青年海外協力隊員から見たグアテマラの現地レポート Vol.2 グアテマラ概要

グアテマラの踊り

(最終更新日 2024/05/31)

丸山さんによるグアテマラレポート第二回目!

今回はグアテマラという国そのものの概要についてまとめてくれています。

今回も現地の雰囲気が伝わる写真がいっぱい!ぜひご覧ください♪

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これからグアテマラの様々な側面を伝えていく予定ですが、

まずは人口や気候、文化やの概要についてお伝えします。

グアテマラは中米に位置する国で、北をカリブ海、南を太平洋、北西をメキシコ、南東をホンジュラスとエルサルバドルに挟まれた国で、日本との時差は15時間の場所に位置しています。

人口は約1436万人で日本の約10分の1。面積は10万8889㎢で日本の3分の1くらいの大きさです。

住んでいる人たちは先住民が約40%、非先住民が約60%です[i]。民族としては、キチェ、カクチケルなどのようなマヤ系先住民の他、混血系のラディーノ、黒人系のガリフナ等が存在しています。

マヤ民族
マヤ民族
ガリフナ民族
ガリフナ民族

1人あたりのGDPは2868ドル[ii]で、国民の53.7%が貧困レベルである1日25ケツァール(約3.21ドル)以下で生活しているとされています[iii]

また、人口は約1436万人なのですが、人口の約10%はアメリカ等に出稼ぎに行っているとされ、仕送りを受けている家庭もよく目にします。

北緯15度(バンコクやマニラと同じくらい)に位置するので、とても暑いイメージをする方が多いのですが、グアテマラの中央部は火山が点在する高原になっており1000m~3000mくらいの山々が連なり、標高の寒い場所では氷点下になったりもします。

もちろん、標高の低い地域ではバンコクやマニラのようにとても暑いです。

海沿いの熱帯地域では熱帯雨林や平地が広がり、バナナやパームヤシ、砂糖等が生産され、高原地域では標高を活かして品質の高いコーヒー等が生産されています。

バナナ
バナナ
パームヤシ
パームヤシ

グアテマラのコーヒーは世界的に高く評価され、日本でもコーヒー焙煎店や通販などでよく販売されています。

読まれている方の中にも、グアテマラコーヒー好きの方はいらっしゃるのではないでしょうか。

グアテマラコーヒー
グアテマラコーヒー

グアテマラは、マヤ文化が色濃く残っている国でもあります。

世界遺産であるティカル遺跡やキリグア遺跡をはじめ、国内各地でマヤ時代の遺跡が見られます。

ティカル
ティカル
キリグア
キリグア

言語においても、グアテマラにはキチェ、カクチケル、マム語などのマヤ言語の他、ガリフナ系などを含め22の少数言語があり、スペイン語と並びグアテマラの国語として認められています。

トルティーヤ(トウモロコシでできたナンのようなもの)やフリホーレス豆を中心とした食文化や80あまりの村々で作られる織物、カゴ編みや陶芸などの民芸品、マリンバや笛を使った音楽、お祭りの際に披露される踊り等、グアテマラは文化がとても豊かな国の1つです。

トルティーヤ
トルティーヤ
グアテマラの織物
グアテマラの織物
グアテマラの踊り
グアテマラの踊り

また、グアテマラの豊かな自然や文化を求めて、たくさんの外国人観光客も訪れています。

特に、世界遺産都市アンティグアは有名です。

コロニアル調の綺麗な街並みの中に地震によって半壊した教会や修道院跡が残り、まるでタイムトリップしたか、おとぎ話の世界に来たような感覚になります。

オシャレなホテル・レストランもたくさんあり、とても居心地のいい街の1つです。

アンティグア
アンティグア

また、市内にはスペイン語学校もたくさんあり、多くの学生たちがホームステイをしながらスペイン語を勉強しています。

グアテマラのスペイン語はなまりが少なく明瞭であること、手頃な価格でマンツーマンの授業が受けられることから、語学学習の場所として人気が高いのかと思います。

国民性は地域によって様々なのですが、他人に気を遣う人が多いです。

欧米人のように物事をはっきりと口にせず、オブラートに包んで言ったり人伝えで言ったりと日本人に近い部分があります

家族をとても大切にし、家が近ければ昼食は家に帰って家族と食べています。

職場に家族の写真や結婚写真を飾る人も多く、職場でも家族の話はよく出てきます。人見知りをする人もいますが、とてもおしゃべりな人が多いのも特徴です。

今回はざっくりと「グアテマラ概要」というテーマでお送りしました。

いかがでしたでしょうか?

想像していた通りだったという方もいらっしゃれば、意外な発見や驚きがあった方もいらっしゃるのではと思います。

次回からは各回テーマを決め、もう少し詳しくお伝えできればと思います。
ちなみに、次回のテーマは「織物」です。お楽しみに。

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[i] 民族に関する調査は自己申告の為、少し前は先住民が60%というデータが出ていたが、「先住民」ということで不利益があると考える者などがおり、近年のデータでは約40%と出ている。

[ii] 外務省ホームページ(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/guatemala/data.html)

[iii] El Periodico(http://www.elperiodico.com.gt/es/20111116/economia/203745/)より。詳細はパワーポイントデータもダウンロードできる。(2012/02/10閲覧)

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