スペイン語で闘牛を楽しもう!基本用語から観戦フレーズまで完全網羅!

(最終更新日 2024/07/04)

闘牛はスペインを代表する伝統文化の一つであり、スペイン語を学ぶ上で欠かせない題材です。闘牛に関連する単語やフレーズを知ることは、スペイン語の語彙力を高めるだけでなく、スペインの文化や歴史への理解を深めることにもつながります。

本記事では、スペイン語学習者のために、闘牛に関する基本的な用語やフレーズを解説していきます。

この記事でわかること
・スペイン語で闘牛に関する基本的な用語とフレーズ
・闘牛の歴史

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闘牛に関する基本的なスペイン語単語

闘牛を観戦する際に最低限知っておきたい単語を、カテゴリー別に紹介します。これらの単語を覚えておくことで、闘牛の世界をより深く理解し、現地の人々とのコミュニケーションもスムーズになるでしょう。

闘牛関連の場所

闘牛が行われる場所には、それぞれ固有の名称が付けられています。代表的な場所とその名前を覚えておきましょう。

スペイン語日本語
Plaza de toros闘牛場
Ruedoルエド(闘牛場の砂地の部分)
Barreraバレーラ(闘牛場の最前列席)
Callejónカジェホン(闘牛場の通路)

La Plaza de toros de Las Ventas es una de las más famosas y grandes del mundo.
(ラス・ベンタスの闘牛場は、世界で最も有名で大きな闘牛場の一つです。)

https://www.flickr.com/photos/jesusiglesias/49477132272/

闘牛で重要な役割を持つ人々

闘牛では、様々な役割を担う人々が登場します。それぞれの役割とその呼び名を理解することが重要です。

スペイン語日本語
Torero / Matador闘牛士
Picadorピカドール(馬に乗った闘牛士)
Banderilleroバンデリジェロ(闘牛士の助手)
Mozo de espadasモソ・デ・エスパーダス(闘牛士の付き人)

El Picador montado a caballo espera su turno para enfrentarse al toro y demostrar su habilidad.
(馬に乗ったピカドールは、牛に立ち向かい、自らの技術を披露する番を待っています。)

闘牛で使われる道具や装飾品

闘牛士が使用する道具や身に着ける装飾品には、独特の名称があります。それらを知ることで、闘牛の世界がより身近に感じられるはずです。

スペイン語日本語
Muletaムレータ(闘牛士が持つ赤い布)
Estoqueエストーケ(闘牛士が使う剣)
Puntillaプンティージャ(牛を止めを刺すための短剣)
Traje de lucesトラへ・デ・ルセス(闘牛士の装飾衣装)

El Matador luce un vistoso Traje de luces bordado con hilos de oro y plata, que refleja la luz bajo el sol de la tarde.
(マタドールは、金と銀の糸で刺繍された華やかなトラへ・デ・ルセスを身にまとい、夕日の下で光を反射させています。)

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闘牛士の階級を表すスペイン語

闘牛士にはいくつかの階級が存在し、それぞれの呼び方が異なります。

以下の表に、闘牛士の階級を表すスペイン語とその日本語訳、および説明をまとめました。階級によって役割や経験が異なるため、これらの単語を理解することで、闘牛士の世界をより深く知ることができるでしょう。

スペイン語説明
Matador de toros一番上位の闘牛士。最も経験豊富で技術が高い。
Novillero若手の闘牛士。Matadorになる前の段階。
Banderillero闘牛士の助手役。Matadorを補佐する。
Picador馬に乗って牛を槍で突く役割。Matadorを補佐する。
Rejoneador馬に乗って闘う特殊な闘牛士。
Torero cómicoコミック闘牛士。闘牛の合間に観客を楽しませる役割。

El Rejoneador se enfrenta al toro con gracia y precisión desde su caballo.
(レホネアドールは、馬上から優雅かつ正確に牛に立ち向かいます。)

闘牛の三部構成を表すスペイン語

闘牛は、大きく三つの部分に分かれています。それぞれの部分には独自の名称が付けられており、スペイン語で以下のように呼ばれます。闘牛の流れを理解するために、これらの単語を覚えておくことをお勧めします。

スペイン語説明
Primer tercio第一の三分の一。Picador(ピカドール)が登場し、牛の勇敢さをテストする。
Segundo tercio第二の三分の一。Banderillero(バンデリジェロ)が牛に短い槍を刺して牛を刺激する。
Tercer tercio第三の三分の一。Matador(マタドール)が登場し、Muleta(ムレータ)とEstoque(エストーケ)を使って牛との最後の戦いに挑む。

これらの三つの部分は、それぞれ以下のようにも呼ばれています。

スペイン語説明
Suerte de varas「槍の技」を意味する。Primer tercioの別名。
Suerte de banderillas「短い槍の技」を意味する。Segundo tercioの別名。
Suerte de matar「仕留める技」を意味する。Tercer tercioの別名。

進行にまつわる重要な単語

闘牛の進行において、以下の単語は知っておくとより闘牛を楽しむことができます。

Paseíllo(パセイージョ)

闘牛の開始前に行われる、闘牛士と闘牛に関わる全ての人々の入場行進のことです。この行進は、闘牛士、Picador(ピカドール)、Banderillero(バンデリジェロ)、Mozo de espadas(モソ・デ・エスパーダス)など、闘牛に関わる全ての人々が参加します。華やかな衣装を身にまとい、観客に挨拶をしながら闘牛場を一周します。この入場行進によって、闘牛の幕が正式に開けられます。

Faena(ファエナ)

Tercer tercio(テルセール・テルシオ)、つまり闘牛の最終の三分の一の部分で、Matador(マタドール)が行う演技のことです。Matadorは、Muleta(ムレータ)と呼ばれる赤い布を使って牛を誘導し、芸術的な動きを見せます。この演技は、勇敢な牛に敬意を表し、観客を魅了するために行われます。優れたFaenaは、Matadorの技術と勇気を示すものであり、観客から大きな賞賛を受けます。

Indulto(インドゥルト)

闘牛において、非常に勇敢で優れた闘争を見せた牛に対して与えられる「恩赦」のことです。Indultoが与えられた牛は、闘牛場から生きて戻ることが許され、種牛として余生を過ごすことができます。Indultoは、闘牛の最後の瞬間に、Matador(マタドール)が牛を倒す代わりに、牛の勇敢さを称えて剣を下げることで示されます。この決定は、審判団と観客の同意を必要とします。Indultoは非常に稀な出来事であり、牛の勇敢さと闘牛士の寛大さを象徴するものとして、闘牛ファンにとって特別な意味を持っています。

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闘牛でよく使われるスペイン語フレーズ

闘牛を観戦する際には、特有のフレーズが使われることがあります。
以下の表は、闘牛でよく耳にするスペイン語フレーズと説明をまとめたものです。
これらのフレーズを知っておくと、現地の雰囲気をより味わうことができるでしょう。

スペイン語説明
¡Olé!闘牛士の見事な技に対する喝采や称賛の掛け声。
¡Toro, toro!牛に注目を促す掛け声。闘牛士や観客が使う。
¡Bien hecho!「よくやった!」の意味。闘牛士の好演技に対して使われる。
¡Así se hace!「その調子!」の意味。闘牛士への励ましの言葉。
¡Qué lástima!「なんて残念!」の意味。闘牛士の失敗に対して使われる。
¡Qué valiente!「なんて勇敢なんだ!」の意味。牛の勇敢さを称える言葉。
Brindis闘牛士が公衆に捧げる乾杯のこと。闘牛の最後に行われる。

闘牛の簡単な歴史と現在の議論

闘牛の歴史は古く、スペインの文化に深く根付いています。しかし、現代では動物愛護の観点から批判の声も上がっています。ここでは、闘牛の簡単な歴史と現在の議論について触れておきましょう。

闘牛の起源

闘牛の起源は古代ローマ時代にさかのぼります。当時は、神への生贄として行われていました。中世になると、貴族の間で馬上からの闘牛が人気を博しました。18世紀になって、徒歩での闘牛が主流となり、現在の形式が確立されました。

①勇気と技術の披露

闘牛士は、巨大で力強い牛に立ち向かい、自らの勇気と技術を披露します。Matador(マタドール)は、Muleta(ムレータ)と呼ばれる赤い布を巧みに操り、牛の動きを読みながら、優雅かつ的確な動きで牛を誘導します。これは、闘牛士の bravura(ブラブーラ、勇敢さ)と arte(アルテ、技術)を示す機会となります。

②芸術性の追求

 闘牛は、単なる暴力的な行為ではなく、一種の芸術表現として捉えられています。Matador(マタドール)の優雅な所作、Traje de luces(トラへ・デ・ルセス)と呼ばれる華やかな衣装、そして牛との緊張感あふれる駆け引きは、すべて美しさと芸術性を追求するものです。

③儀式としての意味

闘牛は、古くから続く儀式的な意味合いを持っています。闘牛の起源は、古代ローマ時代の宗教儀式にさかのぼると言われており、現在でも、闘牛は神聖な儀式の一部として捉えられることがあります。

④文化の継承

闘牛は、スペインの文化や伝統を象徴するものとして、世代を超えて受け継がれてきました。闘牛を通して、スペインの歴史や価値観、美意識などが表現され、継承されていきます。

⑤エンターテインメント

闘牛は、スペイン国民にとって重要な娯楽の一つでもあります。闘牛場には多くの観客が訪れ、闘牛士の技術と勇気に喝采を送ります。闘牛は、スペイン国民を熱狂させる一大イベントなのです。

動物愛護の議論

20世紀後半になると、動物愛護の観点から闘牛に対する批判が高まってきました。欧米諸国を中心に、闘牛を残酷だとする声が上がり、一部の国や地域では闘牛が禁止されるようになりました。しかし、スペインでは伝統文化として闘牛を守ろうとする意見も根強く、議論が続いています。

近年では、スペイン国内でも闘牛に対する意見は割れています。カタルーニャ州では2010年に闘牛が禁止されましたが、2016年に憲法裁判所によって禁止令が取り消されました。一方、マドリードやアンダルシア州など、闘牛が盛んな地域では、観光資源としても重要な役割を果たしています。

まとめ:スペイン語で闘牛を楽しもう! 

この記事では、闘牛観戦をより深く理解し、楽しむために必要な、闘牛の流れや専門用語、観戦時のフレーズなどのスペイン語表現を幅広く紹介してきました。 

また、スペインの歴史や文化における闘牛の位置づけや、現代社会での闘牛をめぐる議論についても触れ、闘牛とスペイン語の深い結びつきについて理解を深めました。 

これらの表現や知識を身につけることは、スペイン語で闘牛を楽しむ上で大切なステップです。 しかし、本当の理解のためには、実際にスペイン語を使ってコミュニケーションを取ることが大切です。

そのためにも、スペイン語を学ぶために、スパニッシモの無料体験レッスンを活用してみてはいかがでしょうか。ネイティブ講師とのマンツーマンレッスンで、闘牛に関連するスペイン語表現を実際に使いながら、コミュニケーション能力を向上させることができます。 

ネイティブ講師とのマンツーマンレッスンで、闘牛に関連するスペイン語表現を実際に使いながら、コミュニケーション能力を向上させることができます。また、文法や発音、語彙など、スペイン語の総合的な学習にも役立ちます。

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スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。

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グアテマラと日本を拠点に展開するオンラインスペイン語会話サービス「スパニッシモ」の共同創業者。中米の国制覇+南米はペルーとボリビアに旅行経験アリ。グアテマラで起業後、累計9年滞在し、メキシコやスペインでの滞在歴もあり、スペインやラテンアメリカの国の生活事情について詳しい。