(最終更新日 2024/08/07)
日本でも4月のイベントとして定着してきたエイプリルフール。実はスペイン語圏では別の日に行われることをご存知でしたか?
スペイン語圏におけるエイプリルフールは4月1日ではなく、「Día de los Santos Inocentes」と呼ばれ、毎年12月28日に祝われます。
この日は、友人や家族、さらにはメディアも一丸となって、冗談やいたずらを通じてクスッとした笑いを届けながら家族や友人との絆を深める日です。
この記事では、このユニークな日がどのようにして現代のいたずらや冗談の日へと進化したのかその背景と、このイベントに関連したスペイン語表現を紹介します。
この記事でわかること |
・スペイン語圏でのエイプリルフールの風習 ・エイプリルフールで使えるスペイン語フレーズ |
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目次
12月28日に行われるエイプリルフール
スペイン語圏で行われるエイプリルフールの起源や習慣を見ていきましょう。
「Día de los Santos Inocentes」の起源
「Día de los Santos Inocentes」の起源は、新約聖書のマタイによる福音書に記述されている、ヘロデ王が自分の王位を脅かす新生児イエスを排除しようとしてベツレヘムの幼児を殺害したという話にまで遡ります。
この日は、ヘロデ王の命令によって命を落とした無垢な子供たちを追悼するために設けられました。
しかし、時間が経つにつれて、この厳粛な宗教的な意味合いが薄れ、人々がお互いに冗談を言い合い、いたずらを楽しむ日へと変化しました。
「Día de los Santos Inocentes」とApril Fools’ Dayの比較
April Fools’ Dayは4月1日に祝われ、その起源は古代ローマの祭りやグレゴリオ暦の採用に関連するもの、インドの仏教との修行からなど諸説あります。
一方、「Día de los Santos Inocentes」は12月28日に祝われ、その起源は新約聖書の物語に基づいています。両者はいたずらや冗談を楽しむという点で共通していますが、その背景となる歴史や文化は大きく異なります。
国ごとによる12月8日の祝い方の違い
「Día de los Santos Inocentes」の祝い方は、スペイン語圏の国々によって異なります。ここでは、スペイン、グアテマラ、メキシコの各国での祝い方を詳しく見ていきましょう。
スペインでの祝い方
スペインでは、ユーモアと実用的な冗談に捧げられた日です。この日は、さまざまな地元の風習やいたずらが行われます。
例えば、この日はメディアが公衆をだますために偽のニュース記事を掲載するのが恒例となっています。
子供たちが、人の形に切り取った紙の人形(inocentada)を、相手に気づかれないように背中に貼り付けるいたずらは一般的です。背中に貼られた人を見つけたら「inocente! 」と叫ぶと、周りの人も笑ってくれます。
Trempの町では鐘楼から巨大な紙の人形「llufa」を吊るし、後で切り落として焼いたりします。
ValenciaのJalanceでは、「los locos」(狂人たち)の祭りが行われます。
24時間の間に「狂人の市長」が選出され、人々は衣服を後ろ前に着たり、奇抜なメイクを施したりします。
Alicanteの田舎町のIbiでは、「flour battle」(小麦粉の戦い)が行われ、市長や警察署長を含む地元の要人も巻き込み、小麦粉、卵、そして色のついた煙の爆弾で暴れ回ります。奇抜な祭りですが200年の伝統があります。
これらのいたずらは楽しく無害であることが意図されており、お祝いのイベントとしては伝統的に社会的な慣習をからかい、また抗議するためにも使われてきました。
スペインでは、一年を通じてこの祝日が最も人気があり、楽しいクリスマスの伝統の一つとなっています。
グアテマラでの祝い方
グアテマラでも、いたずらや冗談が慣例行事となっています。スペインと同じように「Inocentada」を貼り付けるいたずらもしますし、この日は、新聞や他のメディアが読者をだますために偽のニュース記事を掲載することも慣例行事となってきています。
過去には、サカパのラジオ局が12月28日に太陽の光線が重大な損傷を引き起こすという偽の警告を放送し、人々が自分を守るために帽子をかぶるようになったといういたずらもありました。
また、友人や家族に対して、中に綿が入ったBuñuelos(小麦粉や卵をまぜて作るお菓子)を食べさせるなどのいたずらが行われます。
メキシコでの祝い方
メキシコでも、スペインやグアテマラと同様いたずらや冗談が満載の日です。
この日、人々は「bromas」(冗談)や「trucos」(いたずら)に警戒し、お金を貸すことを避けます。
なぜなら、貸したお金が返ってこない可能性があるからです。
メキシコでは、時計の時間を変えたり、アラームを間違った時間にセットしたり、誰かのシリアルとミルクを凍らせて翌朝の驚きを演出するなど、子供っぽいいたずらからより複雑ないたずらまでさまざまです。
新聞やメディアは、信じがたい見出しの奇抜な話を掲載して、この日の雰囲気に貢献します。
エイプリルフールに関連するスペイン語表現
「Día de los Santos Inocentes」やエイプリルフールにおいて、いたずらや冗談を交わす際に使えるスペイン語表現を知っておくと、祝日をより一層楽しむことができます。
ここでは、エイプリルフールで使う単語と、それらを使った実際の会話例を紹介します。
基本的なスペイン語表現
エイプリルフールでもっともよく使われる単語は以下です。
スペイン語表現 | 意味 | 使用例 |
Mentira | 「嘘」 | 誰かが冗談を言った後や、いたずらを明かす時に使います。 |
Mentiroso(a) | 「嘘つき」 | いたずらをした人や冗談を言った人を指すのに使われます。 |
Broma | 「冗談」 | いたずらや冗談の内容を指すのに使います。 |
¡Inocente! | 「騙されたね!」や「だまされた!」 | いたずらに気づいた後に使います。 |
会話例とフレーズ
実際の会話例を紹介します。
1. いたずらを明かす時
– A: ¡Felicitaciones, has ganado un premio!
(おめでとう、賞を獲得したよ!)
– B: ¿En serio?
(本当に?)
– A: ¡Mentira, era solo una broma, inocente!
(嘘、ただの冗談、だまされたね!)
2. 冗談を言った後
– A: Mañana se cancelan todas las clases.
(明日、すべての授業がキャンセルだよ。)
– B: No puedo creerlo, ¿es verdad?
(信じられない、本当?)
– A: ¡No, es una broma!
(いや、冗談だよ!)
3. いたずらに気づいた時
– A: Te he comprado tu postre favorito.
(あなたの好きなデザートを買ってきたよ。)
– B: (Después de buscar) No veo nada. ¡Eres un(a) mentiroso(a), fue una broma!
(探した後)「何も見つからないわ。嘘つき、冗談だったのね!」
まとめ:エイプリルフールを楽しもう!
この記事では、「Día de los Santos Inocentes」の起源から、いたずらや冗談を交わす際に役立つスペイン語表現まで、この祝日をより深く理解し、楽しむための情報を紹介しました。
「Día de los Santos Inocentes」やエイプリルフールは、スペイン語圏におけるユニークな文化的行事であり、いたずらや冗談を通じて人々が互いに絆を深め、楽しむことのできる素敵なイベントです。
実際に参加するときは、いたずらや冗談は、相手の感情を尊重し、楽しい経験となるよう心がけてくださいね!
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