(最終更新日 2025/02/19)
スペイン語の基本語順は英語と似ているけれど、実は大きな違いがあります。
多くの方が「語順は自由」と聞いて戸惑うのですが、実際には明確なルールがあります。
この記事では、主語・動詞・目的語の基本的な並び方から、形容詞の位置、そして実践的な使い方まで、初心者の方でもわかりやすく解説していきます。」
この記事で、できるようになること |
✓スペイン語の基本語順(主語+動詞+目的語)を使って、簡単な文章を作れるようになります ✓形容詞の位置を変えることで、客観的な説明と感情的な表現を使い分けられるようになります ✓「好き」や「嫌い」などの感情を表すgustar型動詞を正しく使えるようになります ✓疑問文や命令文で適切な語順を使って、自然な会話ができるようになります ✓語順を変えることで、伝えたい内容を効果的に強調できるようになります ✓日本語や英語との違いを理解し、スペイン語らしい表現ができるようになります |
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スペイン語の基本語順(英語との違いを理解しよう)
英語を学習された方なら、”I love you”のような語順に馴染みがあるかもしれません。
スペイン語も基本的には同じような順序で文を組み立てていきます。
英語話者なら覚えやすい!基本的な文の組み立て方
「主語 + 動詞 + 目的語」です。
例えば、”Juan come manzanas.”(フアンがりんごを食べる)という文では、以下の順番です。
Juan(主語)
come(動詞)
manzanas(目的語)
「主語を省略できる」ってどういうこと?
英語と大きく違うのは、スペイン語では主語を省略できるという点です。
例えば、「私は東京に住んでいます」と言いたい場合、”Yo vivo en Tokio”とも”Vivo en Tokio”とも言えます。
文脈から主語が明らかな場合、むしろ主語を省略する方が自然な表現となります。

語順を変えるだけで印象が変わる!表現の幅を広げよう
スペイン語の魅力的な特徴の一つが、語順の変化による微妙なニュアンスの表現です。
「強調したい言葉を前に出す」テクニック
何かを特に強調したい場合、その要素を文頭に持ってくることができます。
たとえば、「明日、私は映画を見に行きます」という文。
普通に言うなら
“Voy al cine mañana”
ですが、「明日」を強調したい場合は
“Mañana voy al cine”
とすることができます。
形容詞の位置で変わる!ニュアンスの使い分け方
形容詞の位置によって、表現の印象が大きく変わることも、スペイン語の特徴的な点です。
例えば以下の二つの表現をみてください。
una casa grande(大きい家)
una gran casa(素晴らしい家)
前者は単純に家の大きさを説明しているのに対し、後者には「素晴らしい」という話者の感情が込められています。

つまずきやすい特殊な表現をマスターしよう
いくつかの表現では、決まった語順を使う必要があります。
特に「好き」を表すgustar型の動詞は、日本人学習者が戸惑いやすいポイントです。
スペイン語の「好き」は主語が逆!gustar型動詞の語順を理解しよう
「私はコーヒーが好きです」は、スペイン語では “Me gusta el café” という語順になります。
普段の日本語や英語では「好きな人」が主語ですが、スペイン語では逆に「好きなもの」が主語になるため、最初は不思議に感じるかもしれません。しかし、この規則は実はとてもシンプルです。
日本語と英語との比較で理解しよう
日本語や英語との違いを見てみましょう:
日本語: 私は コーヒーが 好きです
好きな人「私」が主語
英語: I like coffee
好きな人「I」が主語
スペイン語: Me gusta el café
好きなもの「el café」が主語、好きな人「Me」は目的語として前に来る
基本パターンを覚えよう
好きなものが1つの場合:
Me gusta la pizza
(私はピザが好きです)
Te gusta el cine
(あなたは映画が好きです)
好きなものが複数の場合:
Me gustan los libros
(私は本が好きです)
Te gustan las películas
(あなたは映画が好きです)
他の感情表現でも同じパターン
gustar型動詞は「好き」以外の感情や状態を表す表現でも同じパターンで使われます。
Me interesa la historia
(私は歴史に興味があります)
Me encanta la música
(私は音楽が大好きです)
Me preocupa el futuro
(私は将来が心配です)
このように、スペイン語では主語と目的語の役割が「逆」になるのがgustar型動詞の特徴です。
最初は戸惑うかもしれませんが、パターンとして覚えることで、自然に使えるようになります!

会話で使える!シーン別の語順の使い方
実際の会話では、状況に応じて適切な語順を選ぶ必要があります。
ここでは、よく使う表現パターンを見ていきましょう。
質問をする時の正しい語順とコツ
疑問文を作る時は、疑問詞(qué、dónde、cuándoなど)を文頭に置きます。
例えば「何を食べていますか?」は以下のように書きます。
¿Qué comes?
主語がある場合、例えば「フアンは何を食べていますか?」であれば、主語は動詞の後ろに置きます。
¿Qué come Juan?
「〜して!」命令や依頼の自然な言い方
スペイン語の命令文は、相手との関係性や状況によって使い分けが重要です。
基本的には動詞が文頭に来ますが、いくつかのポイントがあります。
基本的な命令文
命令形の動詞を文頭に置きます:
¡Escucha!(聞いて!)
¡Mira!(見て!)
¡Ven!(来て!)
否定の命令
否定の場合は、”No” を文頭に置きます:
¡No lo hagas!(それをしないで!)
¡No hables!(話さないで!)
¡No corras!(走らないで!)
丁寧な依頼表現
命令形をそのまま使うと強い表現になるため、より丁寧な言い方もあります:
¿Puedes escuchar?(聞いてもらえますか?)
Por favor, escucha.(お願いします、聞いて。)
¿Podrías venir?(来ていただけますか?)
使う時の大切なポイント
命令形の使い方は、相手との関係性によって大きく変わります。
友達との普段の会話では直接的な命令形を使っても問題ありませんが、目上の人や初対面の人と話す時は丁寧な表現を選びましょう。
また、「〜しないで」という否定の表現は特に強い印象を与えることがあるため、使用する際は注意が必要です。
その場の状況や相手との関係性を考えながら適切な表現を選ぶことで、より自然なスペイン語でのコミュニケーションが可能になります。
まとめ:正しい語順で自然なスペイン語を話そう!
本記事では、スペイン語の語順について、基本的なSVO構造から応用的な表現まで、体系的に解説してきました。単に文法的に正しい文を作るだけでなく、状況や意図に応じて語順を工夫することで、より豊かな表現力を身につけることができるでしょう。
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ネイティブ講師との対話を通じて、本記事で学んだ語順のバリエーションを実際に使いながら、より自然なスペイン語でのコミュニケーション力を身につけることができます。特に、強調構文や感情表現における語順の使い分けは、実際の会話の中で練習することで、より確実に身につけることができるはずです。
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スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。
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