【2024年版】仕事で使えるスペイン語レベルとは? 適切な学習時間、資格、職種別レベルまで徹底解説!

スペイン語は世界で4億7000万人以上が話す国際言語であり、ビジネスの場面でもその重要性が高まっています。

読者のみなさんの中には、「スペイン語を使った仕事に挑戦したい!」と思われている方もいると思います。

しかしそう思っていても、こんな疑問や不安を抱えていませんか?

「どのレベルまで勉強すれば、実際に仕事で使えるの?」
「ゼロから学習したら、どのくらいの時間で習得できるの?」
「どんな資格をとれば良いのでろう?」

本記事では、「仕事で使えるスペイン語レベル」について、以下の点を徹底的に解説します。

この記事でわかること
・CEFRに基づくスペイン語レベルの定義
・仕事で使えるスペイン語の基準(B2レベル以上)
・各レベルに到達するまでの学習時間目安
・効率的なスペイン語学習方法とコツ
・DELE(スペイン語検定)の概要と重要性
・スペイン語レベル別の具体的な仕事例
・日本国内でのスペイン語を活かせる職種と必要レベル

\スペイン語を話せるようになりたいあなたへ/
無料で体験できるオンラインスペイン語会話レッスン

延べ30万回以上レッスンを実施してきたスパニッシモの無料体験レッスンです。

  • 入会金・教材費無料で学習ができる
  • いつでも、どこでも受講ができる
  • グアテマラのネイティブ講師とマンツーマンで学習できる

スペイン語の初心者〜上級者の方まで受講できる
オンラインスペイン語レッスンをぜひ体験してください!


仕事で使えるスペイン語のレベルとは?

「仕事で使える」と一言で言っても、実際にはどのレベルを指すのでしょうか?

ここでは、国際的な基準を元に、ビジネスシーンで求められるスペイン語レベルを具体的に解説します。

CEFRの基準を理解しよう!

まず、スペイン語能力を測る国際的な基準として広く使用されているのが、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)です。CEFRは言語能力を6段階(A1, A2, B1, B2, C1, C2)で評価します。

一般的に、「仕事で使える」レベルとされるのはB2以上です。

以下の表は各レベルの位置付けと、合格として求められる水準を表にしたものです。

レベル位置付け合格として求められる水準
A1入門基本的な挨拶や自己紹介ができる
A2初級日常的な話題について簡単なコミュニケーションが取れる
B1中級仕事や学校、余暇活動に関する主要な点を理解し、単純な文章で表現できる
B2中上級複雑な文章の要点を理解し、専門的な討論に参加できる
C1上級含みのある難解な長文を理解し、流暢に自己表現できる
C2最上級聞いたり読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解し、的確に表現できる

ビジネスにおけるB2レベルのスキルの詳細

B2レベルは、多くの企業が「ビジネスレベルのスペイン語」を使用する職務に求める最低限のレベルです。

このレベルに達すると、以下のようなスキルを身につけることができます。

B2レベルの4技能+α

スキルB2レベルのスキルで証明できる内容
リーディング• 業務に関連する複雑な文章や報告書の主要な内容を理解できる
• 専門分野の記事や技術的な説明書を読解できる
リスニング• ネイティブスピーカーの標準的な発話を理解できる
• ビジネスプレゼンテーションや会議の内容を把握できる
スピーキング• 業務関連のトピックについて、流暢に意見を述べることができる
• 専門的な議論やディベートに積極的に参加できる
ライティング• 明確で詳細なビジネスレポートや企画書を作成できる
• 複雑な情報を含む業務メールを適切に書くことができる
ビジネスコミュニケーション• 異文化間のビジネス交渉をスムーズに行える
• 電話やビデオ会議で効果的なコミュニケーションが取れる

このように、B2レベルでは仕事で必要とされる幅広いスキルを身につけることができます。

ただし、より専門的な職種や上級の管理職では、C1やC2レベルが要求されることもあります。

例えば、法律や医療分野での通訳、高度な国際交渉、学術論文の執筆などでは、より高度な言語能力が必要とされます。

B2レベルに到達するまでの学習時間

では、この「仕事で使えるスペイン語レベル」であるB2レベルに到達するまでの学習時間について詳しく解説します。

各レベルの到達時間と習得スキル

各レベルを習得するまでの学習目安時間とそのレベルで習得できるスキル、仕事での活用例をご紹介します。

表に書いてある累計学習時間というのは、「スペイン語学習をゼロから始めてそのレベルに到達するまでの総学習時間」を意味します。

累計学習時間については、これまでスパニッシモで学習した生徒の達成段階を踏まえたものを表示しています。

レベル    累計学習時間習得スキル仕事での活用例
A1
(入門)
80-150時間基本的な挨拶、自己紹介、簡単な質問と応答オフィスでの簡単な挨拶、自己紹介
A2
(初級)
200-300時間日常的な話題について簡単な会話、基本的な文章の読み書き簡単な電話応対、基本的なビジネスメールの理解
B1
(中級)
400-600時間仕事や日常生活に関する主要な情報の理解と伝達一般的なビジネス会話、基本的なプレゼンテーション
B2(中上級)700-1200時間専門的な内容の理解、流暢な意思疎通、複雑な文章の作成ビジネス交渉、詳細なレポート作成、会議でのディスカッション

B2レベルまでの学習時間の幅について

B2レベルまでの学習時間に700〜1200時間という大きな幅があることにお気づきの方もいるでしょう。この幅には以下のような理由があります。

学習環境の違い

集中的な個人レッスンを受ける環境では700時間程度で到達可能ですが、仕事をしながら週に数時間学習する場合は、1200時間程度必要になる可能性があります。

個人の適性

言語習得の得意不得意により、学習時間に差が生じます。例えば、英語が堪能な方はスペイン語の習得も比較的早い傾向にあります。

学習方法の効率:

教科書による学習だけでなく、ネイティブスピーカーとの会話練習を取り入れるなど、効果的な学習方法を選択することで学習時間を短縮できます。

目指すレベル

「基本的な意思疎通ができる」レベルと「ビジネスで自信を持って使える」レベルでは、必要な学習時間が異なります。

効率的な学習方法とコツ

B2レベルに効率的に到達するためには、以下のような学習方法がおすすめです。

段階的な目標設定

「3ヶ月でA1レベルに到達」など、具体的な短期目標を立てましょう。

多様な学習リソースの活用

教科書だけでなく、ポッドキャストやスペイン語のドラマなども活用し、多角的に学習を進めましょう。

実践機会の創出

言語交換アプリやネイティブスピーカーと会話練習をするなど、学んだ内容を実践する機会を増やしましょう。

ビジネス関連コンテンツの早期導入

 B1レベル程度から、徐々にビジネス用語や表現を学習に取り入れていきましょう。

定期的な進捗確認

1ヶ月ごとに自分の進歩を確認することで、モチベーションの維持につながります。

没入環境の創出

可能な限り日常生活にスペイン語を取り入れ、言語に触れる機会を増やしましょう。

スペースド・リピティション法の活用

効果的に語彙や文法を定着させるため、計画的な復習を行いましょう。

SMARTメソッドを使った具体的な目標の立て方や、それぞれのコツの詳細は以下の記事が役に立ちます。

スペイン語の資格:DELE(スペイン語検定)

スペイン語能力を客観的に証明する上で、DELE(ディプロマ・デ・エスパニョール)は国際的に最も認知されている資格の一つです。

DELEの概要と重要性

DELEは、スペイン教育・職業訓練省が認定し、セルバンテス協会が主催する公式のスペイン語資格試験です。世界100か国以上で実施されており、その証明書は無期限に有効です。

DELEの資格をとることには以下のようなメリットがあります。

1. 国際的な認知度:世界中の教育機関や企業で広く認められています。

2. 客観的な評価:CEFRに準拠しており、スペイン語能力を公平に評価します。

3. キャリアアップ:スペイン語圏での就職や昇進に有利に働きます。

4. 学習目標の明確化:各レベルの到達目標が明確で、学習の指針となります。

ビジネスに有用なレベル(B2, C1)の詳細

「ビジネススペイン語レベルを使いこなせる」というアピールとしては、主にB2レベル以上が求められます。
DELE試験の内容の詳細については以下の記事が参考になります。

【補足説明】CEFRとDELEの関係について

「CEFRとDELEって同じもの?それとも違うの?」

このような疑問を持った方のために、簡単に説明します。

CEFR:
言語能力を評価する国際的な基準です。
A1からC2までの6段階で、あらゆる言語の能力を評価できます。

DELE:
スペイン語に特化した資格試験です。CEFRの基準に沿って設計されています。

つまり、DELEはCEFRという「物差し」を使って、あなたのスペイン語能力を測る試験なのです。

例えば:

・DELE B2に合格 = CEFRのB2レベルのスペイン語能力がある

・DELE C1に合格 = CEFRのC1レベルのスペイン語能力がある

このように、DELEの結果を見れば、あなたのスペイン語能力がCEFRのどのレベルにあるかが一目でわかります。

スペイン語レベル別の仕事例と具体的な職種

これまで、「ビジネスレベルは、DELEのB2レベルが最低限」と説明してきました。

そうすると、「ではA1レベルやA2レベルだったら全く仕事に就けないのか?」と質問されることがあります。実際には、A2レベルでも就ける可能性のある仕事はあります。

ここでは、スペイン語のレベル別に、具体的な仕事の例や職種をご紹介します。

あなたの目標設定や将来のキャリアプランの参考にしてください。

A1-A2レベルで可能な仕事と具体例

A1-A2レベルは初級〜初中級レベルで、以下のような仕事があります。

  • 観光業:ホテルのフロントスタッフ、観光案内所のスタッフ
  • 飲食業:スペイン料理店やラテンアメリカ料理店のウェイター/ウェイトレス
  • 小売業:スペイン語圏からの観光客が多い地域での販売員
  • 通訳アシスタント:簡単な案内や基本的な通訳の補助

具体例:
・成田空港の免税店で、スペイン語圏からの観光客に対する基本的な接客
・スペイン料理店で、メニューの簡単な説明やオーダー取り

B1レベルで可能な仕事と具体例

B1レベルになると、より幅広い仕事の機会が生まれます。

  • 貿易関連:輸出入業務の補助、基本的な貿易文書の処理
  • カスタマーサポート:スペイン語圏の顧客向けの基本的なサポート業務
  • 翻訳:簡単な文書や製品説明書の翻訳
  • 語学教師アシスタント:語学学校でのアシスタント講師

具体例
・日系製造業の海外部門で、スペイン語圏の取引先とのメールでのやりとり
・オンラインショップのスペイン語版カスタマーサポート担当

B2レベルで可能な仕事(ビジネスレベル)と具体例

B2レベルは一般的にビジネスレベルとされ、スペイン語を積極的に使用する仕事に就くことができます。

  • 通訳:ビジネス会議や商談での通訳
  • 翻訳:ビジネス文書、契約書、技術マニュアルの翻訳
  • 営業:スペイン語圏の企業との商談や新規開拓
  • ジャーナリスト:スペイン語圏のニュース取材や記事執筆
  • プロジェクトマネージャー:スペイン語圏とのプロジェクト管理

具体例
・大手商社でのスペイン語圏担当のバイヤー
・IT企業での南米向けソフトウェアローカライゼーションプロジェクトのマネージャー

C1-C2レベルで可能な仕事と具体例

C1-C2レベルはネイティブに近い高度な運用能力を持つレベルで、専門性の高い仕事が可能になります。

  • 同時通訳:国際会議やビジネス交渉での同時通訳
  • 専門分野の翻訳:法律文書、医療論文、学術書の翻訳
  • 外交官:スペイン語圏の国々との外交業務
  • 国際機関職員:国連やNGOでのスペイン語を使用する職務
  • 大学教授:スペイン語学や文学の教鞭

具体例
・国連ラテンアメリカ経済委員会でのエコノミスト
・スペイン文学を専門とする大学教授

海外で働く際のアドバイス

  1. 現地の文化やビジネス慣習を学ぶ:言語だけでなく、文化的な理解も重要です。
  2. 専門分野の用語を習得する:自分の業界に特化した語彙を重点的に学習しましょう。
  3. 実践的な経験を積む:留学やインターンシップなどで、実際の環境での経験を積むことが有効です。
  4. 資格の取得:DELE(スペイン語検定)などの国際的に認知された資格は、自身のスキルを客観的に示すのに役立ちます。
  5. ネットワーキング:LinkedIn等のプラットフォームを活用し、スペイン語圏の専門家とつながりを持つことで、情報収集や就職機会の拡大につながります。

海外で働くためのスペイン語レベルは、単なる言語能力だけでなく、文化理解や専門知識との組み合わせが重要です。自身のキャリア目標に合わせて、段階的にスキルアップを図っていくことをおすすめします。

日本国内でのスペイン語を使う仕事

日本国内でもスペイン語を活かせる仕事は多岐にわたり、増加傾向にあります。

以下の表で、具体的な職種や求人例、そして求められるスペイン語レベルを見てみましょう。

業界職種例具体的な仕事内容求められるスペイン語レベル
通訳・翻訳関連イベント通訳企業イベントや国際会議での通訳C1-C2
翻訳ビジネス文書や技術文書の翻訳C1-C2
SNS翻訳企業のSNS投稿の翻訳B2-C1
観光・サービス業インバウンドツアーガイドスペイン語圏からの観光客向けガイドB2-C1
ホテルスタッフスペイン語圏のゲスト対応B1-B2
レストランスタッフスペイン料理店やラテンアメリカ料理店での接客A2-B1
IT・ソフトウェア関連ローカライズ・カルチャライズソフトウェアやアプリのスペイン語圏向け調整C1-C2
マーケティングスペイン語圏向けのデジタルマーケティングB2-C1
貿易・商社海外営業スペイン語圏との取引や新規開拓B2-C1
バイヤースペイン語圏からの輸入業務B2-C1
エンターテインメント・メディア音楽業界スタッフスペイン語圏アーティストの販売促進B1-B2
SNSナレータースペイン語での動画ナレーションC1-C2
教育関連語学学校講師スペイン語教師C1-C2
通訳案内士観光地での案内や通訳B2-C1
製造業多言語対応工場スタッフスペイン語話者との円滑なコミュニケーションA2-B1
その他在日コミュニティ向けサービス医療通訳、行政書士などC1-C2
航空業界スタッフスペイン語圏路線の客室乗務員や地上スタッフB1-B2

これらのスペイン語レベルは一般的な目安であり、実際の要求レベルは企業や職務内容によって異なる場合があります。高いレベルが求められる職種でも、関連経験や他のスキルがあれば、より低いレベルでもチャンスがあるかもしれません。

需要の面では、東京や大阪などの大都市圏が中心ですが、インバウンド観光の増加に伴い、地方都市でも機会が増えています。自身のスペイン語スキルに応じて、様々な職種にチャレンジできるでしょう。

特筆すべき点として、多くの求人では英語とスペイン語のバイリンガル人材を求めています。両言語のスキルを磨くことで、キャリアの選択肢がさらに広がる可能性があります。

まとめ スペイン語スキルを磨いてキャリアの可能性を広げよう!

本記事では、スペイン語を仕事で活用したい方に向けて、必要なレベルから具体的な職種まで、包括的な情報を提供しました。

CEFRの基準に基づくスペイン語レベルの解説、各レベルに到達するまでの学習時間、効率的な学習方法、そしてDELE(スペイン語検定)の重要性について詳しく説明しました。

実践的なスキル向上には、実際のコミュニケーションが不可欠です。自宅からネイティブとの実践練習を詰むのであれば、スパニッシモの無料体験レッスンがおすすめです。ネイティブ講師とのレッスンで、あなたのスペイン語を通じた「なりたい自分」を親身にサポートします。

グローバル化が進む現代社会において、スペイン語スキルは貴重な武器となります。本記事を参考に、自身のキャリア目標に合わせてスペイン語学習を進め、国際的な舞台で活躍するチャンスをつかみましょう!

オンラインスペイン語会話をはじめるならスパニッシモ*

スパニッシモ紹介画像

スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。

スパニッシモに在籍しているグアテマラ人講師とスペイン語を練習して話せるようになりませんか?

スパニッシモとは?