- DELE試験の筆記や面接は自己学習で対策ができない
- どのようにDELE試験の対策をすればよいかわからない
- 試験勉強のモチベーションを維持できない
スパニッシモではDELE試験対策において、こういったお声を多くいただきます。
これまで業務でスペイン語を使っていた神瀬 雅之さん。将来の選択肢を広げるためにもスペイン語の資格が必要と考えた神瀬 雅之さんは、口頭や筆記試験に関しては、自主学習だけでは限界があり、誰かに指導してもらう必要があると考え、スパニッシモのDELEコーチングコースを受講。DELEC1レベルの試験に挑戦し、見事合格されました。
本記事では、神瀬 雅之さんのコース受講に至った経緯や、DELEコーチングコースを受講しての率直な感想を紹介します。
目次
将来の選択肢を広げるために取得するスペイン語の資格
DELE受験をしようと思われたきっかけはなんでしたか?
大学でスペイン語を専攻し、メーカーに入社後、海外営業部門で長年働いてきました。その間、スペイン語圏ではメキシコ、チリ、スペイン、アルゼンチンの4か国に、合計13年駐在をしています。
近年、別の部門に配属となったことで、スペイン語を使用する機会が減りました。そのため、ライフワークととらえる語学を学びなおしをしたいと考えるようになり、スペイン語の学習を再開しました。
目標があれば学びやすいと思い、これまで取得していなかったスペイン語の資格に挑戦しようと思ったことがDELE受験を考えたきっかけです。駐在時には、業務でスペイン語の会話に困ることはありませんでしたが、私のスペイン語能力を証明するものはなく、目標を持つ意味でもDELE資格を取得したいと考えました。
現在58歳で将来的に役職定年や定年後の再雇用を考えると、海外事業部に戻れるかはわかりません。また60歳以降は自分のやりたいことが重要になると思っています。今の会社で続けなければならないという訳ではないので、自分の選択肢を広げるためにも、スペイン語の資格を持つことが必要だと考え、受験を決意しました。
他のレベルのDELE受験をしたことはありますか?
以前、スペインに滞在していたとき、スペイン語力が最も高かった時期にDELEのC2レベルに挑戦したことがあります。その際、C2レベルに2回挑戦しましたが、不合格という結果でした。比較は難しいですが、当時のC1/C2レベルの試験と現在の試験は内容が変わっており、今の試験の方が難しく感じています。もちろん、年齢を重ねたことや、3年ほどスペイン語を使っていなかったことも影響しています。そのため、C1レベルに合格できれば十分だと考え、今回はC1に挑戦することにしました。また試験の前に相談した際、C1が適切だと言われ、実際に入学試験を受けた結果もギリギリのラインだったので、想定通りだと感じました。
スペイン語の学びなおしとして学習を再開したのはいつ頃からですか。
DELEコーチングコースを受講する前に、スパニッシモの通常プランを利用して、8ヶ月間マンツーマンで学習していました。
この期間、スパニッシモアカデミーのC1・C2レベルの教材を使い、文法の再確認と、スペイン語に慣れるため、月6回のレッスンを受けていました。目的は、スペイン語を使い続けることと口慣らしや聞き慣らしを意識した学習です。
スパニッシモでの8ヶ月間の学習は、特に追い詰められた感じではなく、あくまで継続的にスペイン語を使い続けることを意識した学習でした。やはり週に1回でもスペイン語に触れていないと、言語能力が退化してしまうと感じていたからです。
それ以前は、主に業務でスペイン語を使用していたため、スペイン滞在中に短期でDELE対策を受けたことはありますが、それ以外のスペイン語学習のサービス(教室や講座など)を継続的に利用していませんでした。
今回は2024年5月にDELEを受験されましたが、そのタイミングでの受験を決めたのはいつ頃ですか。
2023年の12月頃から、漠然とDELEの受験を考え始めました。その頃に試験のスケジュールを確認すると、4月と5月に試験があり、その次は7月。また、4月の試験は東京でしか開催されず、私は名古屋に住んでいますが、名古屋ではC1レベルの試験が受けられないので、試験を受けるには大阪まで行く必要がありました。これらを踏まえてスケジュールを考慮した結果、5月の試験での受験が最適だと考えました。夏の暑い中での試験は避けたいですしね(笑)。
スパニッシモのDELEコーチングコースの募集は毎月案内がありますが、気づくとすぐに締め切りになってしまいますよね。そのため申し込み時期を確認して、2月にDELEコースに申し込めば3ヶ月のコースが終わった後すぐ受験できると考えて、コースに応募させていただきました。
自主学習での対策で限界のある筆記と口頭への指導の期待
スパニッシモでDELE対策を開始される前は、DELE試験に対してどんなお悩みがありましたか?
基礎はできているものの、全体的に自分のスペイン語力が落ちていると感じていました。単語を覚えたり、長文を読んだり、スペイン語を聞くことは、ある程度自己学習で補うことができます。しかし、口頭で話す際の文法の正確さや単数・複数、性別による形の違いなど、細かい部分を正確に話すことが難しいと感じていました。
特に口頭や筆記に関しては、自主学習だけでは限界があると思い、試験対策コースを探していました。スペイン語で話すこと自体はできますが、細かい文法や表現に多くの誤りがあり、指摘を受けるたびに改善が必要だと実感していました。筆記でも基本的な文法ミスを必ずしてしまうため、自分だけでは修正できない部分が多いと痛感していました。
そのため、誰かに指導してもらう必要があると考え、マンツーマンのコースが自分にとって最適だと思い、受講したいと思いました。
DELEコーチングコースを申し込む際、どのようなことを期待されていましたか?
一番の期待は、DELE試験特有のテクニックやしきたりを学ぶことでした。もちろん、理想を言えば、しっかり話せて、しっかり聞けて、4つの技能すべてを完璧にこなせるのが望ましいです。しかし、やはり試験なので、試験に向けた実践的な対策ができればいいなと思っていました。
自分の弱点を重点的に対策できるカリキュラムと適度な緊張感を持って取り組めるDELEコーチングコース
スパニッシモのDELEコーチングコースは期待通りでしたか?想定していた内容とのギャップなどはありましたか?
そうですね、想定していた内容とは少しギャップがありました。もちろん、文法の間違いを直すなど、基本的な部分はしっかり指導していただきましたし、それはとても重要なことです。ただ、試験に合格するためには、DELE特有のテクニックや癖についてもっと学びたかったなと思います。例えば、問題を解く順番や解答の選択肢を先に読んでから問題を解く、などの実践的なアドバイスがもっとあれば良かったと思います。もちろん試験に合格するのが究極の目的ではなくて、手段でしかないのですが、やはり受験するからには合格したいので、そういった情報があれば、さらに役立ったかなと感じています。
もう一つ期待していたのは、マンツーマンならではのカスタマイズです。通り一遍のカリキュラムではなく、自分の弱点に合わせて、特定の技能を重点的に学習するような対応を期待していました。その点については、実際に私の弱点となる技能に合わせてカスタマイズした学習カリキュラムを組んでもらえたので、とても満足しています。
実際にDELEコーチングコースを受講してみていかがでしたか?率直なご感想をお聞かせください。
これまでの8ヶ月間のレッスンと比べて、目標がはっきりしている点が大きな違いでした。また、間違いをすべて直してもらえるのはとても良かったです。マンツーマンレッスンは適度な緊張感があり、逃げ場がないのがやはり効果的だと感じました。
講師の質も申し分なく、特別何か物足りないということもなく、必要なサポートをしっかりしていただけました。また一人の講師が専任でついてくれるので、講師が変わることによる進捗確認の手間が省けた点も、とてもありがたかったです。
3ヶ月で30コマというスケジュールでしたが、まず私自身の3ヶ月間スペイン語学習と向き合い、それらをやり切る覚悟が必要でした。決意さえすれば時間は捻出できると、改めて実感しています。1回50分のクラスは少し短く感じましたが、予習復習も含めると、最終的にはかなりの勉強量をこなせたと思います。
ただ時差の問題をどう克服するかは課題ですね。日中は仕事があり、グアテマラ時間に合わせると日本時間では夜遅く(21:00以降)の受講になるため、大変でしたが、こればかりは仕方がないですね。
不安の残る中で受験したDELE試験!合格できて本当に良かった!
対策を経て迎えた試験当日、どのようなお気持ちでしたか?
正直なところ、自信満々で「絶対大丈夫」と思える状態ではなく、「大丈夫かな?」という不安が常にありました。3ヶ月間の対策は、私にとって少し短かったのかもしれません。また、仕事をしながらの学習だったため、自己学習では試験前に予習したかったことを全てカバーできない部分もあり、自分自身を十分に追い込めなかったと感じています。
さらに年齢的な影響もあり、集中力が若い頃に比べて落ちているのを実感しました。以前なら、土日に7時間詰め込んで勉強することもできたかもしれませんが、今回はそれが難しかったです。
DELE合格がわかったときは、どのようなお気持ちでしたか?
メールで結果の通知が来て、自分のページで確認したところ、合格はしていたもののギリギリの点数だったので、背中に汗をかきました。試験に合格できたことは嬉しかったのですが、「え、こんなにギリギリ?」と驚きました。自分ではそこまでスレスレではないと思っていたものの、結果を待っている間も自信満々だったわけではなかったので、この結果はある意味正しいのかなとも思います。それでも、合格できて本当に良かったです。
ただ、このコースを受講したという観点からは、もう少し準備に時間をかけていれば、もっと自信を持って試験に臨めたのではないかなとも思います。結果的に合格はしましたが、私は試験の準備期間は3ヶ月で大丈夫だと考えていました。しかし、4つの技能すべてをカバーするには、1日1時間の学習では足らず、1日2〜3時間しっかり集中して勉強する時間が必要だと感じました。
後編(神瀬 雅之さんの試験対策方法)へ続く
いかがでしたでしょうか。
後編では、神瀬 雅之さんの行った試験対策を紹介します。ぜひご覧ください。
神瀬さんのいうように、筆記や口頭試験対策は、添削や他者からのフィードバックが必要となり、自己学習での対策には限界があります。筆記や口頭試験のような技能を講師と対策をして、細かく内容を確認していくことで、より効果的な試験対策ができるのではないでしょうか。
またこれまで数多くのDELE合格者へインタビューをしていく中で、みなさん共通して仰っているのが試験合格に向けて、明確な目標とコースをやり切る覚悟を持つということです。
なぜDELE合格を目指すのか、試験を受験する理由を明確にして、本気でやり切る覚悟を持つことが試験合格につながるのだと思います。
神瀬さんの受講されたDELEコーチングコースにつきましては、以下よりご覧ください。
*スパニッシモのスペイン語の認定試験「DELE」対策講座*
スペイン語の資格試験の合格を目指す場合、スペイン語の実力を伸ばすことはもちろんですが、それぞれの試験にあった対策はとても大切です。
スパニッシモでは、DELE試験に特化した対策コースを提供しております。
DELE試験監督の資格を持つ講師とマンツーマンで対策をすることで、読む、書く、聞く、話すの4技能を総合的に伸ばしていくことができます。
スパニッシモのDELE対策で試験の概要やコツをつかんで、自信を持って試験日を迎えませんか?