(最終更新日 2024/02/28)
- スペイン語力の証明のため試験を受けたいけど、どの試験がいいんだろう。。。
- スペイン語技能検定ってどんな試験なのかわからない。
- スペイン語技能検定以外のおすすめの試験もあれば知りたい!
スペイン語レベルの証明のため、スペイン語技能検定かDELE試験を受ける方が多いです。
スパニッシモでは、DELE試験対策講座で多くの学習者をサポートしてきましたが、スペイン語技能検定についても多くの質問をいただきます。
そこでこの記事では、スペイン語技能検定とはどのような試験か、またDELE試験とは何が違うのかをまとめて解説します。
この記事でわかること |
・スペイン語技能検定の内容や特徴 ・スペイン語技能検定とDELE試験の違い ・試験を選ぶときのポイント |
できる限りわかりやすくスペイン語検定試験についてまとめております。
ぜひ本記事を読んでご自身にあったスペイン語の試験をご検討ください!
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目次
スペイン語技能検定とは?
スペイン語技能検定(西検)は、公益財団法人日本スペイン協会が主催する民間資格の一つです。英検のように、国内でのみ有効な資格となります。
スペイン語技能検定の歴史
スペイン語技能検定は、1973年から始まりました。2023年には開催から100回目の試験が開催されます。
当協会は、スペイン語に対する認識と需要が未だ希薄であった1973年から「スペイン語検定試験」を開始し、その後、文部科学省の後援を受け、「スペイン語技能検定」として着実に実施回数を重ね、今年度で開催100回目の節目を迎えます。
現在では、言語学習状況の確認にとどまらず、留学時の公的証明、大学等の単位互換認定、通訳・翻訳業務の能力証明、官公庁や民間企業の採用試験、そして生涯学習の到達目標等、様々な場面において活用されています。
公共財団法人日本スペイン協会
スペイン語技能検定の試験頻度と2024年の試験日
スペイン語技能検定は、夏季と冬季の年2回の開催です。
公共財団法人日本スペイン協会
- 夏季
一次試験 2024年6月23日(日)
二次試験 2024年7月28日(日)- 冬季
一次試験 2024年12月8日(日)
二次試験 2025年1月26日(日)
申し込みは試験日の2〜3ヶ月前から開始し、申込期間や人数が限られていますので、早めの申し込みを心がけましょう!
スペイン語技能検定の特徴
スペイン語技能検定は日本で特に知られているスペイン語試験です。
スペイン語技能検定の特徴は以下になります。
特徴① 大学の単位互換認定や履歴書でスペイン語力を証明!
スペイン語の実力を証明する資格のため、大学の単位互換認定をされることもあります。
また官公庁や民間企業の採用試験で使用する履歴書にも記載することができる資格です。
スペイン語技能検定の1級に合格した場合、全国通訳案内士試験の外国語受験の科目のスペイン語の実力試験を免除することもできます。
特徴② 総合的にスペイン語力を磨く!通訳や翻訳問題も出題
試験は日本語で出題され、回答用紙に直接記述する問題からマークシートで回答する問題まで様々です。
1〜2級の試験では口述試験もあり、試験対策をしていくことで、総合的にスペイン語の実力を伸ばしていくことができます。
日本語をスペイン語に翻訳する試験もあるため、スペイン語の通訳や翻訳を仕事にされたい方にとっては、実力を試すのにうってつけの試験です。
特徴③ 永続的にスペイン語のレベルの実力を証明できる!
スペイン語技能検定の資格には有効期限はありません。一度取得すれば、取得したレベルのスペイン語の実力を永続的に証明することができます。
スペイン語技能検定の試験レベル
スペイン語技能検定の試験は6級(入門レベル)〜1級(プロレベル)の6つのレベルに分かれます。
各レベルの試験の範囲
レベル | 範囲 |
6級 (入門レベル) | 学習時間目安:スペイン語の授業を約50時間以上受講しているか、これに相当する学習経験を有する方が 対象 文法範囲:直説法現在(ser、estar、haber [hay]、最頻出の規則動詞と不規則動詞)、所有詞前置形、指示詞を含む 語彙数目安:約500語 |
5級 (初級レベル) | 学習時間目安:スペイン語の授業を約100時間以上受講しているか、これに相当する学習経験を有する方が対象 文法範囲:直説法現在不規則、直説法点過去、直説法線過去、直説法現在完了、過去分詞、現在分詞、再帰動詞、gustar型動詞を含む 語彙数目安:約1,000語 |
4級 (中級レベル) | 学習時間目安:スペイン語の授業を約200時間以上受講しているか、これに相当する学習経験を有する方が対象 文法範囲:過去完了、未来、未来完了、過去未来、接続法現在、命令、受身を含む 語彙数目安:約1,500語 |
3級 (上級レベル) | 学習時間目安:スペイン語の授業を約300時間以上受講しているか、これに相当する学習経験を有する方が対象スペイン語圏各地のスペイン語に語彙や用法の多様性があることを理解している 文法範囲:過去未来完了、接続法現在完了、接続法過去、接続法過去完了を含む 語彙数目安:約2,500語 |
2級 (最上級レベル) | 学習時間目安:スペイン語を4年以上継続的に学習し、スペイン語圏で1年程度の留学経験がある、またはこれに相当するスペイン語運用能力を有する方が対象 文法範囲:全ての分布 語彙数目安:約3,500語 |
1級 (プロレベル) | 学習時間目安:スペイン語を5年以上継続的に学習している、または日常的にスペイン語に接し、翻訳や通訳等の経験を有する方が対象 文法範囲:全ての分布 |
各レベルの試験詳細
レベル | 試験時間 | 配点と合格基準 | 合格率 | 受験料 |
6級 (入門レベル) | 40分 (筆記35分、リスニング5分) | 100点 (筆記85点、リスニング15点) *満点の70%程度の獲得で合格 | 85% | 4,000円 |
5級 (初級レベル) | 40分 (筆記35分、リスニング5分) | 100点 (筆記85点、リスニング15点) *満点の70%程度の獲得で合格 | 80% | 5,000円 |
4級 (中級レベル) | 50分 (筆記40分、リスニング10分) | 100点 (筆記85点、リスニング15点) *満点の70%程度の獲得で合格 | 70% | 6,000円 |
3級 (上級レベル) | 80分 (筆記65分、リスニング15分) | 100点 (筆記85点、リスニング15点) *満点の70%程度の獲得で合格 | 15% | 8,000円 |
2級 (最上級レベル) | 一次試験:80分 (筆記65分、リスニング15分) 二次試験:8分 | 一次試験:100点 (筆記85点、リスニング15点) 二次試験:100点 *満点の70%程度の獲得で合格 | 10% | 10,000円 |
1級 (プロレベル) | 一次試験:80分 (筆記65分、リスニング15分) 二次試験:10分 | 一次試験:100点 (筆記85点、リスニング15点) 二次試験:100点 *満点の80%程度の獲得で合格 | 7% | 12,000円 |
各レベルをステップアップしながら合格を目指して実力を高めていくことも、最初から高いレベルを受験することもできます。
どのように資格を活用していきたいかに合わせて、受けるレベルを決めてみてください。
なお、就活や転職でスペイン語技能検定の資格を使って実力をアピールする場合、5〜4級が最低ラインといわれています。
スペイン語技能検定とDELE試験の違い
スペイン語技能検定とは別のスペイン語技能試験としてDELE試験があります。
DELEとは「欧州言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages, CFER)」に沿ってスペイン語運用能力を測る検定試験です。
DELEは世界100カ国以上で実施されており、就職や留学の面接など様々な場面で スペイン語の能力を証明するための資格試験として国際的に認められています。
スペイン語技能検定とDELE試験にはどのような違いがあるのでしょうか。
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世界での認知度と資格の有用性が異なる
スペイン語技能検定は、日本の民間資格の試験であるため、資格の有用範囲は日本国内のみです。海外では、スペイン語技能検定であなたのスペイン語の実力を証明することは難しいです。
DELEは国際的に認められた資格試験のため、日本はもちろん海外でも受験をすることができます。また資格を取得することで、国内外の就職や進学など様々な場面で実力を証明することができます。
現在、日本の企業や大学でもDELEは認知されるようになってきています。スペイン語技能検定とDELE試験を比較した上で受験する試験を決めると良いでしょう。
レベルの表記が異なる試験。それぞれのレベル分けとは?
スペイン語技能検定では、1〜6級でレベルを表します。
DELEは級で表記するのではなく、欧州言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages, CFER)に沿ってA1、A2、B1、B2、C1、C2の6つのレベルに分けられます。
公益財団法人日本スペイン協会によると、対応するレベルの目安は以下です。
スペイン語検定のレベル | CFERのレベル |
6級(入門レベル) | Pre A1 |
5級(初級レベル) | A1 |
4級(中級レベル) | A2 |
3級(上級レベル) | B1 |
2級(最上級レベル) | B2~C1 |
1級(プロレベル) | C1~C2 |
資格の有効期限は同じで永続的に実力を証明できる!
スペイン語技能検定とDELE試験はどちらも一度合格することで永続的にスペイン語の実力を証明することができます。
通訳や翻訳をしたい方にお勧めのスペイン語技能検定
スペイン語技能検定は、通訳や翻訳などに関わる問題の出題や1級を合格することで通訳案内士試験のスペイン語実力試験の免除などが特徴です。
そのため、今後通訳や翻訳を仕事でされたいという方におすすめの試験ですね。
しかしながら、国際的に認められているDELE試験は日本でも認知度が上がってきています。
受験をする目的やレベルに合わせて、ご自身にあったスペイン語試験を選んでみてはいかがでしょうか。
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スペイン語技能検定の関連リンク
以下より、スペイン語技能検定の各レベルの詳細をご覧いただけます。