スペイン語の発音のポイントとアクセントの基本的なルール

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(最終更新日 2024/04/08)

スペイン語の魅力を最大限に引き出すための鍵、それは「発音」です。

しかし、その発音が難しく感じてしまう方も多いのではないでしょうか? 

今回は、スペイン語の発音の基本から細かなポイントまでを解説します。

この記事でわかること
・スペイン語の母音の発音で気を付けるべきこと
・スペイン語の子音の発音で気を付けるべきこと
・スペイン語のアクセント箇所のつけかた

この記事を読めば、スペイン語の発音に自信が持てるようになること間違いなしです。

一緒にスペイン語の発音をマスターしましょう。


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スペイン語の母音の発音

スペイン語の母音は5つあり、それぞれが一つの明確な音を持っています。

これは英語とは異なり、母音の発音が一貫しているため覚えやすい特徴です。

以下に、それぞれの母音の発音を詳しく説明します。

A (a): 

「ア」と発音します。日本語の「あ」に近いですが、口をもう少し開けて発音します。

E (e): 

「エ」と発音します。日本語の「え」に近いですが、舌を少し前に出して発音します。

I (i): 

「イ」と発音します。日本語の「い」に非常に近いです。

O (o): 

「オ」と発音します。日本語の「お」に近いですが、唇を丸めて発音します。

U (u): 

「ウ」と発音します。日本語の「う」に近いですが、唇を前に突き出して発音します。

スペイン語の母音は発音が一貫しています。そのため一度覚えてしまえば、それぞれの文字がどのように発音されるかを予測できるようになります。また、スペイン語の母音は常に明確に発音され、英語のように弱音化されることはありません。

これらのポイントを覚えて、母音の発音を練習しましょう。

アルファベットの詳しい読み方については、以下の記事を参照ください。

[nlink url=”https://blog.spani-simo.com/archives/10497″]

スペイン語の子音の発音で気を付ける11のポイント

スペイン語の発音は、基本的にはローマ字読みで対応可能です。
しかし、いくつかのポイントや注意点があります。

発音のコツや間違いやすいポイントを解説し、スムーズなスペイン語の発音ができるようになるための方法を紹介します。

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ポイント1: BとVは同じ発音になる。

英語ではBusとVeryの発音は異なりますが、スペイン語ではBとVの発音を区別しません。例えば以下の二つの単語は、カタカナ読みでどちらも最初が「バ」となります。

Barcelona(バルセロナ)

Valenciaga(バレンシアガ)

ポイント2: スペインと中南米で異なるceとciの発音

スペイン語における「C」の発音は、その後に続く母音でスペインと中南米において顕著に差があります。

基本的な発音のルールでは、「C」の後に「A」、「O」、「U」が続く場合、「カ」、「コ」、「ク」と発音されます。こちらの発音は大きな地域差はありません。

「C」の後に「E」または「I」が続く場合、多くのスペイン語話者は「C」を「セ」または「シ」と発音します。

しかし、主にスペイン(特にカスティーリャ地方)とラテンアメリカの間の地域による発音の違いが存在します。

スペイン(特にカスティーリャ地方)
「C」の後に「E」または「I」が続く場合、それぞれ「セ」と「シ」ではなく、「セ」のような「θ」の音(英語の “think” の “th” のような音)として発音します。これをセセオ(ceceo)と呼びます。

ラテンアメリカやカナリア諸島、アンダルシア地方などのスペインの一部
「C」の後に「E」または「I」が続く場合も「セ」または「シ」の音として発音します。これをシセオ(seseo)と呼びます。

このため、たとえば「gracias」(ありがとう)という単語は、スペイン(カスティーリャ地方)では「グラシアス」ではなく「グラθィアス」と発音されますが、ラテンアメリカでは「グラシアス」と発音されます。

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ポイント3: 語末のDは弱く発音する

Dが語末にくる単語は、語尾を「ド」と発音せず、弱く発音します。

例えば、あなたを表すustedは「ウステッ(ド)」、地名のTrinidadは「トリニダッ(ド)」と発音します。

ポイント4: Gは母音によって発音が変わる

Gを母音のAEIOUと組み合わせるときに、E to Iがくるときはハ行の発音になります。

例えば、ジェラートを表すGelatoは「ヘラート」と読み、女性の名前のGildaは「ヒルダ」といった読み方です。

それ以外は、ガ行での発音となります。
猫はGato(ガト)、ギターはGuitarra(ギターラ)などです。

レモンジェラートの画像
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ポイント5: Hは発音しない

Hは発音をするときには、無音になります。

例えばホテルを表すHotelは「オテル」、こんにちはを表すHolaは「オラ」と読みます。

ヒロシさんやヒトミさんのようにHからはじまる名前や北海道などの固有名詞は、そのまま発音します。

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ポイント6: Jはハ行の発音

Jはどの母音でも、発音はハ行になります。

Japón(ハポン)

Jamaica(ハマイカ)

ポイント7: L、R、RRの発音は明確に違う

この発音が日本人にとってはもっとも苦労するかもしれません。

Pelo(髪)、Pero(しかし)、Perro(犬)などの言葉は正しい発音をしないと相手に誤解を与えてしまうこともあります。

L(ele:エレ)を発音するときは、カタカナの「エレ」としっかり発音しましょう。
舌先を上顎の歯茎にあてます。Peloの場合ははっきりとカタカナ読みで「ペロ」と発音すれば大丈夫です。

R(ere) を発音するときは、舌先を上顎の歯茎に当てません。
これを意識すると、Lとの発音の差別化ができます。

RR(erre:エレ)を発音するときは、いわゆる巻き舌の状態にします。
日本語に近い発音としては、絶叫したり怒号の表現である「ドリャャアア!」や「ゴルァァアア!」がもっとも近いです。

ポイント8: LLはジャ行、ヤ行の発音になる。

LLはLのときとは全く発音が異なり、ジャ行、ヤ行に近い発音になります。またLLは地域差が見られ、アルゼンチンではシャ行になります。

例:Pollo(鶏肉)

スペイン→ポヨ

メキシコ、グアテマラなど→ポヨ、またはポジョ

アルゼンチン→ポショ

ポイント9: SとZはサ行の発音

スペイン語にはザ行がないため、SとZはどちらもサ行の発音になります。

manzanaは「マンサナ」

presentaciónは「プレセンタシオン」

ポイント10: Yはジャ行、ヤ行の発音

Yの発音も、LLと同様にジャ行、ヤ行の発音になりますが、Yが語末にある場合は「イ」と発音します。Yも、LLと同様にアルゼンチンではシャ行になります。

例:
「私」を表すYo→ヨ、またはジョ

「私」を表すSoy→ソイ

ポイント11: 特殊文字Ñ(エニェ)

Ñ (eñe): この文字は「エニェ」と発音します。日本語にはこの音に相当するものがないため、初めての方には少し難しいかもしれません。

しかし、「ニャ、ニェ、ニョ」などの音に近いと考えると理解しやすいです。
例えば、「mañana」(明日)は「マニャーナ」と発音します。

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スペイン語のアクセントの位置とその影響

スペイン語では、単語のどの音節にアクセント(強調)を置くかが重要です。

アクセントの位置は単語の意味を変えることもありますので、正確な発音には欠かせません。

スペイン語のアクセントのルールは以下の通りです。

アクセントのルール1

スペイン語のアクセント記号”tilde”(ティルデ)は、5つの母音(a, e, i, o, u)の上にのみ書くことができます。アクセントは左下から右上に向かって、á, é, í, ó, úと書かれます。

子音文字の上にアクセントマークが書かれることはありません。

アクセントのルール2

アクセント(強勢)は一番強く発音される部分を意味します。

スペイン語ではアクセントがどこにかかるかによって単語が分類され、大まかにAgudas、Graves、Esdrújulasの3種類に分けられます。

ここでは、それぞれのタイプについて簡単に説明します。

Agudas(アグダス)

n, s以外の子音で終わる単語は、最後の音節がアクセントとなります。
例えば、”hablar“(話す)、”decir“(話す)、”venir“(来る)

Graves(グラーヴェス)

母音またはn, sで終わる単語は、最後から2番目の音節にアクセントがきます。
例えば、”imagen”(画像)と “cil”(簡単)

Esdrújulas(エスドゥルフラス)

上の2つのルールに当てはまらない単語はアクセント記号をつけます。
例えば、”sica”(音楽)と “oxígeno”(酸素)

どのタイプの単語を扱うかを知ることで、アクセント記号をどこに付けるかを見極めることができます。また逆もしかりで、どこにアクセントがあるかがわかると、単語の意味を理解することにも役立ちます。

例えば、アクセントのない「si」は「もし」を意味します。

「もし」を意味する「si」:
Si llueve, no iremos al parque.
(もし雨が降ったら、公園には行かない。)

接続詞としての「si」:
Trabajaré más duro si me aumentan el salario.
(もし給料が上がるなら、もっと一生懸命働くだろう。)

しかし、アクセントのある「sí」は「はい」を意味し、肯定副詞や人称代名詞でもあります:

肯定の副詞としての「sí」:
¿Te gusta el café?
Sí, me gusta mucho.
(コーヒーは好きですか?はい、とても好きです。)

人称代名詞としての「sí」:
María se compró un regalo para sí misma.
(マリアは自分自身にプレゼントを買った。)

Juan y Ana están cocinando para sí mismos.
(フアンとアナは自分たちのために料理をしている。)

まとめ:スペイン語の発音とアクセント

今回はスペイン語でのアルファベットの発音の仕方について母音と子音に分けてご紹介しました。

覚えるルールが多いと思いますが、発音が正しくできると、相手に自分のスペイン語が格段に伝わりやすくなり、コミュニケーションが円滑になります。

是非今回紹介した内容を参考にしてみてください。

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ネイティブの発音に合わせて、自分も真似するだけで自然とアルファベットの発音が身についていきます。

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グアテマラと日本を拠点に展開するオンラインスペイン語会話サービス「スパニッシモ」の共同創業者。中米の国制覇+南米はペルーとボリビアに旅行経験アリ。グアテマラで起業後、累計9年滞在し、メキシコやスペインでの滞在歴もあり、スペインやラテンアメリカの国の生活事情について詳しい。

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