死者の日はメキシコだけじゃない!? グアテマラでの特別な祝い方k

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(最終更新日 2024/07/04)

今回はスペイン語圏の多くの国々にとって特別な日である「Dia de los Muertos(死者の日)」について、「グアテマラの死者の日」に焦点をあてて紹介します。

Dia de los Muertos といえばメキシコが有名で、ピクサー映画の「リメンバーミー」で知った人も多いのではないでしょうか。

グアテマラでも死者の日は特別な意味を持ち、日本のお盆に近い風習になります。グアテマラとメキシコでは祝い方に若干の違いもあるため、その違いについても紹介します。

この記事でわかること
・グアテマラでの死者の日の祝い方

この記事を通じて、皆さんが「グアテマラの死者の日」についての理解を深め、スペイン語学習に役立てていただければ幸いです。


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死者の日とは

死者の日(Día de los Muertos)は、亡くなった人々を称える伝統的なメキシコの祝日です。主に11月1日と2日に祝われ、カトリックの祝日である「死者の日」および「諸聖人の日」に合わせています。

この祝日はメキシコやグアテマラを含むラテンアメリカ、そしてメキシコ人や中央アメリカ人の大きなコミュニティが存在するアメリカ合衆国の多くの地域で祝われています。ユネスコはこの祝日を世界遺産に登録しています。

メキシコでの死者の日の祝い方は二つのタイプがあります。一つは「死者の日」で、11月1日と2日に祝われます。もう一つは「死者の週」で、10月の最終週から始まり、11月2日に終わります。

この祝日の伝統は地域によりますが、一般的には亡くなった人々を称えるための祭壇の設置、墓地への訪問と墓の清掃・装飾、亡くなった人々の好物の料理の準備などが含まれます。

死者の日には、亡くなった人々の霊が地上に戻って愛する人々を訪れると信じられています。これは色彩豊かで喜びに満ちた祝日で、死が人生の自然な一部と見なされます。

グアテマラの死者の日の祝い方

グアテマラの死者の日は、毎年11月1日と2日に行われる祝日で、亡くなった愛する人々を思い出し、彼らと出会ったことや家族の一部であったことを祝います。この日には、亡くなった人々の魂が地上に戻って家族を訪れると信じられています。

この祝日には多くの伝統と伝説があり、親族を追悼するために様々な行事が行われます。墓地を訪れて墓を飾ることから、伝統的な食事を楽しむこと、凧祭りに参加すること、死者と交流するための祭壇(オフレンダ)で祝うことなど、死者の日を祝う方法は多岐にわたります。

以下では、グアテマラで死者の日の特別な祝い方を紹介します。

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サカテペケスの巨大凧

最も目立つ伝統の一つは、巨大な凧あげです。グアテマラのサカテペス県にあるスムパンゴでは、巨大な凧の祭りが開催されます。直径20メートルにも及ぶ色鮮やかな凧が空にあがり、亡くなった人々の魂とつながることを目指します。

これらの凧は数ヶ月にわたって作られ、鮮やかなデザインと色で装飾されます。

トドス・サントス・クチュマタンの馬レース

グアテマラのウエウエテナンゴ県のトドス・サントス・クチュマタンでは、毎年死者の日になると伝統的なイベントである馬レースが開催されます。この馬レースは、スペインの征服者が到着した後に始まったとされています。スペイン人は馬を持ち込み、先住民に馬術を教えました。その結果、馬レースが生まれ、毎年行われるようになりました。

この祭りは、11月1日の「全聖者の日」に行われます。祭りの間、地元の男性たちは伝統的な衣装を着て馬に乗り、お酒を飲みながら町の大通りを何度も往復します。

また馬レースが行われている通りでは、多くの観光客が訪れ、飲んで踊ってと楽しく過ごします。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Guatemala_todos_santos_3000a.jpg

以下の動画から、馬レースの雰囲気を感じてもらうことができます。

30種類の食材がワンプレートに?!死者の日の特別料理「フィアンブレ」

グアテマラの死者の日に特別に作られる料理があります。料理名は「フィアンブレ」といい、さまざまな野菜、鶏肉、牛肉、豚肉、魚を使った料理です。一部の地域ではチーズや酸味のあるドレッシングも加えられます。

グアテマラ人に好きな料理は何かと聞くと、この「フィアンブレ」と答える人も多いです。

筆者もグアテマラの先生たちから「フィアンブレ」のお裾分けをいただき、大変美味しくいただきました。

他にも、タマレス、アヨテ・エン・ドゥルセ(甘いミルクで煮たスイートポテト)、パン・デ・ムエルト(死者の日のために作られる甘いパン)など、死者の日に作られる伝統的な食べ物があります。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:181101-fiambre-1.jpg

メキシコとグアテマラの死者の日の祝い方

メキシコとグアテマラの死者の日の祝い方にはいくつかの違いがあります。
ここでは、その違いについて紹介します。

死者の日を祝う期間

メキシコでは、「死者の日」は毎年11月2日に祝われます。

一方、グアテマラでは、祝いは10月31日から始まり、3日間にわたって行われます。

死者の日の祝い方の違い

メキシコでは、「死者の日」はより派手で公的な祝いで、パレードや行列、死者への祭壇の公開展示などが行われます。これは、全体のコミュニティが一緒になって亡くなった人々を讃え、思い出す時期です。

一方、グアテマラでは、「死者の日」はより家族向けの祝日です。家族と過ごす時間、墓地を訪れること、伝統的なグアテマラの食べ物とユニークな祭りで亡くなった人々を讃えることに焦点が当てられています。

死者の日に祝う伝統

両国とも祭壇を作ったり、亡くなった人々に食べ物を供えたりするなどの共通の伝統がありますが、独自の風習もあります。

メキシコでは、砂糖で作った髑髏や「パン・デ・ムエルト」(死者のパン)の使用が目立ちます。

一方、グアテマラでは、伝統的なグアテマラの食べ物が祝いの重要な一部であり、国独自の祭りや儀式があります。

まとめ:グアテマラの死者の日

今回のブログでは、グアテマラの「死者の日」について紹介しました。この死者の日は、亡くなった人々を称え、生命を祝う、色彩豊かで伝統的な祝祭です。

死者の日にグアテマラに訪れる際は、巨大な凧あげや馬レース、そしてフィアンブレという伝統的な料理を楽しんでいただけたら幸いです。

またグアテマラの死者の日についてもっと知りたい方は、ぜひスパニッシモの無料体験レッスンにて講師と話してみてください!

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About Takuro

グアテマラと日本を拠点に展開するオンラインスペイン語会話サービス「スパニッシモ」の共同創業者。中米の国制覇+南米はペルーとボリビアに旅行経験アリ。グアテマラで起業後、累計9年滞在し、メキシコやスペインでの滞在歴もあり、スペインやラテンアメリカの国の生活事情について詳しい。