スペイン語 直説法現在形の完全ガイド|基本から日常会話まで [2024年版]

(最終更新日 2024/12/18)

直説法現在形は、スペイン語の最も基本的な時制です。
日本語の「〜します/〜しています」、英語の「do/does」「am/is/are doing」に相当し、現在の状態や習慣、さらには近い未来の予定まで幅広い表現をカバーします。

この時制をマスターすれば、日常会話でのスムーズなコミュニケーションが可能になります!

この記事でできるようになること
直説法現在形の基本的な使い方を理解し、迷わず活用できる。
シーン別の実践的な表現方法を学び、リアルな会話で使えるフレーズを覚える。
ネイティブが実際によく使うフレーズを習得し、自然な会話ができる。
日本語・英語との違いを知り、スペイン語らしい表現を使い分けられるようになる。

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スペイン語直説法現在形とは?

直説法現在形(Presente de Indicativo)は、スペイン語の最も基本的な時制で、
「今起こっていること」
「普段行うこと」
「未来の予定」

など幅広い状況で使用されます。

使用場面例文説明
現在の事実El café está caliente.
(コーヒーが熱いです)
目の前の状況を説明
習慣的な行動Siempre desayuno a las 7.
(いつも7時に朝食を食べます)
繰り返される行動
確定した予定El tren sale a las 8.
(電車は8時に出発します)
時刻表など確実な予定
普遍的な事実El sol sale por el este.
(太陽は東から昇ります)
変わらない真理

日本語・英語との違いから理解するスペイン語の現在形

スペイン語を勉強し始めると、「現在形の使い方が日本語や英語と違うな…」と感じることがあります。でも、大丈夫です!基本的な考え方を理解すれば、とてもシンプルに使えるようになります。

日本語との比較

日本語では、以下のように使い分けますよね:

「スペイン語を勉強します」(これからの予定や習慣)

「スペイン語を勉強しています」(今している最中)

英語との比較

英語でも、似たような使い分けをします:

I study Spanish.(習慣的に勉強している)

I am studying Spanish.(今勉強している最中)

スペイン語ではどうなる?

スペイン語の現在形「Estudio español」は、なんと上記の全ての意味を表現できます!

具体的に見てみましょう。

「Estudio español」で表現できること

①「スペイン語を勉強します」(習慣や予定)

②「スペイン語を勉強しています」(現在の状態)

③「スペイン語を学習中です」(一般的な説明)

「Estoy estudiando español」の使い方

・「今まさにスペイン語を勉強しているところです」

・「ただいま勉強中です」

→このように、特に「今この瞬間している」ことを強調したい時に使います。

わかりやすい例で比較

例えば、友達から「何してるの?」と聞かれた時。

一般的な答え方は以下です。

Estudio español.
(スペイン語を勉強しています)

「今この瞬間」を強調したい時は以下です。

Estoy estudiando español.
(今スペイン語を勉強しているところです)

ポイント

・スペイン語の現在形は、とても便利で使い方が広い

・基本は「Estudio」のような現在形で十分


・特に「今この瞬間」を強調したい時だけ「Estoy estudiando」を使う

このように考えると、むしろ日本語や英語より簡単かもしれませんね。
一つの形で様々な意味を表現できるからです。

直説法現在形の活用パターン

スペイン語の直説法現在形には、規則動詞と不規則動詞があります。
基本的な活用ルールを理解することで、動詞を自由自在に使いこなせるようになります。

詳しい活用表や規則・不規則動詞の詳細な解説は、以下の記事をご覧ください。

動詞活用のアイキャッチ画像 スペイン語動詞活用の基本ルールと頻出動詞100!


この記事では、日常会話で使える具体的な表現と応用方法にフォーカスしていますので、ぜひこのまま読み進めてみてください!

現在形の実践的な使い方

現在形の4つの使い方を、実際の会話シーンで見ていきましょう。
それぞれの場面で、なぜ現在形を選ぶのか、どのように使うのかを具体的に説明します。

①現在の事実(状況)を伝える

今、目の前にある状況や状態を説明する時に使います。

<カフェでの注文>
No tengo azúcar.(砂糖がありません)
→ 目の前の状況を確認して伝えるとき

<体調の説明>
Me duele la cabeza.(頭が痛いです)
→ 現在感じている体調を説明するとき

<天候の説明>
Hace mucho calor hoy.(今日はとても暑いです)
→ 現在の気象状況を説明するとき

このように、現在の事実(状況)を伝える場面では、目の前の状況をそのまま表現します。特に、状態を表す動詞(tener, estar, hacer)とよく組み合わせて使います。

習慣的な行動を説明する

毎日の生活や定期的に行う活動を説明する時に使います。

<仕事や学校の日課>
Entro a trabajar a las 9.(9時に出勤します)
→ 毎日の決まった行動を説明するとき

<週末の過ごし方>
Los domingos juego al fútbol.(日曜日はサッカーをします)
→ 定期的に行う活動を説明するとき

<食事の習慣>
Siempre desayuno café y tostadas.(いつも朝食はコーヒーとトーストです)
→ 普段の習慣を説明するとき

よく一緒に使う副詞

・siempre(いつも)

・normalmente(普通は)

・todos los días(毎日)

・cada semana(毎週) これらの副詞と組み合わせることで、習慣的な行動であることがより明確になります。

確定した予定を説明する

すでに決まっている予定や時刻表など、確実な未来の出来事を説明する時に使います。

<交通機関の時刻>
El tren sale a las 10.(電車は10時に出発します)
→ 時刻表など、確定している時間を説明するとき

<店舗の営業時間>
La biblioteca abre a las 9.(図書館は9時に開きます)
→ 決められた営業時間を説明するとき

<約束した予定>
Mañana me reúno con Juan.(明日フアンと会います)
→ すでに確定している約束を説明するとき

ポイント

時間を表す表現と一緒によく使います。

・mañana(明日)

・esta tarde(今日の午後)

・el próximo lunes(次の月曜日)

・a las…(〜時に)

普遍的な事実を説明する

変わらない事実や一般的な真理を説明する時に使います。

<自然現象>
La Tierra gira alrededor del Sol.(地球は太陽の周りを回ります)
→ 科学的な事実を説明するとき

<一般的な性質>
Los gatos cazan ratones.(猫はネズミを捕まえます)
→ 生物の特徴や性質を説明するとき

<数学的な事実>
Dos más dos son cuatro.(2足す2は4です)
→ 普遍的な真理を説明するとき

ポイント

これらの表現は時間に関係なく常に真実である内容を説明する時に使います。
英語の一般動詞の用法に近く、日本語では「〜です」「〜します」と訳されます。

よくある質問(FAQ)

Ar動詞とは何ですか? 
不定詞(動詞の原形)が-arで終わる動詞のことです。スペイン語の動詞の中で最も多いグループです。
直説法現在形はどんな時に使いますか? 
現在の状態、習慣的な行動、確定した予定、普遍的な事実を表現する時に使います。
規則動詞と不規則動詞の違いは?
規則動詞は決まったパターンで活用しますが、不規則動詞は特別な活用をする動詞です。
-ar/-er/-irの活用の違いは?
それぞれ異なる語尾変化のパターンを持ちます。詳しくは活用表を参照してください。
動詞活用のアイキャッチ画像 スペイン語動詞活用の基本ルールと頻出動詞100!
なぜ活用が多いのですか?
人称(主語)によって動詞の形が変化するためです。これは多くのヨーロッパ言語の特徴です。

直接法現在形の確認問題を解こう!

この記事で学んだ内容を確認しましょう!

Q1. 次の状況で現在形を使う理由として正しいものを選んでください。 

「El tren sale a las 8.」(電車は8時に出発します)

□ 習慣的な行動だから
□ 確定した予定だから
□ 普遍的な事実だから

正解:
確定した予定だから

説明:時刻表のような確定している予定を説明する際は現在形を使います。

Q2. 「今勉強しています」を表現する時、次のうち適切なのはどれですか? 

□ Estudio español.(一般的な現在形)
□ Estoy estudiando español.(estar + 現在分詞)
□ どちらも使える

正解:どちらも使える 

説明:現在形で十分ですが、進行中であることを特に強調したい場合はestar + 現在分詞も使えます。

Q3. 次のうち、「普遍的な事実」を表す文はどれですか? 

□ Hace calor hoy.(今日は暑いです)
□ La Tierra gira alrededor del Sol.(地球は太陽の周りを回ります)
□ Mañana voy al médico.(明日医者に行きます)

正解:La Tierra gira alrededor del Sol.

説明:時間に関係なく常に真実である内容は、普遍的な事実として現在形で表現します。

Q4. 次の現在形の使用例のうち、「習慣的な行動」を表しているものはどれですか? 

□ Me duele la cabeza.(頭が痛いです)
□ Los domingos juego al fútbol.(日曜日はサッカーをします)
□ La biblioteca abre a las 9.(図書館は9時に開きます)

正解:Los domingos juego al fútbol. 

説明:定期的に行う活動を説明する際は現在形を使います。
「Los domingos(日曜日は)」という表現と組み合わせることで、習慣的な行動であることがわかります。

Q5. 「現在の状態」を表現する例として正しいものはどれですか? 

□ Siempre desayuno a las 7.(いつも7時に朝食を食べます)
□ Mañana me reúno con Juan.(明日フアンと会います)
□ Hace mucho calor hoy.(今日はとても暑いです)

正解:Hace mucho calor hoy. 

説明:現在の状態(今の気象状況)を説明する際は現在形を使います。「hoy(今日)」という表現と組み合わせることで、現在の状態を表現しています。

まとめ:スペイン語の現在形をマスターしよう!

本記事では、スペイン語の直説法現在形について、4つの主要な使い方を中心に解説しました。

これらの使い方は、日本語の「〜です/〜します」「〜している」や、英語の現在形・現在進行形に相当しますが、スペイン語では一つの形でよりシンプルに表現できます。

現在形は、スペイン語でのコミュニケーションの基礎となる重要な文法項目です。
この記事で学んだ使い方を意識しながら、実際の会話の中で使ってみてください。

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