スペイン語で「ざっくり」「おおよそ」は何と言う?12個の自然な言い方と実践例を学ぼう!

(最終更新日 2024/09/27)

スペイン語のレベルが中級レベルに差し掛かっている方にとって、「ざっくり」や「おおよそ」といった曖昧な表現を適切に使えるとワンランク上の表現が可能になります。

正確な数字や時間を伝えられない場面は日常的によくあります。そんなとき、これらの表現を使えば、あいまいさを適切に伝えることができ、より自然な会話ができるようになります。

この記事では、スペイン語で「ざっくり」「おおよそ」を表現するための様々な方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。基本的な表現から、より自然な言い回しまで、場面や状況に応じた使い方を学んでいきましょう。

この記事でわかること
・スペイン語で「ざっくり」「おおよそ」を表現する4つの主な方法
・カジュアルな場面での曖昧表現
・数量や時間を表す曖昧表現
・実践的な会話例と練習問題

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スペイン語で「ざっくり」「おおよそ」を表現する主な方法

スペイン語で「ざっくり」や「おおよそ」を表現するには、いくつかの基本的な表現があります。これらの表現を覚えておけば、様々な場面で適切に曖昧さを伝えることができるようになります。ここでは、最も一般的で使いやすい4つの表現を、例文と共に詳しく紹介します。

①Aproximadamente(約、おおよそ)

「Aproximadamente」は、「約」や「おおよそ」を意味する最も一般的な表現です。フォーマルな場面でも日常会話でも使える汎用性の高い言葉です。

Llegué a casa aproximadamente a las 8 de la noche.
(おおよそ夜8時頃に家に着きました。)

El libro tiene aproximadamente 300 páginas.
(その本はおおよそ300ページあります。)

②Más o menos(多かれ少なかれ、だいたい)

「Más o menos」は、直訳すると「多かれ少なかれ」ですが、実際には「だいたい」や「おおよそ」という意味で使われます。カジュアルな表現で、友人との会話などでよく使用されます。

Tengo más o menos 100 euros en mi cartera.
(財布にだいたい100ユーロくらいあります。)

Entiendo más o menos lo que quieres decir.
(あなたが言いたいことはだいたいわかります。)

③Alrededor de(~の周りに、約)

「Alrededor de」は、「~の周りに」という意味ですが、転じて「約」や「おおよそ」を表すのにも使われます。特に数字を伴う場合によく使用されます。

La población de la ciudad es de alrededor de 500,000 habitantes.
(その都市の人口はおよそ50万人です。)

Esperé alrededor de una hora en la cola.
(列で約1時間待ちました。)

④Unos/unas(いくつかの、数個の)

「Unos」(男性複数形)や「Unas」(女性複数形)は、「いくつかの」や「数個の」という意味ですが、数字の前につけることで「おおよそ」や「だいたい」という意味を表すこともできます。
この記事の後には「数量を表す曖昧な表現の使い方」でより詳細に紹介します。

Nos vemos en unos 20 minutos.
(だいたい20分後に会いましょう。)

Hay unas 50 personas en la fiesta.
(パーティーにはおよそ50人くらいいます。)

これらの表現を状況に応じて使い分けることで、より自然なスペイン語でコミュニケーションを取ることができます。初めのうちは「Aproximadamente」を中心に使い、徐々に他の表現も取り入れていくとよいでしょう。

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カジュアルな会話で使われるスペイン語の曖昧な表現

日常会話では、より気軽で親しみやすい表現を使うことが多いです。ここでは、友人との会話やカジュアルな場面で使える、曖昧表現を3つ紹介します。これらの表現を覚えることで、より自然で親しみやすいスペイン語会話ができるようになります。

①Como(~のような、およそ)

「Como」は通常「~のような」という意味ですが、数字の前に置くことで「およそ」や「だいたい」という意味を表すこともできます。

Tengo como 20 años.
(私はだいたい20歳くらいです。)

Llegué a casa como a las 10 de la noche.
(夜10時くらいに家に着きました。)

②Eso de(~くらい、だいたい)

「Eso de」は、「それの」という意味ですが、時間や数量の前に置くことで「~くらい」や「だいたい」という意味を表現できます。

Nos vemos eso de las 3 de la tarde.
(午後3時くらいに会いましょう。)

Cuesta eso de 50 euros.
(だいたい50ユーロくらいかかります。)

③Por ahí(その辺り、だいたい)

「Por ahí」は本来「その辺り」という意味ですが、口語では「だいたい」や「おおよそ」という意味でも使われます。

Tiene por ahí 30 años.
(彼はだいたい30歳くらいです。)

Llegué por ahí de las 9 de la mañana.
(朝9時くらいに着きました。)

これらのカジュアルな表現は、友人との会話や日常的な場面で使うと自然です。ただし、フォーマルな場面や文書では避け、前のセクションで紹介した「Aproximadamente」などのより丁寧な表現を使うようにしましょう。

また、これらの表現は地域によって使用頻度が異なる場合があります。スペインとラテンアメリカの国々で少し使い方が違うこともありますので、現地の人との会話をよく聞いて、その地域での一般的な使い方を学んでいくことをおすすめします。

練習として、友人と話す時やスペイン語レッスンでこれらの表現を意識的に使ってみましょう。例えば、時間や値段を正確に言う代わりに、「Como a las…」や「Eso de…」を使って表現してみてください。繰り返し使うことで、自然に会話に溶け込むようになります。

数量を表す曖昧な表現の使い方

数量を正確に伝える必要がない場合や、概算を伝えたい場合に使う曖昧表現は、日常会話でもビジネスシーンでも頻繁に使われます。ここでは、数量を表す代表的な曖昧表現とその使い方を詳しく説明します。

Unos/unas の使い方

「Unos」(男性複数形)と「Unas」(女性複数形)は、「いくつかの」「数個の」という意味ですが、数字の前に置くことで「およそ」「だいたい」という意味を表現できます。

使い方のポイント:

  • 名詞の性と数に合わせて、unosまたはunasを選びます。
  • 大まかな数量を表すのに使います。
  • 正確な数字がわからない場合や、概算を伝えたい場合に適しています。

Tengo unos 30 años.
(私はだいたい30歳くらいです。)

Hay unas 100 personas en la sala.
(部屋にはおよそ100人くらいいます。)

Llevo unos cinco años estudiando español.
(スペイン語を勉強して約5年になります。)

Varios/varias(いくつかの、数個の)の活用

「Varios」(男性複数形)と「Varias」(女性複数形)は、「いくつかの」「数個の」という意味で、具体的な数を明示せずに複数の存在を示します。

使い方のポイント:

  • 名詞の性と数に合わせて、variosまたはvariasを選びます。
  • 正確な数を言う必要がない場合や、複数であることを強調したい場合に使います。

He leído varios libros sobre este tema.
(この主題についていくつかの本を読みました。)

Tengo varias ideas para el proyecto.
(プロジェクトについていくつかのアイデアがあります。)

Hemos visitado varios países de Sudamérica.
(南米の数カ国を訪れました。)

数字と組み合わせた表現(例:unos 20 minutos)

数字と曖昧表現を組み合わせることで、より具体的な概算を伝えることができます。

使い方のポイント:

  • 「Unos/Unas + 数字 + 名詞」の形で使います。
  • 概算を伝えつつ、ある程度の目安を示したい場合に適しています。

La reunión durará unos 30 minutos.
(会議はおよそ30分くらい続きます。)

Necesito unas dos semanas para terminar el informe.
(報告書を終えるのに約2週間くらい必要です。)

Hay unos 50 estudiantes en la clase.
(クラスにはおよそ50人くらいの学生がいます。)

これらの表現を使いこなすことで、正確な数字を知らない場合や、あえて曖昧に伝えたい場合に適切に対応できるようになります。

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時間を表す曖昧表現

時間を正確に伝える必要がない場合や、おおよその時間を示したい場合に使う曖昧表現は、スペイン語の日常会話でよく使われます。ここでは、時間に関する代表的な曖昧表現とその使い方を詳しく説明します。

Sobre(~頃、だいたい)を使った時間表現

「Sobre」は、「〜の上に」という意味の前置詞ですが、時間を表す際に使うと「〜頃」や「だいたい」という意味になります。

使い方のポイント:

  • 「Sobre + las + 時間」の形で使います。
  • 正確な時間がわからない場合や、厳密な時間を指定したくない場合に適しています。

Llegaré sobre las 3 de la tarde.
(午後3時頃に到着します。)

La película empieza sobre las 8 de la noche.
(映画はだいたい夜8時に始まります。)

Nos vemos sobre las 10, ¿vale?
(10時頃に会いましょう、いいですか?)

Eso de + [時間](~くらい)の使い方

「Eso de」は、カジュアルな会話で時間を曖昧に表現するのによく使われます。

使い方のポイント:

  • 「Eso de + las + 時間」の形で使います。
  • 友人との会話など、カジュアルな場面で使用します。

Salgo del trabajo eso de las 6.
(仕事は6時くらいに終わります。)

Llegué a casa eso de las 11 de la noche.
(夜11時くらいに家に着きました。)

¿Nos encontramos eso de las 2 para almorzar?
(ランチに2時くらいに会いませんか?)

Y pico(~ちょっと過ぎ)の活用

「Y pico」は、ある時間や数字を少し超えていることを表す表現です。

使い方のポイント:

  • 時間や数字の後に「y pico」をつけます。
  • 正確な時間や数字を言う必要がない場合に使います。
  • カジュアルな表現なので、フォーマルな場面では避けましょう。

Son las 3 y pico.
(3時ちょっと過ぎです。)

La reunión duró 2 horas y pico.
(会議は2時間ちょっとかかりました。)

Tiene 30 años y pico.
(彼は30歳ちょっとです。)

これらの表現を使いこなすことで、時間に関する曖昧な情報をより自然に伝えることができます。正確な時間を知らない場合や、あえて曖昧に伝えたい場合に適切に対応できるようになります。

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「ざっくり」「おおよそ」の実践的な会話例

これまで学んだ「ざっくり」や「おおよそ」の表現を、実際の会話の中でどのように使うのか見ていきましょう。日常生活とビジネスシーンそれぞれの場面を想定し、各表現がどのように使われるかを紹介します。これらの例を参考に、自分の会話にも取り入れてみてください。

日常会話での使用例

友人との待ち合わせ 

A: ¿A qué hora nos vemos mañana?
(明日何時に会う?)

B: Quedemos sobre las 3 de la tarde. ¿Te parece bien?
(午後3時頃に会いましょう。いいですか?)

A: Perfecto. Llegaré por ahí de las 3.
(いいね。3時くらいに着くよ。)

買い物での値段の質問

A: ¿Cuánto cuesta este bolso?
(このバッグはいくらですか?)

B: Cuesta alrededor de 50 euros.
(だいたい50ユーロくらいです。)

A: ¿Y tienes algo más barato? ¿De unos 30 euros más o menos?
(もっと安いものはありますか?30ユーロくらいのは?)

パーティーの参加人数 

A: ¿Cuántas personas vendrán a la fiesta?
(パーティーには何人来るの?)

B: No estoy seguro, pero calculo que vendrán unas 20 personas.
(確かではないけど、20人くらい来ると思う。)

A: Bien, compraré comida para 25, por si acaso.
(わかった。念のため25人分の食べ物を買っておくよ。)

ビジネスシーンでの使用例

会議の所要時間 

A: ¿Cuánto tiempo durará la reunión?
(会議はどのくらいかかりますか?)

B: Aproximadamente una hora y media. Dos horas como máximo.
(およそ1時間半です。最大でも2時間です。)

A: Entendido. Reservaré la sala para dos horas y pico, para estar seguros.
(わかりました。念のため2時間ちょっとで会議室を予約しておきます。)

プロジェクトの予算 

A: ¿Cuál es el presupuesto para este proyecto?
(このプロジェクトの予算はいくらですか?)

B: El presupuesto es de alrededor de 100,000 euros.
(予算はおよそ10万ユーロです。)

A: ¿Y cuánto tiempo llevará completarlo?
(完了するのにどのくらいかかりますか?)

B: Calculamos que tardará unos 6 meses, más o menos.
(だいたい6ヶ月くらいかかると見積もっています。)

顧客との納期相談 

A: ¿Para cuándo estará listo el pedido?
(注文はいつ頃できあがりますか?)

B: Estará listo en eso de dos semanas.
(2週間くらいで準備できます。)

A: ¿Podrían entregarlo un poco antes? Digamos, ¿en 10 días aproximadamente?
(もう少し早くできませんか?例えば、およそ10日くらいで?)

これらの会話例を参考に、日常生活やビジネスシーンで曖昧表現を使ってみましょう。

最初は少し不自然に感じるかもしれませんが、練習を重ねることで自然に使えるようになります。

また、ネイティブスピーカーの会話をよく聞き、彼らがどのような場面でこれらの表現を使っているかを観察するのも良い学習方法です。

まとめ スペイン語で「ざっくり」「おおよそ」を自然に表現しよう!

本記事では、スペイン語で「ざっくり」「おおよそ」を表現する多様な方法や、状況に応じた使い分け、そして日常会話やビジネスシーンでの実践的な使用例についても詳しく紹介しました。

これらの表現を使いこなすには、実際にスペイン語を使ってコミュニケーションを取る練習が大切です。

カジュアルな場面からフォーマルな場面まで、状況に応じた適切な表現を選択することで、より自然で豊かな表現が可能になります。特に、「Aproximadamente」「Más o menos」「Alrededor de」「Unos/unas」といった基本的な表現から始め、徐々に「Como」「Eso de」「Por ahí」などのカジュアルな表現も取り入れていくとよいでしょう。

そのためにも、スペイン語を学ぶために、スパニッシモの無料体験レッスンを活用してみてはいかがでしょうか。

本記事で学んだ表現を積極的に使い、様々な場面で実践することで、スペイン語でのコミュニケーション能力を向上させていってください。正確さだけでなく、状況に応じた適切な曖昧さも表現できる、豊かな表現力を磨いていきましょう!

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グアテマラと日本を拠点に展開するオンラインスペイン語会話サービス「スパニッシモ」の共同創業者。中米の国制覇+南米はペルーとボリビアに旅行経験アリ。グアテマラで起業後、累計9年滞在し、メキシコやスペインでの滞在歴もあり、スペインやラテンアメリカの国の生活事情について詳しい。