で行い、路上でのスマホ操作は避けてください。

③闇両替詐欺

グアテマラシティ第1区周辺では、外国人に対して闇両替への誘いがあります。
両替と偽って別の場所に案内され、強盗に遭う手口も報告されています。
闇両替は法律で禁止されており、両替はホテルや銀行で行ってください。

④空港での荷物預かり詐欺

ラアウロラ国際空港では、見知らぬ人物から「日本への荷物持ち込み」を依頼される事例があります。
「麻薬の運び屋」として利用される可能性があり、他人の荷物は絶対に預からないでください。
グアテマラでは麻薬関連の犯罪は20年以下の禁固刑で、保釈制度はありません。

渡航前・滞在中にできる防犯対策

外務省は「安全のための3原則」として「目立たない」「用心を怠らない」「行動を予知されない」を推奨しています。
具体的な対策を渡航前・滞在中に分けて整理し、チェックリスト形式でまとめました。

①渡航前の準備チェックリスト

  • 外務省海外安全情報で最新の危険レベルを確認する
  • 「たびレジ」に登録する(緊急時に大使館から連絡が届く)
  • 海外旅行保険に加入する(私立病院の医療費は高額になる場合がある)
  • パスポートのコピーを複数用意する(本体とは別の場所に保管)
  • 在グアテマラ日本大使館の連絡先をスマートフォンに登録する
  • 緊急時のスペイン語フレーズを覚えておく(後述)

②滞在中の行動ルール

  • グアテマラシティでは車両で移動し、徒歩移動を最小限にする
  • 流しのタクシーは使わず、配車アプリまたはホテル手配のタクシーを利用する
  • 高価なアクセサリーやブランド品を身につけない
  • 夜間の外出・一人歩きを避ける
  • 通勤・移動ルートをなるべく固定化しない
  • 周囲に自分を観察している人がいないか常に意識する
  • 強盗に遭った場合は抵抗せず、金品を差し出す

③入国スタンプの確認

入国審査官の押印ミスで、出国時に罰金1,000ケツァル(約2万円)を請求されるケースが多発しています。
入国時にパスポートのスタンプを必ず確認し、「E」(入国)に丸印がついていること、日付が正しいことを確認してください。

渡航準備の全体像を確認したい方は、以下の記事も参考になります。

「【2025年最新版】スペイン語留学準備ロードマップ|6か月前から当日まで一気に把握!」のアイキャッチ画像 【2025年最新版】スペイン語留学準備ロードマップ|6か月前から当日まで一気に把握!

緊急時の対応と連絡先

万が一犯罪被害に遭った場合は、まず安全な場所に移動し、警察(110)または在グアテマラ日本大使館(+502-2382-7300)に連絡してください。以下に機関別の連絡先と対処手順を整理します。

①緊急連絡先一覧

機関電話番号
警察110
消防・救急122、123
赤十字125
在グアテマラ日本大使館+502-2382-7300
移民庁(入国スタンプ問題)2411-2411(内線4012)

②犯罪被害に遭ったら

  • 抵抗せず、犯人の指示に従う(銃器を使用した犯罪が多い)
  • 安全な場所に移動してから警察(110)に通報する
  • 在グアテマラ日本大使館に連絡する
  • パスポートを盗まれた場合は大使館で「帰国のための渡航書」を申請できる

③緊急時に使えるスペイン語フレーズ

助けてください
¡Ayúdeme, por favor!
(アユーデメ ポル ファボール)

警察を呼んでください
¡Llame a la policía, por favor!
(ジャメ ア ラ ポリシーア ポル ファボール)

強盗に遭いました
Me robaron.
(メ ロバロン)

日本大使館に連絡したいです
Quiero comunicarme con la Embajada de Japón.
(キエロ コムニカルメ コン ラ エンバハーダ デ ハポン)

緊急時だけでなく、旅行中に使えるスペイン語フレーズは以下の記事でも紹介しています。

スペイン語圏でのトラブル時に使えるスペイン語トラブル対応フレーズを、命・健康/犯罪・金銭/交通・サービス別に整理したイメージ画像 スペイン語トラブル対応フレーズ大全|命・お金・サービス別にすぐ使える 「スペイン語ホテルトラブル対応フレーズ集|体調不良・盗難・設備不良をフロントに伝える」のアイキャッチ画像 スペイン語ホテルトラブル対応フレーズ集|体調不良・盗難・設備不良をフロントに伝える

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よくある質問

グアテマラ旅行は危険ですか?
エリアにより大きく異なります。アンティグアやティカル遺跡周辺は比較的安全ですが、首都グアテマラシティでは犯罪が多発しています。外務省の安全対策基礎データを確認し、エリア別のリスクを把握してから渡航計画を立てることをおすすめします。
女性の一人旅は可能ですか?
アンティグアなどの観光地では可能ですが、夜間の一人歩きは避けてください。グアテマラシティでの一人行動は推奨されません。日中でも貴重品管理と周囲への警戒を怠らないことが大切です。
グアテマラで最も危険な場所はどこですか?
グアテマラシティの第6・7・18・21区が最も危険とされる地域です。犯罪組織「マラス」の活動地域で、市全体の殺人の大半がこの4地区に集中しています。旅行者がこれらの地区に立ち入る必要はほとんどありません。
強盗に遭ったらどうすればいいですか?
抵抗せず、犯人の指示に従ってください。グアテマラでは銃器を使用した犯罪が多く、抵抗すると命に関わる場合があります。安全な場所に移動後、警察(110)と在グアテマラ日本大使館(+502-2382-7300)に連絡してください。
スペイン語ができなくても安全に旅行できますか?
観光地の一部ホテルでは英語が通じますが、緊急時にスペイン語ができると対応がスムーズになります。「助けてください」「警察を呼んでください」などの基本フレーズだけでも覚えておくことをおすすめします。

確認先と、情報がズレたときの扱い方

グアテマラの治安情報は随時更新されます。外務省の危険情報は更新頻度が高く、旅行直前の確認が重要です。情報源によって内容が異なる場合は、外務省→在グアテマラ日本大使館→旅行ガイドの順で確認してください。

情報源によって内容が食い違う場合は、①外務省海外安全情報 → ②在グアテマラ日本大使館 → ③旅行ガイドの順で確認することをおすすめします。

まとめ:グアテマラの治安は「知って備える」が正解

グアテマラの治安は「全土が危険」でも「全土が安全」でもありません。
エリアごとにリスクが大きく異なり、旅行者が訪れる観光地は基本的な注意を払えば楽しめる場所が多くあります。

大切なのは、渡航前に外務省の最新情報を確認し、エリア別のリスクを把握しておくこと。
そして緊急時に備えて、基本的なスペイン語フレーズと連絡先を手元に準備しておくことです。

安全対策を整えたら、グアテマラの観光スポットやコーヒー文化もあわせてチェックしてみてください。

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ご注意
本記事の治安情報は外務省の公開情報に基づく一般的な情報提供であり、安全を保証するものではありません。
治安状況は日々変化します。渡航前に必ず外務省海外安全情報および在グアテマラ日本国大使館で最新情報をご確認ください。

参考文献

参照日:2026-03-30

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