スペインやラテンアメリカでの誕生日の祝い方の習慣をしろう！

(最終更新日 2024/10/24)

スペインやラテンアメリカでも誕生日はいくつになっても、盛大にお祝いするイベントの一つです。
誕生日の祝い方はどちらも概ね共通しています。

もちろん国によっては伝統衣装で祝うことやアレンジを加えたバースデーソングを歌うなど、地域によって祝い方が異なることもあります。

この記事では、スペインとラテンアメリカの誕生日の祝い方の習慣について学んでいきましょう！

この記事でわかること

・女の子にとって特別な15歳の誕生日「La Quinceañera」 ・誕生日に欠かせないアイテム ・誕生日に出る特別な食べ物

スペイン語圏の誕生日文化

みんなで祝う特別な日 スペイン語圏では、誕生日は家族や友人と共に過ごす大切な行事です。

音楽や踊り、美味しい料理と共に、賑やかに祝うのが一般的です。

誕生日のお祝いメッセージについては、以下の記事で網羅しています！

女の子にとって特別な記念日となる15歳の誕生日「La Quinceañera」

スペインとラテンアメリカでは女の子が15歳の誕生日は、La Quinceañeraという特別な呼び方をします。

15歳の誕生日は一人前の女性になったことを祝うための特別な誕生日です。

La Quinceañeraの特徴

• 豪華なドレスを着用（通常はパステルカラーや白）
• 教会での特別な祝福式
• 大規模なパーティーの開催
• 家族や友人からの特別なプレゼント
• 伝統的なダンスの披露

メキシコやグアテマラでは、この伝統が現代でも大切に守られており、家族総出で準備を行います。日本の成人式に似た意味を持つ大切な節目のお祝いです。

誕生日のお祝いに欠かせない「ピニャータ」

メキシコをはじめとした中南米や、スペインでは誕生日にピニャータを割る習慣があります。

ピニャータはお菓子や記念品などが入った紙製のぬいぐるみです。

誕生日にはこのピニャータを天井から吊るし、主役が目隠しをしてバットなどで叩いてピニャータを割ります。

誕生日に欠かせない「お誕生日ケーキ」

日本では誕生日にケーキを食べる習慣がありますが、それはスペインやラテンアメリカでも同じです。誕生日にケーキは欠かせません。主役は誕生日ケーキを心待ちにしていて、通常バースデーソングと共にケーキが登場します。

そして誕生日の主役は一番大きなカットをもらうのです。

誕生日ケーキを顔に押し付ける「La Mordida」とは？

モルディーダ（La Mordida）は、スペイン語で「噛みつき」を意味する、メキシコやグアテマラなどの中米で人気の誕生日の伝統的な習慣です。

誕生日の主役がケーキのろうそくを吹き消した後、みんなが “¡Mordida! ¡Mordida!” （噛みつけ！噛みつけ！）と掛け声をかけます。主役がケーキに顔を近づけて一口食べようとしたとき、後ろにいる友人や家族が優しく（時には勢いよく！）主役の顔をケーキに押し付けるという楽しい儀式です。

グアテマラでは特に、この瞬間の前に “Ya queremos pastel”（ケーキが食べたい！）という歌を歌い、パーティーの雰囲気を盛り上げます。

誕生日に食べる各国の定番の食べ物

基本的には、主役が好きなものが食卓に並びますが、誕生日に食べる定番料理もあります。

スペインで定番の誕生日の食べ物

paella（パエリア）

パエリア（Paella）は、スペインを代表する伝統料理です。バレンシア地方が発祥で、サフランで黄金色に染めた米をベースに、魚介類や肉、野菜などを豊富に使った華やかな炊き込みご飯です。

大きな平鍋で作られるパエリアは、その見た目の美しさと豊かな具材から、スペインの誕生日パーティーやお祝いの席では定番の料理として振る舞われます。
家族や友人と大皿を囲んで食べることで、より一層お祝いの雰囲気を盛り上げてくれます。

turrón（チュロン）

ハチミツ、砂糖、卵白、焙煎したナッツ類が入ったヌガー菓子が定番です。

メキシコで定番の誕生日の食べ物

arroz con leche （アロス・コン・レチェ）

アロス・コン・レチェ（Arroz con leche）は、スペイン語圏で愛される伝統的な米のデザートです。

お米を牛乳でじっくり煮て作るライスプディングで、シナモンやバニラで香り付けし、砂糖で優しい甘さに仕上げます。家庭的な温かみのある味わいが特徴で、特にメキシコやグアテマラでは、誕生日などのお祝いの席に欠かせないデザートの一つとして親しまれています。上にシナモンパウダーをふりかけたり、レーズンを添えたりして供されます。

taquitos（タキートス）

タキートス（Taquitos）は、トウモロコシのトルティーヤで具材を巻いて棒状に揚げた、メキシコの人気料理です。

中には鶏肉やビーフ、チーズなどを詰め、クリスピーに揚げることで外はパリッと、中はジューシーな食感が特徴。サルサやワカモレを添えて食べることが多く、パーティーでは手軽につまめるフィンガーフードとして人気があります。

chips y salsa casera（チップス　イ　サルサカセーラ）

チップス・イ・サルサ・カセーラ（Chips y salsa casera）は、トルティーヤチップスと自家製サルサのことです。

カリカリに揚げたトルティーヤチップスと、新鮮なトマト、玉ねぎ、唐辛子、コリアンダーなどで作る手作りのサルサソースの組み合わせで、メキシコのパーティーには欠かせない定番の前菜です。家庭によってサルサの味付けは様々で、その家ならではの味を楽しめるのも特徴。

誕生日パーティーでは、メインの料理が出てくるまでの間に、おしゃべりを楽しみながら気軽につまめるスナックとして親しまれています。

churros（チュロス）

チュロス（Churros）は、スペインやラテンアメリカで愛される揚げ菓子です。

小麦粉の生地を筒状に絞り出して揚げ、表面にシナモンシュガーをまぶした伝統的なスイーツです。外はカリッと、中はしっとりとした食感が特徴で、温かいチョコレートソースやカスタードクリームをつけて食べるのが一般的。誕生日パーティーでは、ケーキと並んで人気のデザートとして振る舞われます。

flan（フラン）

フラン（Flan）は、スペイン語圏で最も人気のあるデザートの一つです。

カラメルソースをまとったなめらかな卵のプリンで、スペインが発祥とされています。牛乳、卵、バニラなどのシンプルな材料で作られますが、その滑らかな食感とカラメルの香ばしい甘さが特徴。メキシコをはじめとするラテンアメリカでは、誕生日パーティーの締めくくりとして定番のデザートです。

乾杯は、冷たいビール、マルガリータ、テキーラのショットで祝うことが多いです。

グアテマラで定番の誕生日の食べ物

メキシコで振る舞われるものに加えて、Tamales（とうもろこし粉を使ったちまき）は定番ですね。

とうもろこしの粉を使った生地で、肉や豆、チーズなどの具材を包み、バナナの葉やとうもろこしの皮で更に包んで蒸して作ります。

グアテマラでは特に誕生日など特別な行事には欠かせない料理の一つで、家族が集まって作ることも多く、それ自体が誕生パーティーの楽しみとなっています。一つ一つが小包のように包まれているため、パーティーでの取り分けも簡単で、温かいうちに皆で楽しむことができます。

まとめ：スペイン語圏の誕生日文化を楽しもう！

今回は、スペイン語圏における誕生日のお祝いについて、15歳の特別な儀式「キンセアニェーラ」から、ユニークな伝統「モルディーダ」、そして各国の伝統的な料理まで幅広くご紹介しました。

これらの文化や習慣を知ることは、単に知識を増やすだけでなく、スペイン語圏の人々の温かい人柄や家族を大切にする心に触れる素晴らしい機会となるでしょう。

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