ラテンアメリカでキャリアを切り拓くために。鈴木真代さんが語るDELE C1合格への道

(最終更新日 2025/10/02)

「自己流で進めている試験対策が正しいかわからない」
「試験勉強をしたいが、学習モチベーションを維持することができない。」

そんな悩みを抱えるスペイン語学習者は少なくありません。

スペイン語を学び進める中で、DELEC1は大きな挑戦です。どうやって試験対策をしたらいいんだろうか、と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介する鈴木真代さんはこれまで2回C1レベルの試験にチャレンジしています。1回目は不合格で、2回目に見事合格。

2回目の試験チャレンジ時にはスパニッシモのDELEコーチングコースで学習しながら試験対策を行い、弱点を克服して見事C1合格を達成。

今回はなぜC1を目指したのか、DELEコーチングコース受講の感想を伺いました。

海外生活で芽生えた、スペイン語を本気で学び直す決意

吉澤
吉澤

鈴木さん、この度はDELE C1レベルの合格おめでとうございます!
今日は、DELEC1レベルに挑戦しようと思ったきっかけから、合格までの対策方法など、いろいろとお聞かせください!

吉澤
吉澤

スペイン語学習を始められたきっかけは何ですか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

大学で第二外国語として3年間学んでいました。ただ、その時は基礎的な文法を学んだだけで、会話はほとんどできませんでした。本格的に学び直したのは、2017年からメキシコで暮らし始めたときです。「現地で生活するなら話せないと困る」と思い、スペイン語の勉強を始めました。

吉澤
吉澤

メキシコでの生活がスペイン語学習を再スタートするきっかけになったんですね。その後はどうされたんですか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

メキシコに1年半ほど滞在した後、今度はコロンビアに引っ越しました。最初は治安が悪いというイメージが強く不安もありましたが、住んでみると居心地がよく、むしろメキシコ以上に好きになりました。コロンビアには合計で2年半ほど住み、その後一度は日本に戻りましたが、どうしてもまたコロンビアに住みたくなって、再度戻って、現在コロンビアに住んでいます。

吉澤
吉澤

なるほど。現地の生活はスペイン語学習にとっても良さそうですね。
現在コロンビアではお仕事をされているんですか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

はい。2024年6月からはNGOの駐在員としてディレクター職に就きました。国際機関や現地の団体と協力して活動し、チームは全員コロンビア人。会議のファシリテーションなどを通じて、まさにスペイン語を「使わざるを得ない環境」で鍛えられました。その経験で、業務や会話の中で実践的にスペイン語を使う力が一気についてきたと思います。
現地に住んでいるからこそできる仕事に取り組みながら、日常的にスペイン語を話す環境が続いています。

NGO駐在員:カケタ県地域コミュニティベースの元FARC構成員の社会復帰・社会統合促進事業

スペイン語の自信と証明をDELEC1で

吉澤
吉澤

では、DELEを受験しようと思ったきっかけを教えていただけますか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

最初に受けたのはDELEB1レベルで、その後B2レベルにも合格しました。B2レベル合格後から「いつかはC1も取りたい」という気持ちが芽生えました。

吉澤
吉澤

C1レベルも合格したいと思ったのはどうしてですか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

ラテンアメリカで日本人としてキャリアを築く上で、一定の専門性と語学力の証明があれば仕事の幅が広がると実感していたからです。B2レベルでも日常生活や簡単な通訳、一般的な業務をスタッフとして行うことは問題ありません。ただ、ディレクターレベルの職務についた経験、ラテンアメリカで活躍する欧米出身の外国人との交流を経て、より高いスペイン語力が求められていると強く感じました。スペイン語を話す外国人として比較される場面もあるため、仕事でも適切なスペイン語を話せるようになりたい、と思っていました。

その上で、自分のスペイン語力を証明し更なる自信をつけるために、最低でもC1の資格は必要だと思ったんです。

吉澤
吉澤

そうだったんですね。スペイン語レベルによって求人の種類が変わることはあるんですか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

そうですね。ラテンアメリカでの国際的な仕事の求人を見ると、「英語はC1レベル以上」かつ「スペイン語はC1レベル以上」、さらに「ネイティブかどうか」「ポルトガル語ができれば尚良し」といった条件があります。外国人だと「英語はできるよね」が前提なので、その上でスペイン語力を証明できるかが大きなポイントになります。

それに、C1レベルの資格を持っている日本人はコロンビアでは本当に少なく、駐在員でもほとんどいないと聞きました。通訳者も50代以上の方しかおらず、「通訳をやってくれませんか?」と声をかけられることもあります。でもこういった仕事はスペイン語に自信がなければできませんよね。だからこそ、DELEC1に合格することで、自分のスペイン語力を証明し、自信を持って新しいフィールドに挑戦できると考えました。

1回目の挑戦で見えた課題、C1合格へ導いたDELEコーチングコースの受講

吉澤
吉澤

スパニッシモでDELE対策を開始される前は、DELE試験に対してどんなことでお悩みがありましたか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

今回合格をした半年前にDELEC1レベルを初めて受験しましたが、結果は不合格でした。1回目の試験結果から、2回目の受験で合格できるとも思えず、「もう少し独学してからコースを始めた方が良いのか」と、コースを受講するタイミングにすごく迷いました。

C1レベルの1回目のDELE受験は日本人の先生に習いながら準備したんですが、学習時間の確保がうまくできませんでした。そのため、文法エリアでは接続法過去や文法の使い方、技能では会話技能に自信がなく、点数も伸びなかったんです。だからこそ、2回目に挑戦する前にスパニッシモのDELEコーチングコースで弱点を強化しようと思いました。

吉澤
吉澤

コースを受講するタイミングでは、どういったことでお悩みでしたか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

一番の悩みは、勉強時間をしっかり確保できるかでした。実は私の場合、DELEコーチングコース受講も2回目です。B2レベルの受験対策でもDELEコーチングコースを受けた経験から、このコースはレッスンの受講だけでなく、自習時間もしっかり取る必要があると実感していました。また前回の受講では「短期間で集中して毎日同じ先生に教わることで学習のリズムを作ることができる」ことを実感していました。これらを踏まえて、今回も本気でやろうと決めて、時間を確保して受講することにしました。

吉澤
吉澤

今回のC1レベルのコース受講にあたっては、どういったことを期待されていましたか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

DELE試験に精通しているプロから直接学ぶことです。DELE対策をするにあたっては、スペイン語の先生であれば誰でもいいわけではないとB2対策の時に感じていました。やはりDELEで点数をとるには、試験のテクニックなども必要です。そのため、DELE試験に精通している先生や試験官資格を持つ先生から学ぶことが必須だと思います。

そのため、DELEコーチングコースでは、例えば口頭や筆記試験で「こう答えればいい」と思っている部分を直してもらえることや、試験のテクニックを学べることに期待していました。

吉澤
吉澤

実際に受講してみて、率直な感想を教えていただけますか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

4技能に関して、試験対策の「フレームワーク」をたくさん学べました。

フレームワークとは、例えば口頭試験や筆記試験で「導入→理由→具体例→結論」という型を意識して答える、といった解き方のルールです。こういったフレームワークを身につけることで点数が伸びて、最終的にC1合格につながりました。

授業では苦手意識があった会話技能を中心に取り組んでもらえたのもすごく良かったです。最初は会話に自信がなく、弱気な話し方をしてしまったんですが、先生が「自信を持って話せば合格できる」と何度も励ましてくださったんです。

また、自分には単語力や構文知識の不足という課題がありました。コースの中間試験では合格ラインのAPTOを取れたものの、読解はテーマによって単語力や理解度に差がありました。そこでChatGPTを活用して演劇・哲学・科学技術など苦手テーマの単語リストや構文リストを作り、自習で覚えて授業でも徹底的に練習することで、知識は定着していったと思います。
先生は宿題や学びたいスキルを柔軟に調整してくれたり、授業の時間を有効に使う方法を教えてくれました。厳しめですがすごく親身になってくれる先生方だったので私にはすごく合っていて、おかげで試験対策を最後までやり切ることができました。

合格したときの気持ちと今後の展望

吉澤
吉澤

C1レベルの合格を知ったとき、どんなお気持ちでしたか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

本当にうれしかったです。1回目が不合格だったので、結果が出るまでずっと不安でした。合格の文字を見た瞬間、「やったー!」と声を出して喜んでしまいましたね。支えてくださった先生方や周りの人にすぐ報告しました。

吉澤
吉澤

今回の合格で、ご自身の中で変わったことはありますか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

何より「自分のスペイン語力に自信を持てるようになった」ことです。C1合格という結果が一つの裏付けになりました。

吉澤
吉澤

今後はスペイン語をどのように活かしていきたいですか?

鈴木真代さん
鈴木真代さん

通訳の仕事にも取り組んでみたいですし、実は修士課程を中断していたのですが復学したので、論文執筆を進めてアカデミックなポジションを探したいとも考えています。専門は平和学や人権分野なので、現場での実務やアカデミックの仕事を並行してやっていければと思っています。この分野はどうしても一つの仕事だけでは安定しにくいので、通訳なども含めてパラレルにキャリアを築いていければと思っています。

鈴木さんボランティア先:アマゾン熱帯雨林の先住民経営のエコツーリズムの宿

次回、「鈴木真代さんのDELEコーチングコースでの試験対策」へ続く

1回目の不合格を経て、悩みながらもDELEコーチングコース受講を決断し、見事C1合格を勝ち取った鈴木さん。
背景には、授業で学んだ試験対策のフレームワークを活用して点数を上げていったこと、先生の厳しくも親身な指導に支えられて弱点を克服していったことがありました。

次回の記事では、鈴木さんが 実際に取り組んだ具体的なDELE試験対策について、さらに詳しくお届けします。

*スパニッシモのスペイン語の認定試験「DELE」対策講座*

スペイン語の資格試験の合格を目指す場合、スペイン語の実力を伸ばすことはもちろんですが、それぞれの試験にあった対策はとても大切です。

スパニッシモでは、DELE試験に特化した対策コースを提供しております。

DELE試験監督の資格を持つ講師とマンツーマンで対策をすることで、読む、書く、聞く、話すの4技能を総合的に伸ばしていくことができます。

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DELEコーチングコースとは?

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