【動画あり】スペイン語のアルファベットの読みと発音をマスター!

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(最終更新日 2023/05/16)

スペイン語を話す上で欠かせない文字、アルファベット。学習者にとってはまさに基本中の基本ですが、どこから学習したらいいかわからない、どのように発音するかわからないなどお困りの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、アルファベットの文字一覧、発音方法、そして効果的な学習法までを徹底解説します。動画も用意しているので、ぜひ参考にしてください 。

この記事でわかること
・スペイン語でのアルファベットの読み方
・スペイン語のアルファベットの発音の仕方
・スペイン語のアルファベットの発音の練習方法

スペイン語のアルファベットの文字一覧

スペイン語のアルファベットは27文字からなります。

以下がスペイン語のアルファベットの文字一覧です。発音記号の横にはカタカナでの読み方表記を記載しています。

大文字小文字発音記号カナ表記
Aa[á]
Bb[bé]
Cc[θé]
Dd[dé]
Ee[é]
Ff[éfe]エフェ
Gg[xé]
Hh[át∫e]アチェ
Ii[í]
Jj[xóta]ホタ
Kk[ká]
Ll[éle]エレ
Mm[éme]エメ
Nn[éne]エネ
Ññ[éñe]エニェ
Oo[ó]
Pp[pé]
Qq[kú]
Rr[ére]エレ
Ss[ése]エセ
Tt[té]
Uu[ú]
Vv[úbe]ウベ
Ww[úbe dóble]ウベドブレ
Xx[ékis]  エキス
Yy[Ye][ígriéga]イェ、イグリエガ
Zz[θéta]セタ

英語のアルファベットは26文字ですが、スペイン語のアルファベットはNとOの間に、「Ñ」(エニェと読みます)が加わります。Ñは日本語では特殊記号と呼ばれています。

スペイン語のアルファベットは現在27文字ですが、1994年よりも前は、Ll、Ch、rrの文字をL、C、Rとは区別して独立したアルファベットとしていました。

アルファベットの文字として区別されなくなった現在でも、これらの文字はスペイン語の記述、発音において覚えておく必要があります。

CHcht∫
LLllélleエジェ
rrérreエレ

以下の動画でネイティブのアルファベットの発音を聞くことができます。ぜひご覧ください。

1994年のアルファベットの文字数変更の経緯

1994年よりも前は、Ll、Ch、rrの文字をL、C、Rとは区別して独立したアルファベットとしていました。1994年にスペイン語アカデミー協会がch と ll を英語などの言語と同じように,それぞれ c と l の中に配列することを決定してからは、この新方式が推進され、現在のスペイン語のアルファベットは27文字の構成となっています。

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スペイン語のアルファベットの特徴

スペイン語のアルファベットの特徴について解説します。

スペイン語独自の要素を押さえることで、スペイン語の文字に対する理解が深まります。

特徴①スペイン語での「アルファベット」の呼び方

スペイン語でのアルファベットの呼び方は2つあります。

Alfabeto(アルファベト)とAbecedario(アベセダリオ)です。

どちらの読み方でも基本同じ意味で、一般的にAbecedarioは教育の文脈でよく使われます。特に子供たちが文字を学ぶ初期の段階を指す場合に用いられることが多いです。学生や大人がスペイン語を学ぶときには、同じ教育文脈でもAlfabetoが用いられます。

特徴②母音の数は日本語と同じ5つ!発音はカタカナでOK!

言語の発音は、母音・子音の数と発音のバリエーションで決まります。

スペイン語の母音は日本語と同じく5つです。

アルファベット順になっており、以下となります。

 A E I O U

それぞれ ア エ イ オ ウ と読みます。

この母音の数が日本語と同じなおかげで、カタカナ発音でもスペイン語が発音できる要因の一つとなっています。発音についても、一般的にローマ字とほとんど同じ読み方となっています。

そのため日本人にとってスペイン語の発音は馴染みやすいです。

スペイン語アルファベットの発音における10のポイント

スペイン語の発音は、上述したように、基本的にはローマ字読みで対応可能です。

しかし、いくつかのポイントや注意点があります。

この章では発音のコツや間違いやすいポイントを解説し、スムーズなスペイン語の発音ができるようになるための方法を紹介します。

ポイント1. BとVは同じ発音になる。

英語ではBusとVeryの発音は異なりますが、スペイン語ではBとVの発音を区別しません。例えば以下の二つの単語は、カタカナ読みでどちらも最初が「バ」となります。

Barcelona(バルセロナ)

Valenciaga(バレンシアガ)

ポイント2. スペインと中南米で異なるceとciの発音

スペイン語における「C」の発音は、その後に続く母音でスペインと中南米において顕著に差があります。

基本的な発音のルールでは、「C」の後に「A」、「O」、「U」が続く場合、「カ」、「コ」、「ク」と発音されます。こちらの発音は大きな地域差はありません。

「C」の後に「E」または「I」が続く場合、多くのスペイン語話者は「C」を「セ」または「シ」と発音します。

しかし、主にスペイン(特にカスティーリャ地方)とラテンアメリカの間の地域による発音の違いが存在します。

スペイン(特にカスティーリャ地方)

「C」の後に「E」または「I」が続く場合、それぞれ「セ」と「シ」ではなく、「セ」のような「θ」の音(英語の “think” の “th” のような音)として発音します。これをセセオ(ceceo)と呼びます。

ラテンアメリカやカナリア諸島、アンダルシア地方などのスペインの一部

「C」の後に「E」または「I」が続く場合も「セ」または「シ」の音として発音します。これをシセオ(seseo)と呼びます。

このため、たとえば「gracias」(ありがとう)という単語は、スペイン(カスティーリャ地方)では「グラシアス」ではなく「グラθィアス」と発音されますが、ラテンアメリカでは「グラシアス」と発音されます。

ポイント3. 語末のDは弱く発音する

Dが語末にくる単語は、語尾を「ド」と発音せず、弱く発音します。

例えば、あなたを表すustedは「ウステッ(ド)」、地名のTrinidadは「トリニダッ(ド)」と発音します。

ポイント4. Gは母音によって発音が変わる

Gを母音のAEIOUと組み合わせるときに、E to Iがくるときはハ行の発音になります。

例えば、ジェラートを表すGelatoは「ヘラート」と読み、女性の名前のGildaは「ヒルダ」といった読み方です。

それ以外は、ガ行での発音となります。

猫はGato(ガト)、ギターはGuitarra(ギターラ)などです。

ポイント5. Hは発音しない

Hは発音をするときには、無音になります。

例えばホテルを表すHotelは「オテル」、こんにちはを表すHolaは「オラ」と読みます。

ヒロシさんやヒトミさんのようにHからはじまる名前や北海道などの固有名詞は、そのまま発音します。

ポイント6. Jはハ行の発音

Jはどの母音でも、発音はハ行になります。

Japón(ハポン)

Jamaica(ハマイカ)

ポイント7. L、R、RRの発音は明確に違う

この発音が日本人にとってはもっとも苦労するかもしれません。

Pelo(髪)、Pero(しかし)、Perro(犬)などの言葉は正しい発音をしないと相手に誤解を与えてしまうこともあります。

L(ele:エレ)を発音するときは、カタカナの「エレ」としっかり発音しましょう。

舌先を上顎の歯茎にあてます。Peloの場合ははっきりとカタカナ読みで「ペロ」と発音すれば大丈夫です。

R(ere) を発音するときは、舌先を上顎の歯茎に当てません。これを意識すると、Lとの発音の差別化ができます。

RR(erre:エレ)を発音するときは、いわゆる巻き舌の状態にします。日本語に近い発音としては、絶叫したり怒号の表現である「ドリャャアア!」や「ゴルァァアア!」がもっとも近いです。

ポイント8. LLはジャ行、ヤ行の発音になる。

LLはLのときとは全く発音が異なり、ジャ行、ヤ行に近い発音になります。またLLは地域差が見られ、アルゼンチンではシャ行になります。

例:Pollo(鶏肉)

スペイン→ポヨ

メキシコ、グアテマラなど→ポヨ、またはポジョ

アルゼンチン→ポショ

ポイント9. SとZはサ行の発音

スペイン語にはザ行がないため、SとZはどちらもサ行の発音になります。

例:

りんごを意味するmanzanaは「マンサナ」、

プレゼンテーションを意味するpresentaciónは「プレセンタシオン」

ポイント10. Yはジャ行、ヤ行の発音

Yの発音も、LLと同様にジャ行、ヤ行の発音になりますが、Yが語末にある場合は「イ」と発音します。Yも、LLと同様にアルゼンチンではシャ行になります。

例:

「私」を表すYo→ヨ、またはジョ

「私」を表すSoy→ソイ

名前と旅券番号を使ったスペイン語アルファベットの練習方法

アルファベットを効果的に覚えるための方法は様々あります。

この章では、楽しく簡単にアルファベットを覚えるために、ご自身の名前と旅券番号で練習する方法を紹介します。これらの方法を試して、スペイン語の学習を効率的に進めましょう。

自分の名前でアルファベットを練習しよう!

スペイン語圏の方にとって、日本人の名前をアルファベットで書くことが難しいことがあります。例えば、カフェで名前を伝えても、間違った名前が伝わってしまうことも。

そのため自分の名前をスペイン語のアルファベットで伝えられるようになると、自己紹介の場面でも役立ちます。

自己紹介でアルファベットを伝える場合は、以下の手順だと伝わりやすいです。

  1. 名前を伝える
  2. アルファベットを言う。
  3. 名前のアルファベットが頭文字になっているスペイン語の単語を伝える。

例えば、日本名で「たけし」はスペイン語のアルファベットで「TAKESHI」と書きます。

自己紹介で相手にTakeshiと伝える場合は、このように説明ができます。

Me llamo Takeshi.(私の名前はたけしです。)

T como Tormenta(トルメンタのT、つまり嵐の意)
A como Amor(アモールのA、つまり愛の意)
K como Kilómetro(キロメトロのK、つまりキロメートルの意)
E como Elefante(エレファンテのE、つまり象の意)
S como Sol(ソルのS、つまり太陽の意)
H como Hielo(イエロのH、つまり氷の意)
I como Isla(イスラのI、つまり島の意)

上記のように、まずはご自身の名前を使ってアルファベットの練習をしてみてください。

以下に、スペイン語のアルファベットと、それぞれの文字を表すために参考となるスペイン語の名詞を紹介します。

アルファベットスペイン語の名詞
AAmor (愛)
BBarco (船)
CCasa (家)
DDía (日)
EElefante (象)
FFamilia (家族)
GGato (猫)
HHielo (氷)
IIsla (島)
JJoya (宝石)
KKilómetro (キロメートル)
LLuna (月)
MManzana (リンゴ)
NNube (雲)
ÑNiño (子供)
OOso (熊)
PPerro (犬)
QQueso (チーズ)
RRosa (バラ)
SSol (太陽)
TTormenta (嵐)
UUva (ぶどう)
VVaca (牛)
WWhisky (ウイスキー)
XXilófono (シロフォン)
YYate (ヨット)
ZZorro (キツネ)

この表を使うことで、アルファベットの発音の練習をしながら、各文字を表すときに使えるスペイン語の名詞を覚えることができます。

パスポートの旅券番号で練習しよう!

パスポートの旅券番号を相手に伝えることがあります。そのときもスペイン語のアルファベットの読み方がわかると、相手にスムーズに番号を伝えられます。

ぜひ覚えておきましょう。

パスポートの旅券番号は数字とアルファベットを組み合わせているため、数字とアルファベットの読み方を一緒に覚えることができます。

パスポートの旅券番号が「TK1234567」の場合、このように読みます。

TK1234567(テ カ ウノ ドス トレス クアトロ シンコ セイス シエテ)

数字は以下の表を参考にしてください。

0ceroセロ
1un /uno/unaウン / ウノ/ ウナ
2dosドス
3tresトレス
4cuatroクアトロ
5cincoシンコ
6seisセイス
7sieteシエテ
8ochoオチョ
9nueveヌエベ
10diezディエス

自分の名前や旅券番号をスペイン語のアルファベットで読む練習を繰り返すことで、アルファベットの形や発音が自然と身につきます。

ぜひ試してみてください。

まとめ スペイン語のアルファベットの読み方と発音

今回はスペイン語でのアルファベットの読み方と発音の仕方についてご紹介しました。

覚えるのが大変ですが、アルファベットの読み方と発音が正しくできると、相手とのコミュニケーションが格段にやりやすくなります。是非今回紹介した内容を参考にしてみてください。

アルファベットの発音に自信が無い、スペイン語を聞き取りやすくできるための耳を育てたい。そういった場合はぜひスパニッシモの無料体験レッスンを活用してください。

ネイティブの発音に合わせて、自分も真似するだけで自然とアルファベットの発音が身についていきます。

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スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。

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About Takuro

グアテマラと日本を拠点に展開するオンラインスペイン語会話サービス「スパニッシモ」の共同創業者。中米の国制覇+南米はペルーとボリビアに旅行経験アリ。グアテマラで起業後、累計9年滞在し、メキシコやスペインでの滞在歴もあり、スペインやラテンアメリカの国の生活事情について詳しい。

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