スペイン語の9色を使った慣用句・イディオム17選

色を使った慣用句

(最終更新日 2024/08/07)

色に関する表現は、言語を使ってコミュニケーションをする上で不可欠なものです。

日本語には「雪が一面に降っていてまるで銀世界だった。」や「あの人とは赤の他人です。」といった色を使った慣用句がありますね。

スペイン語でも同様に色を使った慣用句がありますが、ご存じでしょうか。

色の単語を使った慣用句を使えるようになることで、より多彩な表現が可能になります。

そこで、本記事ではスペイン語で色を使った慣用句を色別に紹介します。

この記事で色の慣用句を知り、表現の幅を広げてください!

この記事でわかること
・さまざまな色を使った慣用句

\スペイン語を話せるようになりたいあなたへ/
無料で体験できるオンラインスペイン語会話レッスン

延べ30万回以上レッスンを実施してきたスパニッシモの無料体験レッスンです。

  • 入会金・教材費無料で学習ができる
  • いつでも、どこでも受講ができる
  • グアテマラのネイティブ講師とマンツーマンで学習できる

スペイン語の初心者〜上級者の方まで受講できる
オンラインスペイン語レッスンをぜひ体験してください!


色を使ったスペイン語の慣用句

スペイン語の慣用句を色ごとにわけて紹介します。

緑色を使ったスペイン語の慣用句

Poner verde

意味:誰かの悪口を言うこと

直訳すると「緑色にする」という意味です。この慣用句は非常に口語的な表現で、他人を批判することを表します。具体的には、ある人物や物事について否定的な評価や評判を広めるときに使用します。

例文:
Marta puso verde a su compañera de trabajo por llegar tarde todas las mañanas. 
(マルタは毎朝遅刻する同僚を批判していました。)

¿Por qué siempre tienes que poner verde al equipo rival? Solo estamos aquí para disfrutar del partido juntos.
(なぜいつも相手チームの批判をしなければならないのですか?私たちはただ一緒に試合を楽しむためにここにいるんです。)

Estar verde

意味:経験不足であること、未熟であること。

直訳すると「緑色をしている」という意味になります。このフレーズは、経験やスキルの不足を表現するために使われる表現です。表現としては「未熟である」や「青二才」のような意味となります。

例文:
Aún no puedo hablar bien español, estoy verde en ese sentido.
(スペイン語を勉強し始めたばかりで、まだ上手く話せないので、その点では私はまだ未熟です。/私は青二才です。)

青色を使ったスペイン語の慣用句

Tener sangre azul

意味:高貴な先祖を持つこと

このフレーズは、王侯貴族の出自を持つ人々に対して用いられ、彼らが高貴な血筋を引いているという意味を表します。日本語においては「高貴な血筋を持つ」という意味に近く、王族や貴族などの社会的に高い地位を持つ人々を表す場合に使用されることがあります。

例文:
Aunque es un hombre de negocios muy exitoso, él tiene sangre azul, ya que es descendiente de una familia noble que ha estado en el poder durante generaciones.
(彼は実業家として大成功しているが、代々権力を握ってきた貴族の末裔であるため、青い血が流れています。)

白色を使ったスペイン語の慣用句

Quedarse en blanco

意味:頭が真っ白になる、何も言えなくなること

直訳すると「白になる」ですが、何かを思い出そうとして頭が真っ白になったり、何も言えなくなったりすることを表現します。例えば、試験中に問題を読んでも何も思い浮かばず、頭が真っ白になってしまった場合や、人前でスピーチをする予定があったが、スピーチを始める前に頭が真っ白になってしまい、何も言えなくなった場合などが挙げられます。日本でいう「頭が真っ白になる」と同じ意味で使います。

例文:
Durante el examen, me quedé en blanco y no supe cómo responder a la pregunta.
(試験中に、頭が真っ白になってその質問に答えられませんでした。)

Cuando me preguntó mi nombre, me quedé en blanco y no pude responder.
(名前を聞かれたとき、頭が真っ白になって答えられませんでした。)

Dar en el blanco

意味:的を得ること、正確に予測すること

的を射るという意味のあるスペイン語の表現です。何かを正確に当てる、何かを的確に予測する、あるいは何かを完璧に実行することを表します。

例えば、射撃の場合だと「的を正確に撃つこと」、議論の場合は「正しい答えを言い当てる」という意味になります。

例文:
El jugador de fútbol dio en el blanco y marcó un gol en el último minuto del partido. 
(サッカー選手が試合終了間際に的を射抜いてゴールを決めた。)

La presentación de la empresa dio en el blanco y convenció a los inversores para que invirtieran en el negocio.
(企業に的を得たプレゼンテーションをして、投資家を納得させることができた。)

Pasar la noche en blanco

意味:一晩中起きていること

直訳すると「白い夜を過ごす」という意味になります。このフレーズは、ある事について悩んだり、考え込んだりして、夜通し眠れなかった場合に使用されることが多いです。日本語においては、「徹夜する」という意味に近く、試験勉強やプロジェクトのデッドラインに追われて徹夜で作業することがある場合に用いられます。

例文:
Anoche pasé la noche en blanco pensando en mi futuro laboral.
(昨晩は将来のキャリアについて考え込んで、夜通し眠れなかった。)

Después de discutir con mi pareja, pasé la noche en blanco tratando de arreglar las cosas.
(パートナーと口論した後、仲直りしようとして夜通し考え込んだ。)

Estar sin blanca

意味:お金が無い、一文無し

「お金がない」という意味のスペイン語の慣用句です。

例えば、何かを買いたいけれども、今すぐにはお金がない場合、「Estoy sin blanca ahora, lo siento.」と言うことができます。

また、友達と外食に行く予定があるけれども、財布にお金がなくなってしまった場合にも、「Lo siento, estoy sin blanca. (今日はお金がなくて払えない)」と言うことができます。

例文:
No pude salir con mis amigos anoche porque estoy sin blanca. 
(私はお金がないので、昨夜は友達と出かけられませんでした。)

Quiero comprarme ese vestido, pero estoy sin blanca. 
(その服を買いたいのですが、お金がありません。)

茶色を使ったスペイン語の慣用句

Comerse el marrón

意味:不本意ながら仕事を引き受けること、責任を取ること

誰かが困難または不快な仕事や責任を引き受ける状況を指します。この表現を使うときは、ためらいや不本意さが含まれます。

例文:
Siempre me toca a mí comerme el marrón de hacer las tareas de la casa.
(家事はいつも自分でやるしかありません。)

Juan se comió el marrón de hacer la presentación del proyecto porque nadie más quería hacerlo. 
(フアンは、他の誰もやりたがらなかったため、プロジェクトの難しいプレゼンテーション仕事を引き受けた。)

No quiero comerme el marrón de decirle al jefe que llegaste tarde de nuevo.
(また遅刻したことを上司に伝えるのは、私は嫌だ。)

紫色を使ったスペイン語の慣用句

Ponerse morado

意味:食べ過ぎること

このフレーズは「食べ物や飲み物を過剰に摂取して、満腹になってしまう」という意味です。このフレーズは、より口語的な表現であり、日本語でいうところの「食べ過ぎる」や「飲みすぎる」といった表現に近いと言えます。

例文:
Después de la cena navideña, todos se pusieron morados de tanto comer.
(クリスマスディナーの後、みんなは食べ過ぎてお腹がいっぱいになりました。)

1400円相当のレッスンが無料で受けられる。スパニッシモの体験授業

黒色を使ったスペイン語の慣用句

Ponerse negro

意味:非常に怒ること

直訳すると「黒くなる」という意味ですが、怒りやイライラといった感情を表すために使われます。

この慣用句での表現は、不満やイライラを感じる状況から、完全に怒りに任せた状態まで、幅広いです。

例えば、交通渋滞に巻き込まれて大事な会議に遅れそうになっているとき、イライラしてしまうことや上司や同僚から不当な扱いを受けたとき、怒りの感情を持ってしまうことがあるかもしれません。そんなときに使えるのが「ponerse negro」です。

例文:
Cuando el tren se retrasó otra vez, mi amigo se puso negro con la frustración.
(電車がまた遅れたとき、友人はとてもイライラしていた。)

Después de trabajar horas extras sin paga, mi compañero de trabajo se puso negro con la ira.
( 無給で残業をした後、同僚がとても怒りました。)

Me puse negro cuando me enteré de que habían cancelado mi programa favorito.
(私は、好きな番組が打ち切られたと聞いて怒りました。)

Ver  (todo) negro

意味:悲観的であること

この慣用句は、悪いことや良くないことが起こりそうだと感じるときや不安、焦り、不快感を表すときに使用されます。

例えば入試前であれば、試験前に「ver negro」になるかもしれません。また、仕事で予期しない問題が発生し、解決策が見つからない場合、その人は「ver negro」になる可能性がありますね。

例文:
Siempre veo negro el futuro de la humanidad.
(私は常に人類の未来を暗く見ています。)

Después de haber perdido su trabajo y no tener suficiente dinero para pagar las facturas, veía todo negro.
(仕事を失い、請求書を払うための十分なお金がなかった彼は、すべてが暗く見えました。)

En negro

意味:税金を払わず、不法に働くこと

この表現は、現金で支払われている仕事、つまり法的に報告されていない労働、非公式の労働などについて説明するために使用されます。

例文:
Trabajé durante muchos años en negro en una fábrica de ropa. 
(私は多年にわたって、洋服工場で非公式に働いていました。)

Nunca aceptes trabajar en negro, es ilegal y no tendrás derechos laborales. 
(不法労働には絶対に同意しないこと。違法であり、労働者の権利も得られません。)

オレンジ色を使ったスペイン語の慣用句

Media naranja

意味:ソウルメイト、大切な人

この慣用句は「私たち自身を完全にするために必要なもの」を表します。一般的には、パートナーや伴侶を指す表現です。直訳すると、「半分のオレンジ」ですが、単に「半分」を意味するのではありません。「自分自身の完全なるもう一方」という深い意味を含んでいます。

この慣用句は、スペイン語圏で一般的に使用されるため、多くの人が理解しています。日本語にはこのような表現はなく、近い表現としては「相思相愛のカップル」が考えられます。

例文:
Mi media naranja y yo hemos estado juntos por 20 años.
(私と、パートナーは一緒にいて20年になります。)

Ana encontró a su media naranja en la universidad. 
(アナは大学で自分の理想の相手を見つけました。)

Pedro está buscando su media naranja en las redes sociales. 
(ペドロはSNSで自分の理想の相手を探しています。)

ピンクを使ったスペイン語の慣用句

Ver todo de color rosa

意味:楽観的であること

解説:直訳すると「すべてをピンク色に見る」です。これは、現実的ではなく、楽観的に見ることを表しています。慣用句としては、Ver (todo) negro の反対の意味です。

例えば、仕事で大きな失敗をしたときに、すべてを悲観するのではなく、前向きな態度で、今後改善していくためのアイデアを考えることができます。これも、「Verlo todo de color rosa」という表現に合致します。

例文:
A pesar de todo, intento ver la vida color de rosa.
(それでも、私は人生を楽観的に捉えています。)

Después de conseguir el trabajo que tanto quería, mi amigo veía todo de color rosa y estaba muy contento.
(念願の仕事への就職を果たした友人は、すべてがバラ色に見え、とても幸せそうでした。)

Novela rosa

意味:ロマンス小説

解説:ロマンス小説のことを指すスペイン語の慣用句です。通常、愛、情熱、ドラマ、感動、そしてしばしば幸福な結末を伴う小説を指します。

この表現はスペイン語圏でよく使われており、ラテンアメリカのテレビ番組、映画、または文学に言及するときに使います。またテレビ番組の場合「Telenovela」という言い方もします。

例文:
Mi amiga siempre lee novelas rosas en la playa.
(私の友達はいつもビーチでロマンス小説を読んでいます。)

A: ¿Viste la telenovela anoche?
(A: 昨日のテレノベラ見た?)

B: Sí, la protagonista siempre está sufriendo por amor.
(うん、主人公はいつも恋愛に苦しんでいるね。)

赤色を使ったスペイン語の慣用句

Estar en números rojos

意味:借金をすること、赤字になること

解説:財政上の意味で使われるスペイン語の慣用句です。具体的には、会社や個人の収支がマイナスになり、赤字状態にあることを表します。日本語での「赤字」と同じ意味ですね。

例文:
El negocio está en números rojos.
(ビジネスは赤字です。)

Mi amigo tiene un negocio y está en números rojos porque no ha tenido muchas ventas últimamente.
(私の友達はビジネスをしているのですが、最近あまり売上がなかったため、赤字になっています。)

Después de comprar muchos regalos para Navidad, mi cuenta bancaria está en números rojos y tengo que tener cuidado con mis gastos.
(クリスマスプレゼントをたくさん買って、私の銀行口座は赤字なので、出費に気をつけなければなりません。)

Ponerse rojo (como un tomate)

意味:赤面すること

解説:直訳すると「(トマトのように)顔が赤くなる」という意味です。慣用句の意味は恥ずかしくなったり、照れたりする様子を表します。日本語での「赤面する」と同じ意味ですね。

例文:
Durante la presentación, me puse roja como un tomate cuando me preguntaron algo que no sabía responder.
(プレゼン中、どう答えていいかわからないことを聞かれて、トマトのように真っ赤になってしまったんです。)

Cuando el profesor me preguntó la respuesta, me puse rojo y no pude contestar.
(先生に答えを聞かれた時、私は赤面して答えられなかった。)

Me puse roja de vergüenza cuando mi madre sacó mi vieja foto de la infancia en la cena con mi nuevo novio. 
(母が、私の新しい彼氏と一緒に夕食をとっているときに、私の古い子供の頃の写真を取り出したとき、私は恥ずかしさで真っ赤になりました。)

スペイン語で色の名称を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

まとめ:色を使ったスペイン語の慣用句

本記事では色を使ったスペイン語の慣用句を紹介しました。慣用句を用いた表現を使うことで、より的確に自分の伝えたいことが言えるようになります。

ぜひ、今回紹介したスペイン語の慣用句を会話の中で使ってみてください。

慣用句を使ってスペイン語の表現の幅を広げたい、上記以外の慣用句をもっと知りたい方はは、ぜひスパニッシモの無料体験レッスンを活用してください。

日本やグアテマラで使われる色を使った慣用句の違いを紹介し合うときっと話も弾むと思います。

初回レッスンの受講に不安がありましたら、日本人スタッフとの学習相談にてあなたのための学習アドバイスをします。

オンラインスペイン語会話をはじめるならスパニッシモ*

スパニッシモ紹介画像

スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。

スパニッシモに在籍しているグアテマラ人講師とスペイン語を練習して話せるようになりませんか?

スパニッシモとは?

About Takuro

グアテマラと日本を拠点に展開するオンラインスペイン語会話サービス「スパニッシモ」の共同創業者。中米の国制覇+南米はペルーとボリビアに旅行経験アリ。グアテマラで起業後、累計9年滞在し、メキシコやスペインでの滞在歴もあり、スペインやラテンアメリカの国の生活事情について詳しい。