闘牛士とは?Torero・Matadorの意味と闘牛のスペイン語

「スペイン語で闘牛を楽しもう!基本用語から観戦フレーズまで完全網羅!」のアイキャッチ画像

(最終更新日 2026/09/02)

闘牛士はスペイン語でTorero(トレロ)、またはMatador(マタドール)と言います。
Matadorは闘牛の最後の三分の一にあたるTercer tercioに登場し、Muleta(ムレータ)と呼ばれる赤い布で牛を誘導しながら、Estoque(エストーケ)という剣で最後の戦いに挑む役割です。
闘牛士は1人で戦うのではなく、馬に乗るPicador(ピカドール)、助手のBanderillero(バンデリジェロ)、付き人のMozo de espadas(モソ・デ・エスパーダス)とチームで動きます。

闘牛(corrida de toros)を楽しむために最低限おさえたいスペイン語は、場所・人・道具・進行の4カテゴリーに分かれます。
闘牛場はPlaza de toros、闘牛士が操る赤い布はMuleta、闘牛の3部構成はtercio(テルシオ)です。
この記事では、闘牛士の役割と階級を比較表で整理し、基本用語・¡Olé!などの観戦フレーズ・闘牛の歴史と賛否の議論までを表でまとめます。

先に結論:闘牛士とは?闘牛のスペイン語の基本

この記事の結論
闘牛場はスペイン語で何と言う? Plaza de toros(プラサ・デ・トロス)です。
砂地の部分はRuedo、最前列席はBarrera、通路はCallejónと呼びます。
闘牛士はスペイン語で何と呼ぶ? Torero または Matador です。
馬に乗る闘牛士はPicador、助手はBanderillero、付き人はMozo de espadasと役割ごとに呼び名が分かれます。
闘牛はどんな構成で進む? 大きく3つのtercio(三分の一)で構成されます。
Primer tercio(Picador登場)→Segundo tercio(Banderilleroが牛を刺激)→Tercer tercio(Matadorが最後の戦い)の順に進みます。
闘牛は今もスペインで行われている? はい、行われています。
ただし動物愛護の観点から賛否が分かれ、カタルーニャ州では一度禁止されました(のちに憲法裁判所が無効化)。一方マドリードやアンダルシア州では今も盛んで、観光資源にもなっています。

闘牛士は何をする人?役割と出番を1枚の表で比べる

闘牛士と呼ばれる人は1種類ではなく、牛にとどめを刺す最上位のMatador(マタドール)を、馬上から槍で突くPicador(ピカドール)と、短い槍で牛を刺激するBanderillero(バンデリジェロ)が支えます。
誰が何をして、闘牛のどの場面に出てくるのかを、下の表で一度に見比べられるようにまとめました。
「闘牛士」とひとくくりにされがちですが、役割と出てくる順番が分かると、観戦中の動きが読めるようになります。

スペイン語日本語の呼び名何をするか出番
Matador de torosマタドール(一番上位の闘牛士)Muleta(赤い布)で牛を誘導し、Estoque(剣)で最後の戦いに挑む。最も経験豊富で技術が高い。Tercer tercio
Novilleroノビジェロ(若手の闘牛士)Matadorになる前の段階の闘牛士。
Picadorピカドール(馬に乗った闘牛士)馬上から槍で牛を突き、牛の勇敢さをテストする。Primer tercio
Banderilleroバンデリジェロ(闘牛士の助手)牛に短い槍を刺して刺激し、Matadorを補佐する。Segundo tercio
Rejoneadorレホネアドール馬に乗って闘う特殊な闘牛士。
Torero cómicoトレロ・コミコ(コミック闘牛士)観客を楽しませる役割。闘牛の合間
Mozo de espadasモソ・デ・エスパーダス(付き人)闘牛士の付き人として支える。Paseíllo から参加

El Matador se enfrenta al toro en el tercer tercio.
(マタドールは第三の三分の一で牛に立ち向かいます。)

発音を聞く

闘牛の基本用語:闘牛場はPlaza de toros、赤い布はMuleta

闘牛場はスペイン語でPlaza de toros(プラサ・デ・トロス)、闘牛士が操る赤い布はMuleta(ムレータ)と言います。
観戦前におさえたい単語を、場所・人・道具の3カテゴリーに分けて表で紹介します。

闘牛関連の場所

闘牛が行われる場所には、それぞれ固有の名称が付けられています。代表的な場所とその名前を覚えておきましょう。

スペイン語日本語
Plaza de toros闘牛場
Ruedoルエド(闘牛場の砂地の部分)
Barreraバレーラ(闘牛場の最前列席)
Callejónカジェホン(闘牛場の通路)

La Plaza de toros de Las Ventas es una de las más famosas y grandes del mundo.
(ラス・ベンタスの闘牛場は、世界で最も有名で大きな闘牛場の一つです。)

発音を聞く

https://www.flickr.com/photos/jesusiglesias/49477132272/

闘牛で重要な役割を持つ人々

闘牛では、様々な役割を担う人々が登場します。それぞれの役割とその呼び名を理解することが重要です。

スペイン語日本語
Torero / Matador闘牛士
Picadorピカドール(馬に乗った闘牛士)
Banderilleroバンデリジェロ(闘牛士の助手)
Mozo de espadasモソ・デ・エスパーダス(闘牛士の付き人)

El Picador montado a caballo espera su turno para enfrentarse al toro y demostrar su habilidad.
(馬に乗ったピカドールは、牛に立ち向かい、自らの技術を披露する番を待っています。)

発音を聞く

闘牛で使われる道具や装飾品

闘牛士が使用する道具や身に着ける装飾品には、独特の名称があります。それらを知ることで、闘牛の世界がより身近に感じられるはずです。

スペイン語日本語
Muletaムレータ(闘牛士が持つ赤い布)
Estoqueエストーケ(闘牛士が使う剣)
Puntillaプンティージャ(牛を止めを刺すための短剣)
Traje de lucesトラへ・デ・ルセス(闘牛士の装飾衣装)

El Matador luce un vistoso Traje de luces bordado con hilos de oro y plata, que refleja la luz bajo el sol de la tarde.
(マタドールは、金と銀の糸で刺繍された華やかなトラへ・デ・ルセスを身にまとい、夕日の下で光を反射させています。)

発音を聞く

闘牛士の階級:最上位はMatador de toros、若手はNovillero

闘牛士の階級で一番上位にあたるのがMatador de toros(マタドール・デ・トロス)で、Matadorになる前の段階の若手はNovillero(ノビジェロ)と呼ばれます。

以下の表に、闘牛士の階級を表すスペイン語とその日本語訳、および説明をまとめました。階級によって役割や経験が異なるため、これらの単語を理解することで、闘牛士の世界をより深く知ることができるでしょう。

スペイン語説明
Matador de toros一番上位の闘牛士。最も経験豊富で技術が高い。
Novillero若手の闘牛士。Matadorになる前の段階。
Banderillero闘牛士の助手役。Matadorを補佐する。
Picador馬に乗って牛を槍で突く役割。Matadorを補佐する。
Rejoneador馬に乗って闘う特殊な闘牛士。
Torero cómicoコミック闘牛士。闘牛の合間に観客を楽しませる役割。

El Rejoneador se enfrenta al toro con gracia y precisión desde su caballo.
(レホネアドールは、馬上から優雅かつ正確に牛に立ち向かいます。)

発音を聞く

闘牛の流れ:3つのtercio(槍→短い槍→とどめ)で進む

闘牛はPrimer tercio(槍)→Segundo tercio(短い槍)→Tercer tercio(とどめ)という、3つのtercio(テルシオ=三分の一)で進みます。
Picadorが牛の勇敢さをテストし、Banderilleroが牛を刺激し、最後にMatadorが決着をつける、という順番です。
それぞれの正式な名称と別名を表で確認しておくと、当日の進行が追いやすくなります。

スペイン語説明
Primer tercio第一の三分の一。Picador(ピカドール)が登場し、牛の勇敢さをテストする。
Segundo tercio第二の三分の一。Banderillero(バンデリジェロ)が牛に短い槍を刺して牛を刺激する。
Tercer tercio第三の三分の一。Matador(マタドール)が登場し、Muleta(ムレータ)とEstoque(エストーケ)を使って牛との最後の戦いに挑む。

これらの三つの部分は、それぞれ以下のようにも呼ばれています。

スペイン語説明
Suerte de varas「槍の技」を意味する。Primer tercioの別名。
Suerte de banderillas「短い槍の技」を意味する。Segundo tercioの別名。
Suerte de matar「仕留める技」を意味する。Tercer tercioの別名。

進行にまつわる重要な単語

闘牛の進行において、以下の単語は知っておくとより闘牛を楽しむことができます。

Paseíllo(パセイージョ)

闘牛の開始前に行われる、闘牛士と闘牛に関わる全ての人々の入場行進のことです。この行進は、闘牛士、Picador(ピカドール)、Banderillero(バンデリジェロ)、Mozo de espadas(モソ・デ・エスパーダス)など、闘牛に関わる全ての人々が参加します。華やかな衣装を身にまとい、観客に挨拶をしながら闘牛場を一周します。この入場行進によって、闘牛の幕が正式に開けられます。

Faena(ファエナ)

Tercer tercio(テルセール・テルシオ)、つまり闘牛の最終の三分の一の部分で、Matador(マタドール)が行う演技のことです。Matadorは、Muleta(ムレータ)と呼ばれる赤い布を使って牛を誘導し、芸術的な動きを見せます。この演技は、勇敢な牛に敬意を表し、観客を魅了するために行われます。優れたFaenaは、Matadorの技術と勇気を示すものであり、観客から大きな賞賛を受けます。

Indulto(インドゥルト)

闘牛において、非常に勇敢で優れた闘争を見せた牛に対して与えられる「恩赦」のことです。Indultoが与えられた牛は、闘牛場から生きて戻ることが許され、種牛として余生を過ごすことができます。Indultoは、闘牛の最後の瞬間に、Matador(マタドール)が牛を倒す代わりに、牛の勇敢さを称えて剣を下げることで示されます。この決定は、審判団と観客の同意を必要とします。Indultoは非常に稀な出来事であり、牛の勇敢さと闘牛士の寛大さを象徴するものとして、闘牛ファンにとって特別な意味を持っています。

闘牛の観戦フレーズ:喝采は¡Olé!、称賛は¡Bien hecho!

闘牛士の見事な技に送る喝采が¡Olé!(オレ)、好演技をたたえる言葉が¡Bien hecho!(ビエン・エチョ/よくやった)です。
励ますときは¡Así se hace!、失敗を惜しむときは¡Qué lástima!と、場面ごとに飛び交う掛け声が変わります。
闘牛場でよく耳にするフレーズを、意味とあわせて表にまとめました。

スペイン語説明
¡Olé!闘牛士の見事な技に対する喝采や称賛の掛け声。
¡Toro, toro!牛に注目を促す掛け声。闘牛士や観客が使う。
¡Bien hecho!「よくやった!」の意味。闘牛士の好演技に対して使われる。
¡Así se hace!「その調子!」の意味。闘牛士への励ましの言葉。
¡Qué lástima!「なんて残念!」の意味。闘牛士の失敗に対して使われる。
¡Qué valiente!「なんて勇敢なんだ!」の意味。牛の勇敢さを称える言葉。
Brindis献辞。最終tercio開始時、matadorがmuletaと剣を持ち闘牛を特定の人物や観客に捧げる儀式。

闘牛の歴史と賛否:起源は古代ローマ、今も議論は続く

闘牛の起源は古代ローマ時代にさかのぼり、18世紀に徒歩で行う現在の形式が確立しました。
一方で20世紀後半からは動物愛護の観点による批判が高まり、スペイン国内でも賛否は割れたままです。
起源から現代の議論までを、順に見ていきます。

闘牛の起源

闘牛の起源は古代ローマ時代にさかのぼります。当時は、神への生贄として行われていました。中世になると、貴族の間で馬上からの闘牛が人気を博しました。18世紀になって、徒歩での闘牛が主流となり、現在の形式が確立されました。

①勇気と技術の披露

闘牛士は、巨大で力強い牛に立ち向かい、自らの勇気と技術を披露します。Matador(マタドール)は、Muleta(ムレータ)と呼ばれる赤い布を巧みに操り、牛の動きを読みながら、優雅かつ的確な動きで牛を誘導します。これは、闘牛士の bravura(ブラブーラ、勇敢さ)と arte(アルテ、技術)を示す機会となります。

②芸術性の追求

 闘牛は、単なる暴力的な行為ではなく、一種の芸術表現として捉えられています。Matador(マタドール)の優雅な所作、Traje de luces(トラへ・デ・ルセス)と呼ばれる華やかな衣装、そして牛との緊張感あふれる駆け引きは、すべて美しさと芸術性を追求するものです。

③儀式としての意味

闘牛は、古くから続く儀式的な意味合いを持っています。闘牛の起源は、古代ローマ時代の宗教儀式にさかのぼると言われており、現在でも、闘牛は神聖な儀式の一部として捉えられることがあります。

④文化の継承

闘牛は、スペインの文化や伝統を象徴するものとして、世代を超えて受け継がれてきました。闘牛を通して、スペインの歴史や価値観、美意識などが表現され、継承されていきます。

⑤エンターテインメント

闘牛は、スペイン国民にとって重要な娯楽の一つでもあります。闘牛場には多くの観客が訪れ、闘牛士の技術と勇気に喝采を送ります。闘牛は、スペイン国民を熱狂させる一大イベントなのです。

動物愛護の議論

20世紀後半になると、動物愛護の観点から闘牛に対する批判が高まってきました。欧米諸国を中心に、闘牛を残酷だとする声が上がり、一部の国や地域では闘牛が禁止されるようになりました。しかし、スペインでは伝統文化として闘牛を守ろうとする意見も根強く、議論が続いています。

近年では、スペイン国内でも闘牛に対する意見は割れています。カタルーニャ州では2010年に禁止法が可決され2012年1月1日に施行されましたが、2016年に憲法裁判所(判決177/2016)で違憲と判断されました。一方、マドリードやアンダルシア州など、闘牛が盛んな地域では、観光資源としても重要な役割を果たしています。

闘牛士と闘牛のスペイン語 よくある質問

闘牛士とは何をする人ですか?
闘牛士のうち最上位のMatador(マタドール)は、闘牛の最後のTercer tercioに登場し、Muleta(ムレータ)という赤い布で牛を誘導しながらEstoque(エストーケ)という剣で最後の戦いに挑みます。
そのほかに、馬上から槍で牛を突くPicador、短い槍で牛を刺激するBanderillero、付き人のMozo de espadasがチームを組みます。
闘牛士はスペイン語で何と言いますか?
Torero(トレロ)またはMatador(マタドール)と言います。
馬に乗る闘牛士はPicador、助手はBanderillero、付き人はMozo de espadasと、役割ごとに呼び名が分かれます。
el matadorはどんな意味ですか?
Matadorは闘牛士のことで、Matador de torosは一番上位の闘牛士を指します。
最も経験豊富で技術が高い闘牛士で、Tercer tercioに登場してMuletaとEstoqueで牛との最後の戦いに挑みます。
闘牛場はスペイン語で何と言いますか?
Plaza de toros(プラサ・デ・トロス)です。
砂地の部分はRuedo、最前列席はBarrera、通路はCallejónと呼びます。
闘牛はどんな流れで進みますか?
大きく3つのtercio(三分の一)で進みます。
Primer tercio(Picadorが登場)→Segundo tercio(Banderilleroが牛を刺激)→Tercer tercio(Matadorが最後の戦い)の順です。
闘牛の掛け声「オレ」はスペイン語でどう書きますか?
¡Olé!と書き、闘牛士の見事な技に対する喝采や称賛の掛け声です。
ほかにも¡Bien hecho!(よくやった)、¡Así se hace!(その調子)、¡Qué valiente!(なんて勇敢なんだ)などが使われます。
闘牛は今もスペインで行われていますか?
行われています。
カタルーニャ州では2010年に禁止法が可決され2012年1月1日に施行されましたが2016年に憲法裁判所で違憲と判断され、マドリードやアンダルシア州では観光資源としても重要な役割を果たしています。

まとめ:闘牛士はToreroとMatador、用語を知れば観戦が変わる

闘牛士はスペイン語でTorero、牛にとどめを刺す最上位の闘牛士はMatadorです。
闘牛場のPlaza de toros、赤い布のMuleta、3つのtercioで進む流れ、そして¡Olé!などの掛け声を押さえておけば、観戦の見え方が変わります。

また、スペインの歴史や文化における闘牛の位置づけや、現代社会での闘牛をめぐる議論についても触れ、闘牛とスペイン語の深い結びつきについて理解を深めました。 

これらの表現や知識を身につけることは、スペイン語で闘牛を楽しむ上で大切なステップです。 しかし、本当の理解のためには、実際にスペイン語を使ってコミュニケーションを取ることが大切です。

そのためにも、スペイン語を学ぶために、スパニッシモの無料体験レッスンを活用してみてはいかがでしょうか。ネイティブ講師とのマンツーマンレッスンで、闘牛に関連するスペイン語表現を実際に使いながら、コミュニケーション能力を向上させることができます。 

ネイティブ講師とのマンツーマンレッスンで、闘牛に関連するスペイン語表現を実際に使いながら、コミュニケーション能力を向上させることができます。また、文法や発音、語彙など、スペイン語の総合的な学習にも役立ちます。

オンラインスペイン語会話をはじめるならスパニッシモ*

スパニッシモ紹介画像

スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。

スパニッシモに在籍しているグアテマラ人講師とスペイン語を練習して話せるようになりませんか?

スパニッシモとは?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

1400円相当のスペイン語授業が無料で体験できる!
無料体験授業はこちら
無料体験授業はこちら