【完全マスター】スペイン語の現在進行形(estar + gerundio)|基本から応用まで徹底解説

「今、スペイン語を勉強しているところです。」
「今、現場に向かっているところです。」
このような「今まさに~している」という表現は、スペイン語学習の基礎として重要な文法項目の一つです。
オンラインスペイン語学校「スパニッシモ」として10年以上の経験から、多くの学習者が現在進行形につまずくポイントを熟知しています。
この記事では基礎から応用まで、実践的な例文とともに徹底的に解説していきます。

この記事でできるようになること
✓ 現在進行形の基本的な作り方の理解
✓実践的な場面での使い方の習得
✓英語の現在進行形との違いの把握
✓よくある間違いの回避方法の習得

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それでは、スペイン語の現在進行形をマスターしていきましょう!

スペイン語の現在進行形とは

スペイン語の現在進行形は、学習初級者から中級者にかけて必ず学ぶ重要な文法項目です。
日本語の「〜している」に相当する表現で、特に動作の進行を強調したい時に使います。

現在進行形が特に活躍するのは、リアルタイムの状況を説明する時です。
主に以下のような場面で使われます。

現在進行形を使う場面

電話で「今何をしているか」を説明する時

目の前で起きていることを描写する時

一時的な状況を説明する時

現在形との使い分け

スペイン語の特徴として、英語ほど現在進行形を使用しないという点があります。
多くの場合、単純現在形で十分表現できます。

たとえば電話で「今何してるの?」と聞かれて「スペイン語を勉強しています」と答える場合、以下の2つの表現が可能です。

Estudio español.
(単純現在形:一般的な返答)

Estoy estudiando español.
(現在進行形:今この瞬間の動作を強調)

特に「今この瞬間」を強調したい場合を除いて、スペイン語では前者の単純現在形を使うことが多いです。
このように、基本的な仕組みは英語と似ていながら、実際の使われ方は少し異なります。

では次に、この現在進行形の具体的な作り方を見ていきましょう。

現在進行形の作り方

現在進行形は以下のように作ります。

現在進行形の作り方

estar(活用形) + 現在分詞

それぞれの要素「estar」と「現在分詞」について詳しく見ていきましょう。

estarの活用

現在進行形の土台となるestarの活用は、最初にしっかり覚えておくべき重要な要素です。
以下の活用表を参考に、例文とともに確認していきましょう。

人称estar の活用例文
yoestoyEstoy comiendo (私は食べています)
estás¿Qué estás haciendo? (何をしているの?)
él/ella/ustedestáEstá lloviendo (雨が降っています)
nosotros/asestamosEstamos estudiando (私たちは勉強しています)
vosotros/asestáis¿Estáis trabajando? (あなたたちは働いていますか?)
ellos/ellas/ustedesestánEstán jugando (彼らは遊んでいます)

現在分詞の作り方

現在進行形のもう一つの重要な要素が現在分詞です。
規則変化と不規則変化があります。

規則動詞の現在進行形の変化

動詞の語尾(-ar/-er/-ir)によって変化のパターンが決まります。
以下の表を見ながら、基本的なルールを確認しましょう。

動詞の種類変化のルール
-ar動詞-ar → -andohablar → hablando(話す)
jugar → jugando(遊ぶ)
-er動詞-er → -iendocomer → comiendo(食べる)
beber → bebiendo(飲む)
-ir動詞-ir → -iendovivir → viviendo(住む)
escribir → escribiendo(書く)

不規則動詞の現在進行形のときの変化

スペイン語には多くの不規則動詞がありますが、現在進行形でよく使う代表的な不規則変化を見ていきましょう。
まずは以下の基本的なものから覚えていきましょう。

動詞現在分詞意味
dormirdurmiendo寝る
pedirpidiendo頼む
decirdiciendo言う
leerleyendo読む
oíroyendo聞く
iryendo行く

これらは頻繁に使用する動詞の例です。
他にも不規則変化をする動詞はありますが、会話で使う機会の多いものから順に覚えていくことをお勧めします。

現在進行形の実践的な使用場面

スペイン語の現在進行形は、主に以下の3つの場面でよく使われます。
それぞれの場面で典型的な例文を見ていきましょう。

電話での会話

最も自然に現在進行形が使われるのは、電話での会話です。
特に「今何をしているか」を尋ねる時によく使います。

¿Qué estás haciendo? – Estoy preparando la cena.
(何してるの? – 夕食を作っているところです)

目の前の出来事の描写

目の前で起きていることを説明する時に使います。

Mira, los niños están jugando en el parque.
(見て、子供たちが公園で遊んでいます)

一時的な状況の説明

一時的な状況や、普段と異なる状態を説明する時に使います。

Estos días estoy trabajando desde casa.
(このごろは在宅勤務をしています)

ただし、注意点が一つあります。
英語の現在進行形ほど頻繁には使わないということです。
特に習慣的な動作を表す場合は、単純現在形を使うのが一般的です。

estar以外の進行表現

スペイン語の進行形には、estarを使った基本的な形の他にも、状況に応じて使い分けられる表現があります。
それぞれ異なるニュアンスを持っているので、場面に応じて使い分けることで、より豊かな表現が可能になります。

seguir + 現在分詞:継続の表現

「〜し続けている」という継続的な動作を表します。

Sigo estudiando español.
(スペイン語の勉強を続けています)

ir + 現在分詞:段階的な変化

「少しずつ〜していく」という、徐々に進行する様子を表します。

Voy entendiendo mejor el español.
(スペイン語が徐々に分かるようになってきています)

andar + 現在分詞:継続的な行動

こちらは口語的に使われる表現です。
「あちこちで〜している」「なんとなく〜している」というニュアンスを表します。
ただし、標準的な文法書では重点的に扱われないので、無理に覚えずとも良いです。

¿Qué andas haciendo?
(最近何してるの?)

よくある間違いと対処法


スペイン語の現在進行形を勉強していると、英語の感覚で間違いをしやすい部分があります。
ここでは、初級学習者がつまずきやすいポイントを分かりやすくまとめました。

状態動詞を進行形にしない

英語で「I’m having a car.」とならないのと同様、
スペイン語でも「持つ・ある」のような状態を表す動詞は、進行形にしないのが一般的です。

× 誤り:Estoy teniendo un coche.(I am having a car.)

○ 正解:Tengo un coche.(私は車を持っています)

ポイント

tener, ser, estar, saberなど「状態」を表す動詞は、いま動作が進行中というより「常にそうである」ことを示すためです。
現在進行形は「今まさに変化している・進んでいる動作」に使います。

再帰動詞の語順を間違える


シャワーを浴びる(ducharse)などの「再帰動詞」を現在進行形にするときは、再帰代名詞(me, te, seなど)の位置に気をつけましょう。

× 誤りEstoy me duchando.
○ 正解Me estoy duchando. / Estoy duchándome.

ポイント

・再帰代名詞はestarの前現在分詞の語尾につけられる


・現在分詞に付ける場合(Estoy duchándome)のときはアクセント(´)の位置に注意しましょう。
(duchándome の á にアクセント)。

習慣的な動作は進行形にしない

英語では「I’m working at a bank.」と言うと自然ですが、
スペイン語では「普段やっている仕事」を進行形で言うのは不自然です。

× 誤りEstoy trabajando en un banco.(一般的な仕事の話)
○ 正解Trabajo en un banco.(銀行で働いています)

進行形にしない理由

スペイン語の現在進行形は「今この瞬間に限った動作」を強調するときに使うため、日常的・習慣的なことは単純現在形(trabajo, estudioなど)で表します。

練習問題で理解度をチェック!

スペイン語の現在進行形の理解度を確認するため、よく使う表現を中心に練習してみましょう。

①次の日本語をスペイン語に訳してください。 

「今、何をしているの?」
「宿題をしているところです」

【解答】

¿Qué estás haciendo?

Estoy haciendo la tarea.

【解説】
「今、何をしているの?」(¿Qué estás haciendo?)

・¿Qué…? は「何」を意味する疑問詞です。

・estar は2人称単数 tú の活用形 estás を使用します。(相手に質問するため)

・hacer の現在分詞 haciendo を使用します。

・疑問文なので文頭と文末に ¿? を付けます。

このフレーズは電話での会話でよく使われる定番表現です。
“¿Qué haces?”(単純現在形)でも同じ意味を表せますが、「今この瞬間」を強調する場合は現在進行形を使う方が自然です。

「宿題をしているところです」(Estoy haciendo la tarea.)

・estar は1人称単数 yo の活用形 estoy を使用します。(自分のことを説明)

・hacer の現在分詞 haciendo を使用します。

・la tarea は「宿題」を意味し、定冠詞 la を付けます。

・「〜しているところです」は直訳せず、単純に現在進行形で表現します。

②次の表現を適切に組み合わせてください。 

「彼は料理を作っているところです」
(ヒント:él / estar / cocinar)

【解答】 Él está cocinando.

③適切な進行表現を選んでください。

 「スペイン語の勉強を続けています。」

a) Estoy estudiando español
b) Sigo estudiando español
c) Voy estudiando español

【解答】 b) Sigo estudiando español 

【解説】

ここでは、「スペイン語の勉強を続けています」という日本語に最も適した進行表現を選ぶ問題です。
選択肢を一つずつ確認しましょう。

a) Estoy estudiando español

• 「(今)スペイン語を勉強しています」

• この表現は「今この瞬間、勉強中である」という現時点での動作進行を示します。

• ただし、「勉強を続けている」といった「継続」そのもののニュアンスは弱く、単純に「現在進行中」の状態を表します。

b) Sigo estudiando español

• 「(以前から)引き続きスペイン語を勉強し続けています」

• “Seguir + 現在分詞”は、「継続」を強調する表現です。

• この場合、「勉強を始めてから今までずっと続けている」ことが明確に伝わります。

• 「勉強を続けています」という日本語と最も意味が近く、自然な表現となります。

c) Voy estudiando español

• 「だんだん、少しずつスペイン語を覚えて(勉強して)いっています」

• “Ir + 現在分詞”は「徐々に変化している、進行している」イメージを表します。

• 「続けています」よりも「少しずつ進んでいる」感覚が強く、継続性そのものよりプロセスの段階的な進行が主旨となります。

まとめると、

• 「継続」を強調したい場合は “Sigo + 現在分詞”

• 「今まさにやっている」なら “Estoy + 現在分詞”

• 「だんだん進行している」なら “Voy + 現在分詞”

を使い分けます。

今回の問題で示されている「スペイン語の勉強を続けています」は、「始めた勉強を中断せずに引き続き行っている」ことを強調しています。そのため、「継続」のニュアンスに最適なb) Sigo estudiando españolが正解となります。

現在進行形を作るときによくある質問

スペイン語の現在進行形について、実際によく寄せられる質問に答えていきます。

スペイン語の現在進行形(estar+動名詞)とは何ですか?
スペイン語で「今まさに~している」という動作を表す文法です。
英語の現在進行形に近いですが、使い方に微妙な違いがあります。
スペイン語の現在進行形はどう作るの?(作り方を教えて)
基本形は「動詞estarの活用 + 現在分詞」です。
-ar動詞は -ando、-er/-ir 動詞は -iendo に変えます。
たとえば「hablar → hablando」「comer → comiendo」など。
不規則な例外もあります(dormir → durmiendo など)。
再帰動詞を現在進行形で使うときの順序はどうなる?
「Me estoy lavando」または「Estoy lavándome」のどちらも正しいです。
再帰代名詞(me, te, seなど)は、estarの前か現在分詞の後ろにつけられます。
ただし、後ろにつける場合はアクセントの位置に注意しましょう。
Seguir+現在分詞やVenir+現在分詞はどう違うの?
Seguir+現在分詞は「~し続けている」、Venir+現在分詞は「~しながら来ている/前から~し続けている」のニュアンスを表します。estar+現在分詞とは異なり、動作の継続や経過を強調する表現です。
直説法現在と現在進行形はどう使い分けるの?
スペイン語の直説法現在は習慣や普段の行動にも使われます。
一方、現在進行形は「今この瞬間」を強調したいときに用いることが多いです。
英語ほど多用しない点に注意が必要です。

まとめ:スペイン語の現在進行形をマスターしよう!

本記事では、スペイン語の現在進行形について、基本的な作り方から実践的な使用場面まで、わかりやすく解説しました。

「estar + 現在分詞」という基本ルールと、dormir(durmiendo)やleer(leyendo)などの不規則動詞の変化パターンを理解することで、現在進行形を正しく使えるようになります。

また、「現在進行形」と「単純現在形」の使い分けを理解することで、より自然なスペイン語が話せるようになります。特に「今この瞬間」を強調する場合に使う現在進行形と、習慣的な動作を表す単純現在形の違いを意識しましょう。

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