(最終更新日 2025/01/15)
「過去分詞ってどう使うの?」
「不規則変化が覚えられない…」
そんな悩みを持っているスペイン語学習者の皆さん、この記事を読めばスッキリ解決できますよ!
過去分詞は確かに少し複雑な文法項目ですが、基本的なルールさえ押さえれば、それほど難しくありません。
この記事では、初心者の方でも理解できるよう、具体例をたくさん使いながら丁寧に解説していきます。
この記事でできるようになること |
✓スペイン語の過去分詞の基本的な作り方を理解し、実際に作れるようになる ✓過去分詞の4つの使い方を実践的に使いこなせるようになる ✓性数一致のルールを理解し、正しく使い分けられるようになる ✓日常会話やビジネスなど、実践的な場面で過去分詞を活用できるようになる ✓基本的な例文や表現を使って、自分で文章を作れるようになる |
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目次
スペイン語の過去分詞とは?
「スペイン語の過去分詞って何?」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
実は、私たちが日常的に使う日本語の「〜した」「〜している」という表現の多くが、スペイン語では過去分詞を使って表現されるんです。
例えば、こんな場面で使います。
「この本は翻訳されています」(este libro está traducido)
「窓が閉められています」(la ventana está cerrada)
「この映画を見たことがあります」(he visto una película)
なぜ過去分詞を覚える必要があるの?
過去分詞は、スペイン語でコミュニケーションを取る上でとても重要な役割を果たします。
「〜したことがある」「〜してしまった」といった経験や完了を表現したり、物事の状態を説明したりする時に、必ず使う文法なんです。
過去分詞の作り方:基本ルール
過去分詞の作り方って実はとってもシンプルです。
動詞の語尾を変えるだけなんです。
日本語の「〜している」「〜してある」を作るイメージです。
では早速、作り方を見ていきましょう。
規則変化の基本パターン
スペイン語の動詞は語尾が「-ar」「-er」「-ir」の3種類ありますよね。
過去分詞を作る時は、この語尾をそれぞれ次のように変えます:
-ar → -ado
-er → -ido
-ir → -ido
具体的に見てみましょう!
よく使う動詞の例
hablar (話す) → hablado (話した)
comer (食べる) → comido (食べた)
vivir (住む) → vivido (住んでいた)
不規則変化:例外的なパターン
「え?不規則変化があるの?」と心配している方もいるかもしれません。
確かにいくつか例外はありますが、実はそれほど多くないんです。
よく使うものだけ覚えれば大丈夫!
🔍 主な不規則変化パターン
-choで終わるパターン
hacer (する) → hecho
decir (言う) → dicho
-toで終わるパターン
escribir (書く) → escrito
morir (死ぬ) → muerto
poner (置く) → puesto
romper (壊す) → roto
-ertoで終わるパターン
abrir (開ける) → abierto
cubrir (覆う) → cubierto
その他の特殊パターン
ver (見る) → visto
volver (戻る) → vuelto
💡 覚え方のコツ
不規則な過去分詞は、実は英語の不規則変化とよく似ているんです。
escribir (write) → escrito (written)
hacer (make) → hecho (made)
decir (say) → dicho (said)
✍️ 実践練習
ここで簡単な練習問題をやってみましょう。
次の動詞の過去分詞を作ってみてください:
① trabajar (働く)
② beber (飲む)
③ subir (上がる)
回答:
①trabajar → trabajado
②beber → bebido
③subir → subido
過去分詞の4つの主要な使い方
「過去分詞の作り方は分かったけど、実際どう使うの?」という方も多いはず。
スペイン語の過去分詞は、とても便利な文法で様々な場面で活躍します。
ここでは、過去分詞の4つの主な使い方を、身近な例文とともに紹介していきます!
1. 完了形を作る(haber + 過去分詞)
完了形は「〜したことがある」「〜してしまった」という経験や完了を表す時に使います。
作り方は以下です。
haberの活用 + 過去分詞
現在完了形の例
He comido sushi.
(寿司を食べました)
¿Has visto esta película?
(この映画を見たことある?)
María ha estudiado español durante 3 años.
(マリアはスペイン語を3年間勉強しています)
2. 形容詞として使う
過去分詞は形容詞としても大活躍。
「〜された」「〜の状態の」という意味を表します。
形容詞的用法の例
un libro traducido
(翻訳された本)
una puerta cerrada
(閉まったドア)
los ejercicios terminados
(終わった練習問題)
注意点
形容詞として使う時は、修飾する名詞の性と数に合わせて変化します
後ほど出てくる「過去分詞を形容詞として使う場合の性数一致をマスター!」で詳しく説明します。
3. 受け身表現を作る(過去分詞を使って)
「〜されている」「〜された」という状態を表現する時も、過去分詞を使います。
この表現は以下の文法で作ります。
「estar + 過去分詞」の形で使います。
📝 よく使う表現例
La puerta está cerrada.
(ドアが閉まっています)
El museo está cerrado los lunes.
(美術館は月曜日は閉まっています)
Las ventanas están abiertas.
(窓が開いています)
補足:より形式的な表現
本や記事の著者を示すなど、より形式的な表現では「ser + 過去分詞」も使います。
Este libro fue escrito por Cervantes.
(この本はセルバンテスによって書かれました)
実践練習にチャレンジ!
次の日本語をスペイン語に訳してみましょう:
①私は宿題を終えました。
②開いている窓
③このメールは昨日送られました。
回答:
①He terminado la tarea.
(完了形を使って経験や完了を表現)
②La ventana abierta.
(過去分詞を形容詞として使用)
③Este correo fue enviado ayer.
(serを使った受け身表現、過去の一点を表す「ayer(昨日)」があるため、過去時制のfueを使用)
過去分詞を形容詞として使う場合の性数一致をマスター!
スペイン語の過去分詞を使っていると、「男性形」「女性形」「単数形」「複数形」という言葉をよく目にします。
これが「性数一致」と呼ばれるものです。
そもそも性数一致って何?
スペイン語では、形容詞は修飾する名詞に合わせて形を変えます。
過去分詞も形容詞として使う時は、この規則に従う必要があるんです。
例えば、「開いている」という過去分詞(abierto)は、何が開いているかによって形が変わります:
el libro abierto (開いている本:男性単数)
la puerta abierta (開いているドア:女性単数)
los libros abiertos (開いている本たち:男性複数)
las puertas abiertas (開いているドアたち:女性複数)
いつ性数一致をする必要があるの?
過去分詞を変化させる必要があるのは、主に2つの場合です:
①形容詞として使う時
②estar を使った状態の表現
逆に、完了形(haberを使う表現)では変化させません!
性数変化の4つのパターン
過去分詞は名詞に合わせて、以下の4つのいずれかの形になります:
単数 | 複数 | |
男性 | -ado/-ido | -ados/-idos |
女性 | -ada/-ida | -adas/-idas |
具体例を見てみましょう。
preparar(準備する)を例に紹介します。
男性単数:preparado (準備された)
el café preparado (準備されたコーヒー)
女性単数:preparada
la comida preparada (準備された食事)
男性複数:preparados
los documentos preparados (準備された書類)
女性複数:preparadas
las mesas preparadas (準備された机)
実践!簡単チェックリスト
「過去分詞をどう変化させればいいのか」を判断する時は、以下の3つのステップで考えましょう。
□ 完了形(haber + 過去分詞)ですか?
→「はい」なら変化させません
例)He terminado el trabajo.(仕事を終えました)
□ 形容詞的用法や状態の表現(estar + 過去分詞)ですか?
→「はい」なら次のステップへ
例)La puerta está cerrada.(ドアが閉まっています)
□ 性別は?
男性名詞(el/los)
女性名詞(la/las)
□ 数は?
単数(el/la)
複数(los/las)
□ -ar動詞の場合
男性単数:-ado
女性単数:-ada
男性複数:-ados
女性複数:-adas
□ -er/-ir動詞の場合
男性単数:-ido
女性単数:-ida
男性複数:-idos
女性複数:-idas
このチェックリストを使えば、過去分詞の正しい形を簡単に見つけることができます!
実践で使える!必須フレーズ10選
実際のシーンで使える例文を10個厳選しました。まずはこれらを覚えることから始めましょう!
1. 基本的なコミュニケーション
No he entendido bien.
(よく理解できませんでした)
He recibido tu mensaje.
(メッセージ受け取りました)
2. 状態を確認する
¿Has terminado?
(終わった?)
¿Has comido ya?
(もう食べた?)
3. 状態を伝える
Está cerrado.
(閉まっています)
Todo está preparado.
(全て準備ができています)
Lo siento, está ocupado.
(申し訳ありません、使用中です)
4. 自分の状態や経験を話す
Estoy cansado/cansada.
(疲れています)
He estudiado español durante dos años.
(スペイン語を2年間勉強しています)
5. ビジネスシーン
Los documentos están firmados.
(書類にサインがされています)
活用のポイント
完了形(he + 過去分詞):経験や完了を表す時
estar + 過去分詞:状態を表す時
名詞に合わせて変化させることを忘れずに!
まとめ スペイン語の過去分詞をマスターしよう!
本記事では、スペイン語の過去分詞について、基本の作り方から不規則変化、そして「haber + 過去分詞」や「estar + 過去分詞」の使い分けまで解説してきました。形容詞として使う時には性数一致をしっかり確認し、完了形では変化させないなど、ポイントを押さえておくことが大切です。
これらの表現を自然に使いこなすためには、実際のコミュニケーションの中で練習することが不可欠です。そのためにも、スペイン語を学ぶために、スパニッシモの無料体験レッスンを活用してみてはいかがでしょうか。
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スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。
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