(最終更新日 2026/06/10)
メキシコ留学を考え始めると、費用はいくらか、どの都市がいいか、語学留学と大学留学は何が違うのか、調べるほど分からないことが増えていきます。
費用の目安は1ヶ月30〜50万円、1年で150〜300万円。スペイン留学より月10〜15万円ほど安く、日本から直行便で行ける唯一のスペイン語圏という点も、メキシコならではの魅力です。
本記事では、費用の内訳から留学先の都市6選、語学・大学・交換・短期の4タイプ別の選び方、ビザ手続き、奨学金、現地の治安対策まで、留学の全体像を一本で見渡せるように整理しました。
本記事の根拠について
費用データはUNAM CEPEなど語学学校公式情報と複数の留学情報サイトを参照し、ビザ情報は在日メキシコ大使館・外務省海外安全情報・JASSOに基づいています。
費用は2026年5月時点の情報であり、為替レートの変動により変わる可能性があります。
先に結論:メキシコ留学は何が魅力か、誰に向くか
メキシコ留学は1ヶ月30〜50万円、1年150〜300万円が目安で、スペインより月10〜15万円ほど安く学べる場合が多くあります。
180日以内なら観光ビザで滞在でき、UNAM CEPEなど大学付属の質の高いプログラムも充実しています。
語学留学だけでなく、大学正規留学・交換留学・短期文化体験の4タイプから選べる柔軟性が魅力です。
| タイプ | 期間 | 費用目安 | おすすめ都市 |
|---|---|---|---|
| 語学短期 | 1〜3ヶ月 | 30〜100万円 | プラヤ・デル・カルメン、オアハカ |
| 語学中長期 | 半年〜1年 | 60〜300万円 | メキシコシティ、グアダラハラ |
| 大学正規 | 4年 | 600〜1,500万円 | メキシコシティ(UNAM)、モンテレイ |
| 交換留学 | 半年〜1年 | 100〜250万円(奨学金で減) | 提携校による |
①メキシコ留学の3大魅力(費用・スペイン語の質・文化的豊かさ)
メキシコの物価は東京と比べて約60%安く、語学学校の授業料も月6〜20万円とスペインの半額近くに抑えられます。
特に大学付属のプログラム(UNAM CEPEなど)は、私立学校と比べても授業料が低く設定されています。
メキシコのスペイン語は、教育関係者の間で「ニュートラル」と評されます。
スペインのカスティーリャ方言と比べて発音が聞き取りやすく、中南米各国でも通じやすい言葉です。
さらに、アステカ文明・マヤ文明の遺跡、カラフルな街並み、世界三大料理に数えられるメキシコ料理など、文化的な豊かさも魅力です。
カリブ海のリゾート地、世界遺産の都市、先住民文化が色濃く残る街と、地域ごとに多様な体験ができます。
②向く人 / 慎重に検討すべき人
メキシコ留学が向くのは、費用を抑えてスペイン語圏に留学したい人、ラテンアメリカ標準のスペイン語を身につけたい人、アステカ・マヤ文明や食文化に強い関心がある人、中南米でのキャリアを視野に入れている人です。
また、駐在帯同で渡墨予定があり、現地でスペイン語を学びたい家族にも適しています。
一方、慎重に検討すべきは、ヨーロッパ周遊も兼ねたい人、カスティーリャ方言を本場で学びたい人、治安に強い不安がある人です。
都市・州により治安は大きく異なるため、外務省海外安全情報での事前確認が不可欠です。
③治安面で知っておくべきこと
メキシコの治安は地域によって大きく異なります。
留学先として人気のメキシコシティ中心部やグアダラハラ、オアハカ、グアナファトなどは比較的安全とされていますが、渡航前に外務省の海外安全情報で州別の最新レベルを必ず確認してください。
メキシコ留学の費用全貌(期間別 × 内訳)
メキシコ留学にかかる費用は、1ヶ月で約30〜50万円、3ヶ月で約50〜120万円、1年で約150〜300万円が目安です。
授業料・滞在費・食費・航空券の内訳を期間別に整理しました。
①期間別の総費用目安
| 項目 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 |
|---|---|---|---|---|
| 授業料 | 6〜20万円 | 18〜60万円 | 36〜120万円 | 72〜240万円 |
| 滞在費 | 4〜10万円 | 12〜30万円 | 24〜60万円 | 48〜120万円 |
| 食費 | 1.5〜3万円 | 4.5〜9万円 | 9〜18万円 | 18〜36万円 |
| 航空券(往復) | 12〜23万円 | 12〜23万円 | 12〜23万円 | 12〜23万円 |
| 合計 | 30〜50万円 | 50〜120万円 | 80〜220万円 | 150〜300万円 |
授業料の幅が大きいのは、公立大学付属校(UNAM CEPEなど)と私立語学学校の差です。
UNAM CEPEの集中コース(6週間)は365ドル(約5万5千円)からで、私立語学学校に比べてリーズナブルです。
最新の授業料はCEPE公式サイトでご確認ください。
②費用内訳(学費・滞在費・食費・交通費・渡航費)
1ヶ月あたりの費用内訳を見ると、最大のコストは授業料と航空券の2つです。
授業料は学校選びで月6〜20万円の幅、航空券は往復12〜23万円が目安で、時期と乗り継ぎ便の活用で10万円台に抑えることも可能です。
滞在費は学校提供の寮(週600〜2,000円)、シェアハウス(月2〜3万円)、ホームステイ(食事込み週100ドル前後)の3パターンが一般的です。
食費はローカル食堂や屋台を活用すれば1ヶ月1.5〜3万円に収まります。
メキシコシティの地下鉄は均一5ペソ(約40円)、バスも約40円と交通費は世界的に見ても安価です。
メキシコの物価は日本の約半分です。
当ブログのメキシコの最低賃金記事では日給315ペソ(約2,400円)と紹介しており、現地の物価感覚を掴む参考になります。
③スペイン留学との費用比較
同じスペイン語圏でも、メキシコとスペインでは費用が大きく異なります。
メキシコは1ヶ月総費用30〜50万円に対し、スペインは40〜65万円と月10〜15万円ほどメキシコが安くなる場合が多くあります。
渡航時間はメキシコ13〜20時間、スペイン14〜16時間で同程度、180日以内のビザ免除はメキシコが優位(スペインは90日)です。
スペイン語の質はメキシコがラテンアメリカ標準、スペインがカスティーリャ方言(vosotros 使用)と異なります。
物価感覚はメキシコが日本の約半分、スペインは日本とほぼ同等です。
④費用を抑える5つの工夫
- 大学付属校を選ぶ:UNAM CEPEのセメスターコースは約12,000ペソ(約10万円)からスタート
- シェアアパートを利用する:メキシコシティでも月2〜3万円で部屋を確保可能
- 乗り継ぎ便を利用する:直行便より航空券代を10万円以上抑えられる場合あり
- 閑散期(2〜3月、10〜12月)に渡墨する:航空券代が下がる時期
- 奨学金を活用する:「日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画」やトビタテ留学JAPAN等で授業料免除・生活費補助が受けられる場合があります
留学先都市6選(生活・治安・学校数で比較)
メキシコでスペイン語留学に人気の都市は、メキシコシティ・グアダラハラ・オアハカ・プラヤデルカルメン/カンクン・グアナファト・プエブラの6つです。
治安・費用・学校数・特徴を比較して、あなたに合った都市を見つけましょう。
| 都市 | 治安 | 月額費用目安 | 学校数 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|
| メキシコシティ | △ | 20〜35万円 | 多数 | 大学付属校、日系コミュニティ | 本格的に学びたい人、長期滞在 |
| グアダラハラ | ○ | 18〜30万円 | 多数 | 学術都市、治安バランス | 安全面を重視したい人 |
| オアハカ | ○ | 15〜25万円 | 中 | 少人数制、伝統文化 | じっくり学びたい人、文化体験 |
| プラヤデルカルメン / カンクン | ◎ | 20〜35万円 | 中 | リゾート、英語通じる | 短期集中、バカンス兼ねたい人 |
| グアナファト | ◎ | 16〜22万円 | 中 | 世界遺産、日系企業多 | 駐在帯同・長期、安心重視 |
| プエブラ | ○ | 17〜24万円 | 中 | 歴史都市、首都至近 | 短中期、文化と利便性両立 |
費用は留学エージェント各社の情報と現地物価感覚を参照した目安です。
学校・滞在先・為替レートにより変動する場合があります。
①メキシコシティ — 大学付属校(UNAM CEPE等)が充実
メキシコシティにはUNAM CEPE(Centro de Enseñanza Para Extranjeros)をはじめ、大学付属の語学プログラムが複数あります。
CEPEは8つのレベルに分かれたスペイン語コースに加えて、メキシコ文学・歴史・ダンスなどの文化授業も受講できるのが特徴です。
首都ということもあり日本人が多く、日系スーパーや日本食レストランも豊富で、留学に適した環境といえます。
歴史的建造物や博物館も多く、国立人類学博物館・フリーダ・カーロ美術館などの文化施設が街中に点在しています。
交通インフラも整い、地下鉄の均一料金5ペソで街中を移動できます。
地域によっては治安にやや不安がある場所もあるため、住居選びと移動経路の事前確認が重要です。
②グアダラハラ — 治安とコストのバランス
メキシコ第2の都市グアダラハラは、メキシコシティほどの混雑がなく、治安面でも比較的安定しています。
生活費はメキシコシティより1〜2割安く、落ち着いた環境で学習に集中できます。
世界遺産「オスピシオ・カバーニャス」をはじめ、コロニアル様式の建築物が立ち並ぶ美しい街並みも魅力です。
大学がいくつもあるため学生に住みやすい環境が整っており、都会すぎず田舎すぎないバランスが「勉学集中型」の社会人留学者に人気です。
③オアハカ — 少人数制の学校が多い
先住民文化が色濃く残るオアハカは、小規模な語学学校が多く、アットホームな環境で学べます。
生活費もメキシコ主要都市の中では最も安い水準です。
映画『リメンバー・ミー』の舞台にもなった「死者の日(11月1〜2日)」の祭りは、メキシコ文化を深く体験できる機会です。
少人数制クラスでじっくり学びたい方、伝統文化や食文化に興味がある方におすすめの都市です。
④プラヤデルカルメン / カンクン — リゾート × 学習
カリブ海沿岸のリゾート地、プラヤデルカルメンとカンクンは、短期集中で学びたい方やバカンスを兼ねたい方に人気です。
カンクンは政府が治安強化に力を入れており、留学先としても比較的安全な都市とされていますが、観光地でも州・地域差があるため外務省海外安全情報の確認をおすすめします。
観光地のため英語が通じる場面も多く、初日の生活立ち上げのハードルが低いのも特徴です。
ただし観光地価格のため、滞在費は他都市より高めです。
⑤グアナファト — 世界遺産、日系企業多く安心
グアナファト州は日系企業が多く進出しているため、日本人駐在員のコミュニティが形成されています。
特に中心のレオン市は日本人が住むのに不自由しないといわれ、総領事館もあるためトラブル時の安心感もあります。
世界遺産の歴史地区、カラフルな建物が並ぶ街並み、毎年10月の「国際セルバンティーノ・フェスティバル」など、文化的魅力も豊富です。
グアナファト大学に付属の語学学校があり、私立の語学学校も複数あるため、駐在帯同で安心して留学したい方に向きます。
⑥プエブラ — メキシコシティから近い穏やかな歴史都市
「天使の町」と呼ばれるプエブラは、スペイン人が一から築いた都市で、ヨーロッパ風の建物が連なる美しい街並みが特徴です。
陶器「タラベラ焼き」やグルメの町として知られ、首都メキシコシティへバスで2時間ほどでアクセスできます。
歴史と文化、利便性のバランスが取れた都市で、短期から中期の留学に向きます。
大規模な観光地ではないため、穏やかな環境でじっくり学べます。
留学タイプ別ガイド(4タイプ)
メキシコ留学は、語学留学・大学正規留学・交換留学・短期文化体験の4タイプに分かれます。
JASSO(日本学生支援機構)のメキシコ留学ガイドでも、これらの留学形態が整理されています。
目的・期間・予算によって最適なタイプは異なります。
①語学留学(最も一般的、1週間〜1年)
メキシコ留学で最も一般的なのが語学留学です。
1週間の短期から1年の長期まで、語学学校のプログラムを利用してスペイン語を集中的に学びます。
学校選びのポイントは、レベル分けの細かさ、クラスサイズ、滞在先(ホームステイ/寮/シェアアパート)の選択肢、文化活動の有無です。
180日以内なら観光ビザで滞在可能なので、ビザ取得の手間なく始められるのも魅力です。
②大学正規留学(学士・修士、UNAM / ITESM / UAM 等)
メキシコには、世界的にも高評価のUNAM(メキシコ国立自治大学)、ITESM(モンテレイ工科大学)、UAM(メキシコ自治大都市大学)など名門大学があります。
学士・修士課程に正規入学し、4年または2年で学位を取得するのが大学正規留学です。
UNAM CEPEの集中コース(6週間)は365ドルから、セメスター(約4ヶ月)は約12,000ペソ(初回)からと、私立語学学校に比べてリーズナブルです。
大学正規留学を目指す前のスペイン語準備として、CEPEでまず語学習得を進めるルートも有効です。
正規留学の費用は学部・国籍・学費区分で大きく変動しますが、4年間の総額600〜1,500万円が目安です。
欧米諸国の大学正規留学(年間400万円〜)と比較するとコストパフォーマンスが高く、スペイン語圏での学位取得を考える日本人にとって有力な選択肢です。
③交換留学(大学経由、JASSO 整合)
日本の大学に在籍したまま、メキシコの提携大学に半年〜1年留学するのが交換留学です。
授業料は所属大学に支払う形態が多く、留学先の授業料は免除される場合があります。
JASSO海外留学支援制度(協定派遣)を併用すれば、月額6〜10万円の奨学金支援も受けられます。
大学のスペイン語専攻・国際関係専攻・地域研究専攻の学生にとって、最も費用対効果の高い留学形態です。
④短期文化体験 + 語学(1〜3ヶ月、リゾート併用)
夏休み・春休みを利用した1〜3ヶ月の短期留学も人気です。
カンクンやプラヤデルカルメンのリゾート地で語学学校に通いながら、マヤ遺跡やセノーテ巡り、ダイビング・サーフィンなどのアクティビティを楽しめます。
スペイン語ゼロからのスタートでも初心者クラスに入れるため、まず「メキシコ留学を試してみたい」層に向きます。
留学体験としては入門編ですが、本格留学への動機づけや、社会人のリフレッシュ留学として活用されています。
奨学金制度の活用
メキシコ留学では複数の奨学金制度を活用できます。
大学交換留学者向けのJASSO海外留学支援制度から、自由設計型のトビタテ!留学JAPAN、日墨パートナーシップ研修まで、選択肢は多様です。
| 奨学金名 | 対象 | 支給内容(目安) | 応募条件概要 |
|---|---|---|---|
| JASSO 海外留学支援制度(協定派遣) | 大学交換留学生 | 月額6〜10万円(地域別) | 提携校の協定派遣 |
| トビタテ!留学JAPAN | 大学生・高校生 | 月額12〜20万円 + 渡航費 | 自由設計型留学 |
| 日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画 | スペイン語・メキシコ文化研修希望者 | 授業料・滞在費・保険 | 外務省募集(年1回程度) |
| メキシコ政府奨学金 | 留学生一般 | プログラム別 | 在日メキシコ大使館 |
支給額・応募条件・募集時期は変更される場合があります。
最新情報は各奨学金の公式サイト(JASSO、文部科学省トビタテ、外務省、在日メキシコ大使館)で必ずご確認ください。
①JASSO 海外留学支援制度(協定派遣)
日本の大学と海外の大学の協定に基づく交換留学・派遣留学に対する奨学金です。
支給額は派遣先地域により異なり、支給月額は派遣先地域の区分により異なります(中南米は本記事執筆時点で月額7〜10万円程度の区分に該当、最新の公式募集要項でご確認ください)。
大学を通じての応募になるため、まず自分の大学の国際交流部門でメキシコの提携校・募集状況を確認してください。
②トビタテ!留学JAPAN
文部科学省が主管する、大学生・高校生向けの自由設計型留学奨学金です。
月額12〜20万円に加えて渡航費・授業料補助が支給される場合があります。
「自分で留学計画を設計する」点が特徴で、語学留学+インターン+地域研究などの組み合わせも認められます。
応募競争率は高いですが、メキシコ留学の文脈では「中南米標準スペイン語×文化研究×将来のキャリア」の連携を提示しやすい奨学金です。
③日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画
日本とメキシコ両政府間の戦略的パートナーシップに基づく研修プログラムです。
スペイン語・メキシコ文化コースで応募でき、授業料・滞在費・医療保険の負担を含む手厚い支援が特徴です。
外務省が募集を行うため、応募窓口は外務省のメキシコ関連ページとなります。
募集時期・条件は年度により変動するため、最新情報の確認が必須です。
④メキシコ政府奨学金 / その他民間奨学金
メキシコ政府が運営する奨学金プログラムもあり、在日メキシコ大使館を通じて応募できます。
プログラム別に対象者・支給内容が異なるため、大使館サイトで詳細を確認してください。
民間財団・企業の留学奨学金も活用できます。
ロータリー財団、日本財団、日墨協会など、メキシコ・ラテンアメリカ関連の留学を対象とする民間奨学金が複数存在します。
ビザ・入学手続きと準備スケジュール
日本国籍の方は、180日以内の滞在であれば観光ビザ(ビザなし)でメキシコに滞在できます。
ただし入国審査で短い滞在日数を設定されるケースがあるため、復路航空券と滞在計画の準備が重要です。
①180日以内 — 観光ビザでスタート可能
在日メキシコ大使館によると、日本人は観光・商用目的で最大180日間ビザなしでメキシコに滞在可能です。
語学留学も報酬を伴わない活動であれば、この枠内で滞在できます。
ただし、制度は変更される場合があります。最新情報は在日メキシコ大使館でご確認ください。
注意
入国審査で15日や30日と短い滞在日数を設定されるケースが散見されています。
渡航前に復路のEチケット・滞在先住所・滞在日程表を必ず準備し、入国時に必要な滞在期間を主張してください。
②180日超〜4年未満 — 学生ビザ取得手順
180日を超える長期留学の場合は、事前に学生ビザの取得が必要です。
語学学校の入学許可証を取得し、在日メキシコ大使館で申請手続きを行います。
入国後30日以内に現地の移民局(INM)で在留カードへの切り替えも忘れずに行いましょう。
学生ビザの取得対象は、メキシコ教育担当機関「Sistema Educativo Nacional」に登録されている学校に限ります。
登録されていない学校では学生ビザを発給できないため、入学手続き前に学校に確認してください。
③出発6ヶ月前からの準備チェックリスト
| 時期 | やること |
|---|---|
| 6ヶ月前 | パスポート有効期限の確認、留学先都市と学校の絞り込み、奨学金応募 |
| 4ヶ月前 | 語学学校への申し込み、航空券の予約 |
| 3ヶ月前 | ビザ申請(180日超の場合)、海外旅行保険の加入 |
| 2ヶ月前 | 滞在先の手配、スペイン語の基礎学習開始 |
| 1ヶ月前 | 持ち物リストの確認、国際キャッシュカードの準備、在留届(ORRnet)登録準備 |
| 出発直前 | 復路航空券・滞在計画書の印刷、在メキシコ日本大使館の連絡先控え |
留学準備の全体像を詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
スペイン留学完全ガイド|費用・都市・ビザ・奨学金【2026年版】
治安・健康・トラブル対策
メキシコの治安は州・地域により大きく異なります。
外務省は4段階の海外安全情報レベルを発出しており、留学前と滞在中は定期的に確認することが重要です。
①外務省海外安全情報の見方(4段階レベル)
- レベル1:十分注意してください
- レベル2:不要不急の渡航は止めてください
- レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)
- レベル4:退避してください、渡航は止めてください(退避勧告)
メキシコは州ごとに異なるレベルが発出されており、留学人気都市の多くは「レベル1(十分注意)」ですが、一部の州・地域は「レベル2」または「レベル3」が発出されています。
渡航先の最新レベルを外務省海外安全情報で必ず確認してください。
②都市・地域別の治安実態
留学人気都市の治安傾向は、メキシコシティ中心部・グアダラハラ・オアハカ・グアナファト・プエブラ・カンクン・プラヤデルカルメンが比較的安全とされています。
一方、メキシコシティでも地域によっては夜間外出を控えるべきエリアがあるため、住居選びと移動経路の事前確認が重要です。
地下鉄ではスリや痴漢の被害が報告されているため、特に女性は女性専用車両の利用がおすすめです。
カンクン・プラヤデルカルメン等のリゾート地は政府が治安強化に力を入れており、外国人観光客向けの夜間の犯罪は比較的少ない地域です。
③留学中によくあるトラブル5つと回避策
- 入国審査で短い滞在日数を設定される:復路Eチケット・滞在計画書を必ず携帯、必要日数を主張する
- タクシーのぼったくり:メーターなしのタクシーは乗車前に料金確認、配車アプリ(Uber等)の利用が安全
- 標高差による体調不良:メキシコシティは標高2,240mで高山病に近い症状が出る場合あり、初日は無理せず体を慣らす
- 胃腸トラブル:水道水は飲まない、屋台食は人気のある店を選ぶ、整腸剤を日本から持参
- 通信トラブル:日本のキャリアSIMは現地で高額になる、現地SIM購入またはVPN併用が便利
メキシコ生活全般の準備、特に通信環境の整え方については以下の記事もあわせてご覧ください。
【2026年度版】メキシコ生活にVPNは必要?日本からの接続やおすすめサービス・注意点を解説
日本から持っていく家電が使えるか、変圧器が必要かは、以下の記事で確認できます。
メキシコの電圧は何V?コンセント形状と変圧器が必要かを1分で判断!
現地での就労ルール(労働時間など)も参考になる場合があります。
メキシコの労働時間【2026年版】法改正で週40時間へ|日本との違いも解説
留学前のスペイン語準備 — A1-A2 までは日本で固める
語学学校の多くは入学時にレベル分けテストを実施します。
スペイン語がゼロの状態で渡航すると初級クラスからのスタートになり、現地での貴重な時間を基礎学習に費やすことになります。
日本にいる間にA1〜A2レベル(基礎的な挨拶・自己紹介ができるレベル)まで到達しておくと、現地では中級クラスから応用的な内容に集中できます。
①ゼロで行くとクラス分けで損する理由
UNAM CEPEのように8段階のレベル分けがある学校では、事前にA1〜A2レベルまで到達しておくと、中級クラスで応用的な内容から学べます。
留学期間が1〜3ヶ月の短期の場合は特に、渡航前の準備が留学の成果を左右します。
スペイン語は世界で約5億人以上が話す言語で、メキシコは世界最大のスペイン語話者人口を持つ国(約1.3億人)です。
母語話者と日常的に触れる留学の機会を、初級文法の暗記で消費するのは非常にもったいないといえます。
②日本にいる間に達成すべきレベル目安(A1 / A2 / B1 別)
| 留学タイプ | 渡航前の推奨レベル | 理由 |
|---|---|---|
| 短期1ヶ月 | A1(挨拶・自己紹介) | クラス分けで中級下に入れる |
| 中期3〜6ヶ月 | A2(日常会話の基礎) | 中級クラスで応用学習に集中 |
| 長期1年 | A2〜B1 | 上級クラスを目指す土台 |
| 大学正規・交換 | B1〜B2 | 講義理解・課題提出に必要 |
③SPANISIMOのオンラインレッスンで留学準備する方法
渡航前のスペイン語学習には、オンラインのマンツーマンレッスンが効果的です。
自分のペースで発音や基本文法を学べるため、留学初日から自信を持って授業に参加できます。
スパニッシモでは、グアテマラ人講師とマンツーマンでスペイン語を学べます。
留学前の準備として、まずは無料体験レッスンでスペイン語の第一歩を踏み出してみませんか?
メキシコ留学経験者の声
実際にメキシコやラテンアメリカでスペイン語留学を経験した方の声をご紹介します。
留学のリアルなイメージをつかむ参考にしてください。
①30代社会人の1ヶ月語学留学(SPANISIMO体験記から)
スパニッシモのブログでは、30代の社会人がスペイン語ゼロからラテンアメリカの語学学校に通った体験記を全8回にわたって連載しています。
学校の様子や授業内容、ホームステイの体験、そして1ヶ月間での学習成果まで、リアルな情報が詰まっています。
体験記のポイント:当時のマンツーマン授業料は週120ドル前後。
ホームステイ(食事付き)は週100ドル前後。
1ヶ月で挨拶レベルから簡単な日常会話まで習得できた、というリアルな成果が記録されています。
体験記の詳細は以下の記事でご覧いただけます。
30代からのスペイン語留学体験記 #4 学校の様子と学費をご紹介!
②スペイン語ゼロから4ヶ月で現地就労した大学生
スペイン語ゼロの状態からラテンアメリカに渡り、4ヶ月で現地就労を実現した大学生の体験もあります。
文法・単語・会話・リスニングの各分野の具体的な学習法を公開しています。
③駐在帯同で CEPE 入校した母親の声
夫の駐在赴任に帯同してメキシコシティに渡墨し、UNAM CEPEのセメスターコースに通った母親の声も寄せられています。
子供の現地校選びと並行してスペイン語を学ぶ「帯同型留学」は、駐在家族の選択肢として現実的です。
子連れ駐在で現地校・インターナショナルスクールを検討する方は、メキシコの学校選びガイドもあわせてご覧ください。
メキシコの学校選び完全ガイド【教育制度・現地校/インター/日本人学校・入学手続き 2026年度版】
駐在後のキャリアや給与水準も気になる方は、メキシコ現地採用の相場情報も参考になります。
メキシコの年収・給料事情【2026年最新版】現地採用の相場と最低賃金
よくある質問
- スペイン語が全くできなくても留学できますか?
- はい、可能です。多くの語学学校に完全初心者向けのクラスがあります。ただし、渡航前に基礎的な挨拶や数字、A1レベルの自己紹介ができる程度まで学んでおくと、留学初日からスムーズに生活でき、クラス分けでも中級下に入れる確率が高まります。
- メキシコとスペイン、どちらが留学先として良いですか?
- 費用を重視するならメキシコ(月10〜15万円安い)、ヨーロッパ周遊も楽しみたいならスペインがおすすめです。スペイン語の質はどちらの国でも高水準で学べます。中南米でのキャリアを視野に入れているならメキシコ、ヨーロッパでの留学経験を重視するならスペインが向きます。
- 治安は本当に大丈夫ですか?
- 都市・地域により大きく異なります。留学先として人気のメキシコシティ中心部・グアダラハラ・オアハカ・グアナファト・カンクン等は比較的安全とされていますが、渡航前に外務省海外安全情報で最新の州別レベルを確認してください。基本的な防犯対策(夜間外出を控える・貴重品を持ち歩かない・配車アプリ利用)で多くのトラブルは回避できます。
- 大学交換留学の奨学金にはどんなものがありますか?
- 主な奨学金は4つです。JASSO海外留学支援制度(協定派遣、月額6〜10万円)、トビタテ留学JAPAN(月額12〜20万円+渡航費)、日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画(授業料・滞在費・保険を含む手厚い支援)、メキシコ政府奨学金(プログラム別)です。応募条件と募集時期は各公式サイトで確認してください。
- メキシコ留学に英語力は必要ですか?
- 基本的に不要です。授業はスペイン語で行われ、日常生活もスペイン語が中心です。学校によっては英語でのオリエンテーションがありますが、スペイン語の基礎があれば十分です。ただしリゾート地(カンクン等)では英語が通じる場面が多く、初日の生活立ち上げの保険として中学英語程度あると安心です。
- 学生ビザはどの語学学校でも取れますか?
- いいえ、学生ビザの取得対象はメキシコ教育担当機関「Sistema Educativo Nacional」に登録されている学校に限ります。登録されていない学校では学生ビザを発給できないため、180日超の長期留学を予定している場合は、入学手続き前に学校に必ず確認してください。
- 語学学校は現地で探しても間に合いますか?
- 短期の私立語学学校なら現地申込も可能ですが、UNAM CEPEのような大学付属校は学期制で申込締切があります。人気校は2〜3ヶ月前の事前予約をおすすめします。短期1ヶ月程度なら現地でも空きがある学校を見つけられますが、長期や特定校志望なら事前手続きが確実です。
確認先と、情報がズレたときの扱い方
メキシコ留学に関する情報は随時変わる可能性があります。
最終確認は以下の情報源で行ってください。
- 在日メキシコ大使館 — ビザ要件・申請手続きの最新情報
- 外務省海外安全情報(メキシコ) — 治安・州別レベルの最新情報
- JASSO メキシコ留学ガイド — 公的留学情報・奨学金一覧
- UNAM CEPE 公式サイト — コース日程・授業料の最新情報
情報源によって内容が食い違う場合は、①在日メキシコ大使館(ビザ・公式制度) → ②語学学校・大学の公式サイト(費用・コース) → ③留学エージェント(補助情報)の順で確認することをおすすめします。
メキシコでの長期滞在を検討されている方は、ビザ・生活費・治安情報をまとめた以下の記事も参考になります。
メキシコ移住完全ガイド【日本人向け・2026年版】ビザ・生活費・治安をわかりやすく解説
まとめ:メキシコ留学を成功させる3ステップ
メキシコ留学は、月30〜50万円でニュートラルなスペイン語を学べる魅力的な選択肢です。
メキシコシティのUNAM CEPEをはじめ、グアダラハラ・オアハカ・グアナファト・カンクン・プエブラの6都市に、それぞれの特徴を持つ語学学校があります。
留学タイプは、語学・大学正規・交換・短期文化体験の4つから目的に合わせて選べます。
JASSO海外留学支援制度・トビタテ留学JAPAN・日墨パートナーシップ・メキシコ政府奨学金など、奨学金制度を活用すれば実質負担を大幅に減らせます。
留学を成功させる3ステップは、①目的と予算に合うタイプと都市を選ぶ、②ビザ・奨学金・滞在先の準備を6ヶ月前から進める、③日本にいる間にA1〜A2レベルまでスペイン語の基礎を固める、の3つです。
特に3つ目の渡航前準備が、現地での学びの質を大きく左右します。
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スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。
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ご注意
本記事のビザ・費用・奨学金に関する記述は公開情報に基づく一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。
最新のビザ要件・授業料・奨学金募集要項については、在日メキシコ大使館、各語学学校、JASSO、文部科学省トビタテ等の公式サイトに直接ご確認ください。
参考文献
参照日:2026-05-12
- 在日メキシコ大使館:ビザ情報
- 外務省海外安全情報:メキシコ
- JASSO:メキシコ留学ガイド
- UNAM CEPE:Cursos de español
- メキシコ留学について解説:Leverages Career Mexico
- メキシコ留学前に知っておきたい情報:gaxi.jp
- メキシコ留学の魅力と準備:kuraveil
- Instituto Cervantes 年次報告 — スペイン語話者統計
- SPANISIMOブログ:メキシコ移住完全ガイド
- SPANISIMOブログ:メキシコの学校選び完全ガイド
- SPANISIMOブログ:2026年メキシコの祝日完全ガイド
- SPANISIMOブログ:メキシコの労働時間
- SPANISIMOブログ:メキシコの最低賃金
- SPANISIMOブログ:メキシコの年収・給料事情
- SPANISIMOブログ:メキシコ生活にVPN
- SPANISIMOブログ:スペイン語留学準備ロードマップ
- SPANISIMOブログ:30代からのスペイン語留学体験記 #1
- SPANISIMOブログ:30代からのスペイン語留学体験記 #4
- SPANISIMOブログ:スペイン語ゼロから4ヶ月で現地就労
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