スペイン語の交渉フレーズ決定版2026|値引き・条件調整・合意まで網羅!

(最終更新日 2026/01/16)

「スペイン語で値引き交渉したいけど、何て言えばいいかわからない」

「ビジネスの条件交渉で失礼のない言い方を知りたい」

そんな悩みを解決するため、この記事では交渉の場面ごとに「そのまま使えるフレーズ」を台本形式でまとめました。
すべての例文に丁寧度(usted/tú)と言い換え表現を併記しているので、相手や状況に合わせてすぐに使えます。

この記事で扱う交渉シーンと「交渉の型」の全体像

スペイン語で「交渉」と一口に言っても、場面によって求められる表現は異なります。
本記事では、以下の3つのシーン(場面)を横断的にカバーします。

生活シーンは、基本的には価格(値引き)交渉になります。
市場や露店での買い物、旅行先での価格(値引き)交渉が該当します。
カジュアルな場面が多いものの、失礼にならない言い方を知っておくと交渉がスムーズに進みます。

ビジネスシーンは、様々な条件調整となります。
取引先との価格交渉、納期や支払い条件の調整、契約締結前の最終確認などが含まれます。
フォーマルな表現(usted)が基本となり、相手の立場を尊重しながら自分の条件を伝える技術が求められます。

高価格帯シーンは不動産などの契約になります。
賃貸物件の家賃交渉や購入条件の調整など、金額が大きく慎重さが必要な場面を扱います。

どのシーンでも「切り出し→提案→反論への対応→譲歩→合意」という流れは共通しており、この型を押さえておけば会話の組み立てに迷いにくくなります。

tú/ustedの方針と言い換えの考え方

本記事の例文は、原則としてusted(丁寧形)で記載しています。
ビジネスや初対面の相手には敬意を示す表現が適切であり、失礼のリスクを減らせるためです。
親しい相手や、相手からtúで話しかけられた場合は、tú版に切り替えて問題ありません。

直接的な表現を避けて、柔らかい表現の言い換えで角を立てない

交渉では、同じ内容でも言い方ひとつで印象が大きく変わります。
たとえば「値下げしてください」と直接言うよりも、「もう少し調整の余地はありますか?」と聞くほうが、相手も受け入れやすくなります。

直接的な表現の例:
Baje el precio.
(値段を下げてください)

柔らかい表現の例:
¿Sería posible ajustar un poco el precio?
(価格を少し調整していただくことは可能でしょうか?)

命令形(Baje, Deme など)は状況によっては失礼に聞こえることがあるため、初対面やビジネスでは接続法や条件法を使った柔らかい表現を選ぶのが無難です。

地域差について

スペイン語は国や地域によって表現のニュアンスが異なる場合があります。
本記事では一般に通じやすい表現を優先し、地域差は必要に応じて注記しています。
重要な交渉の前には、現地の習慣に詳しい人に確認することをおすすめします。

交渉の型テンプレート:切り出し→提案→反論→譲歩→合意

ここでは、交渉の基本的な流れに沿って使えるフレーズを紹介します。
この「型」を覚えておくと、どのシーンでも応用が利きます。

ステップ1:切り出し(交渉を始める)

交渉を始める際は、いきなり本題に入るのではなく、相手に「相談したいことがある」と前置きすると自然です。

Quisiera consultar algo sobre el precio.
(価格について少しご相談したいのですが)

Me gustaría hablar sobre las condiciones.
(条件についてお話しさせていただきたいのですが)

ステップ2:提案(自分の希望を伝える)

以下の3つのパターンが基本になります。

値引きを打診する:

まず割引の有無を確認する場面で使います。

¿Sería posible algún descuento?
(割引は可能でしょうか?)

直接的な表現は「Hágame un descuento」

これを「¿Sería posible…?」と表現すると角が立ちにくくなります。

値引きを数字を提示して交渉する:

具体的な金額を提示する場面で使います。

¿Podría dejarlo en 100 dólares?
(100ドルにしていただけますか?)

直接的な表現は「Déjelo en 100」

これを「¿Podría dejarlo en…?」で依頼形にすると受け入れられやすくなります。

条件提示(支払/納期など)

価格以外の条件を交渉する場面で使います。

¿Sería posible extender el plazo de pago a 60 días?
(支払い期限を60日に延長していただくことは可能でしょうか?)

直接的な表現は「Extienda el plazo」

これを「¿Sería posible…?」で可能性を問う形にすることで相手にも考える余地が生まれ一方的な交渉の印象を和らげます。

ステップ3:反論への対応(相手の返答を受け止める)

相手から「難しい」と言われたときに対話を続ける表現です。

Entiendo su posición. ¿Hay alguna alternativa que podamos considerar?
(おっしゃることは理解できます。何か検討できる代替案はありますか?)

直接的な表現は「Tiene que haber otra opción」

これを「¿Hay alguna alternativa…?」と表現することで押しつけ感を減らします。

ステップ4:譲歩(代替案を出す)

価格交渉が難しい場合に別の条件で譲歩を引き出す表現です。

Si el precio es fijo, ¿podría incluir el envío gratis?
(価格が固定なら、送料無料にしていただけますか?)

直接的な表現は「Incluya el envío」

これを「¿Podría incluir…?」で依頼形にします。

ステップ5:合意/締結

条件(落とし所)がまとまったときに使います。

Perfecto, estamos de acuerdo.
(完璧です、合意しました。)

→市場・旅行などでの買い物のときは「Perfecto!」だけでも伝わります。

契約書が必要な場面であれば、
Perfecto, estamos de acuerdo. Procedamos con el contrato
(完璧です、合意しました。契約を進めましょう)

直接的な表現は「Firme ahora」

これを「Procedamos con…」で共同作業のニュアンスにします。

交渉を終える:断り/保留

その場で決められないとき、関係を壊さずに離脱する表現です。

Muchas gracias por su oferta. Necesito pensarlo un poco más.
(ご提案ありがとうございます。もう少し考えさせてください)

直接的な表現は「No me interesa」

これを「Necesito pensarlo」で直接的な拒否を避けます。

断る場合でも「Gracias por su tiempo」(お時間をいただきありがとうございます)と添えると、次の機会につながりやすくなります。

値引き交渉テンプレート(市場・旅行の買い物)

市場や露店、観光地での買い物では、値引き交渉が日常的に行われる地域も多くあります。
ここでは、旅行者がよく使うフレーズを紹介します。

価格を確認する

¿Cuánto cuesta esto?
(これはいくらですか?)

¿Cuál es el precio de este?
(この商品の値段は?)

高いと感じたときの一言

Es un poco caro para mí.
(私には少し高いです)

¿No tiene algo más económico?
(もっとお手頃なものはありませんか?)

「Caro」(高い)と直接言うより、「un poco caro para mí」(私には少し高い)と自分の事情として伝えると、相手も気分を害しにくいです。

まとめ買いで交渉する

Si compro dos, ¿me hace un descuento?
(2つ買ったら割引してもらえますか?)

Voy a llevar varios. ¿Puede darme un mejor precio?
(いくつか買います。もう少しいい値段になりますか?)

現金払いで交渉する

¿Hay descuento si pago en efectivo?
(現金払いなら割引はありますか?)

値引き交渉が一般的でない店舗(百貨店、チェーン店など)では、固定価格(precio fijo)であることが多いため、無理に交渉すると不快に思われる場合があります。

ビジネス交渉テンプレート(提案・条件・ディスカウント・締結)

ビジネスシーンでは、丁寧さを保ちながら明確に自分の条件を伝えることが重要です。
ここでは、商談や契約交渉で使えるフレーズを紹介します。

提案を切り出す

Quisiera presentarle nuestra propuesta.
(弊社の提案をご説明させてください)

Tenemos una oferta que podría interesarle.
(ご興味をお持ちいただけるかもしれない提案がございます)

価格交渉

¿Podríamos ajustar el precio un 5%?
(価格を5%調整していただけますか?)

Nuestro presupuesto es limitado. ¿Hay margen para negociar?
(予算に限りがあります。交渉の余地はありますか?)

条件の確認と調整

¿Podría confirmar las condiciones de pago?
(支払い条件を確認させていただけますか?)

Necesitaríamos modificar el plazo de entrega.
(納期を変更していただく必要があります)

合意に向けて

Creo que podemos llegar a un acuerdo.
(合意に達せると思います)

¿Podríamos formalizar esto por escrito?
(これを書面で正式にしていただけますか?)

ビジネス交渉では口頭の合意だけでなく、必ずメールや契約書で内容を確認することが重要です。「¿Podría enviarme un resumen por correo?」(メールで要約を送っていただけますか?)と依頼すると確実です。

筆者の中南米生活を踏まえてのポイント

Takuro
Takuro

中南米で価格交渉をするときは、「お互いで落とし所をみつけた」という共同作業を達成できるとうまくいきやすいです。

例えば、1000円のものを少し安くしてもらいたくて750円で買いたいとします。
その場合は、あなたの最初に提示する金額を「500円」から言ってみましょう。

「半額なんて失礼なんじゃないか」と思われるかもしれませんが、これが交渉のスタートです!
向こうが「No」と言っても、1回は引き下がらずに「500円でどう?」と伝えてみましょう。
再度「No」と言われたら、「じゃあ600円は?」、その後「わかった、じゃあ間をとって750円は?」と交渉してみてください。

このやりとりを経ることで「一緒に落とし所を見つけた」ことになるので、うまくいくことが多いです。実際は、その店舗の繁盛具合や、店員さんの気分など多くの不確定要素があるので毎回うまくいくとは限りませんが、是非あきらめずに交渉してみてくださいね!

不動産などの高価格帯の交渉テンプレート(条件確認・交渉・保留)

不動産の賃貸や購入では、金額が大きいため慎重な交渉が必要です。
ここでは、家賃交渉や条件確認で使えるフレーズを紹介します。

条件を確認する

¿El precio incluye los gastos de comunidad?
(この価格には共益費が含まれていますか?)

¿Cuánto es el depósito?
(敷金はいくらですか?)

家賃交渉

長期契約を条件に値下げを打診する表現です。

¿Sería posible reducir un poco el alquiler si firmo un contrato de un año?
(1年契約を結ぶなら、家賃を少し下げていただくことは可能でしょうか?)

直接的な表現は「Baje el alquiler」

これを「¿Sería posible reducir…?」で可能性を問う形にすることで、押し付け感を減らします。

¿Podría bajar el precio del alquiler?
(家賃を下げていただけますか?)

設備や条件の交渉

¿Sería posible incluir el aire acondicionado?
(エアコンを含めていただくことは可能ですか?)

¿Podría arreglar esto antes de la mudanza?
(引っ越し前にこれを修理していただけますか?)

検討・保留

Me interesa mucho, pero necesito consultarlo con mi familia.
(とても興味がありますが、家族と相談する必要があります)

¿Hasta cuándo puedo tomar la decisión?
(いつまでに決めればよいですか?)

不動産交渉では、すぐに決断を迫られても焦らず「Necesito pensarlo」(考える必要があります)と伝えて時間をもらうことが大切です。

「よくある返答」への切り返し集

交渉では、相手から想定外の返答が来ることもあります。
ここでは、よくある返答パターンと、それに対する切り返しフレーズを紹介します。

「価格は固定です」と言われたら

相手:El precio es fijo.
(価格は固定です)

切り返し:Entiendo. ¿Hay algún otro beneficio que pueda ofrecer?
(わかりました。他に何かご提供いただける特典はありますか?)

価格が動かない場合は、送料無料、付属品の追加、支払い条件の緩和など、別の形での譲歩を探るのが効果的です。

「上司に確認が必要です」と言われたら

相手:Necesito consultarlo con mi jefe.
(上司に確認する必要があります)

切り返し:Por supuesto. ¿Cuándo podría tener una respuesta?
(もちろんです。いつ頃お返事をいただけますか?)

「予算オーバーです」と言われたら

相手:Está fuera de nuestro presupuesto.
(予算オーバーです)

切り返し:¿Cuál sería un precio aceptable para ustedes?
(御社にとって許容できる価格はいくらでしょうか?)

「今は決められません」と言われたら

相手:No puedo decidir ahora mismo.
(今すぐには決められません)

切り返し:Entiendo perfectamente. ¿Le parece si le envío la información por correo para que pueda revisarla con calma?
(よくわかります。ゆっくりご検討いただけるよう、メールで資料をお送りしましょうか?)

30分ロールプレイ:交渉フレーズを定着させる練習法

フレーズを覚えても、実際の会話で使えなければ意味がありません。
ここでは、30分でできる練習方法を紹介します。

一人で練習する場合(15分)

本記事の例文から3〜5個を選び、声に出して読む(5分)

日本語だけを見て、スペイン語を言えるか確認する(5分)
想定される相手の返答を考え、それに対する切り返しを練習する(5分)

ペアで練習する場合(15分)

役割を決める(買い手/売り手、クライアント/営業など)(1分)
場面を設定し、交渉の型(切り出し→提案→反論→譲歩→合意)に沿ってロールプレイする(10分)
役割を交代して、もう一度行う(4分)

最初はスクリプト(台本)を見ながらでもOKです。慣れてきたら、スクリプトなしで即興で対応できるように練習しましょう。

よくある質問

交渉におけるよくある質問に回答します。

túとustedはどう使い分ければいいですか?
初対面やビジネスの相手にはustedを使うのが無難です。相手がtúで話しかけてきたら、こちらもtúに切り替えて問題ありません。迷ったときはustedを選べば失礼にはなりません。
値引き交渉は失礼ではないですか?
場所や状況によります。中南米に限っていえば、観光客としての立場の場合であれば観光客価格が提示されているのでほとんどの市場や露店、個人間の取引では値引き交渉が一般的です。一方、百貨店やチェーン店では固定価格が基本なので、無理に交渉すると不自然に思われることがあります。
交渉で使ってはいけない表現はありますか?
命令形(Baje, Deme など)を初対面やフォーマルな場で使うと、高圧的に聞こえることがあります。「¿Podría…?」「¿Sería posible…?」のような丁寧な表現を使うと、相手も受け入れやすくなります。
地域によって表現は変わりますか?
はい、スペイン語は国や地域によってニュアンスが異なる場合があります。本記事では一般に通じやすい表現を優先していますが、重要な交渉の前には現地の習慣を確認することをおすすめします。

まとめ

今回はスペイン語の交渉で役立つフレーズをご紹介しました。

交渉の切り出しから、提案、反論への対応、譲歩、合意・締結まで、一連の流れを場面別に理解していただけたかと思います。
スペイン語で交渉の実践練習をされたい場合、スパニッシモのビジネススペイン語コーチングコースをご利用ください。
ビジネスシーンに沿った実践練習をネイティブと行うことができ、交渉や商談への自信につながるはずです!

初回レッスンの受講に不安がありましたら、日本人スタッフとの学習相談も可能です。

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ビジネスコース紹介

スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。

ビジネススペイン語コーチングコースでは、想定されるビジネスシーンに基づいた単語やフレーズを学び、ダイアログや練習問題を通じて、理解を深めていきます。

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