(最終更新日 2024/12/14)
- スペイン語検定1級に挑戦したいけど、どんな試験か知りたい。
- スペイン語検定1級に合格できるかな?
- 検定1級の受験をしたいけど、自分のレベルにあっているかわからない。
スペイン語検定の中で、プロレベルと言われている1級試験は非常に高いレベルのスペイン語が求められます。そのため転職活動でのアピールはもちろん、ビジネスや学術、文化交流など、さまざまな分野での活躍を目指す人々にとって有用な資格です。
しかし、スペイン語検定1級の試験ではどのような問題が出題されるのか、受験に向けて情報を集めている方も多いかと思います。
そこで本記事では、スペイン語技能検定1級はどのような試験なのか、また出題される設問、2023年ではいつ実施されるのかについて解説します。
この記事でわかること |
・スペイン語技能検定1級で求められるレベルや文法 ・スペイン語技能検定1級の試験内容 |
試験合格に向けて、試験の内容を理解することで対策の方針決めに役立ちます。
ぜひ本記事で試験の概要をつかみ、受験をご検討ください!
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スペイン語技能検定1級で求められるレベル
スペイン語技能検定1級の合格率は7%程度といわれており、翻訳や通訳などの経験をされている方や、日常的にスペイン語に接している方が対象の試験といわれています
難易度はかなり高いため、試験合格に向けてしっかりと対策を行うことが必要です。
スペイン語技能検定1級では、以下のようなレベルが求められます。
- 複雑な文法構造を理解している。
- さまざまな分野での語彙を把握している。
- 複雑な文章を読み、正確かつ素早く理解できる
- ナチュラルなスピードのスペイン語を聞き取り、理解できる。
- 適切な文法、語彙を使用して論理的かつ正確な文章を書ける。
スペイン語技能検定1級の文法範囲は、スペイン語検定2級と同様に全ての文法テーマが対象になります。
直接法から接続法はもちろん、品詞などへの深い理解が求められます。
また長文読解やインタビューなどの聞き取りを求められることから、様々な分野で使われる単語を理解できている必要があります。
スペイン語技能検定1級はDELE試験C1~C2レベル相当
スペイン語検定1級レベルは、DELE試験のC1~C2レベル相当といわれております。
DELEの資格は国際的に認められており、世界中でスペイン語の実力を証明できる資格です。
DELEC1~C2レベルはアカデミックで通用するレベルとなり、ネイティブスピーカーでも合格が難しいレベルです。
スペイン語技能検定1級と比べると、試験の難易度はさらに高い4技能の試験です。
しかしながら、DELEC1~C2レベルの対策を行うことは、さらに高いスペイン語の習得に役立ちます。
DELEC1~C2レベルの受験も合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
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スペイン語技能検定1級の配点と合格基準
試験は1次試験と2次試験に分かれます。
スペイン語技能検定1級の1次試験について
1次試験はマークシート方式の試験で、全部で5つの課題から構成されており、筆記試験(マークシート方式)とリスニング試験に分かれます。
以下の表は、筆記試験とリスニング試験の課題数と時間、配点の内訳です。
課題数 | 試験時間 | 配点 | |
筆記試験 | 4 | 65分 | 85点 |
リスニング試験 | 1 | 15分 | 15点 |
合計 | 5 | 80分 | 100点 |
合格基準は「満点の80%程度」を獲得することです。
スペイン語技能検定1級の2次試験について
1次試験に合格した場合、2次試験を受けることができます。
準備時間10分、試験時間は10分の合計20分の試験です。
準備時間内でメモを取ることはできますが、辞書の持ち込みなどはできません。
課題数 | 試験時間 | 配点 | |
口頭試験 | 1 | 20分 (準備10分、試験10分) | 100点 |
こちらも合格基準は「満点の80%程度」を獲得することです。
スペイン語技能検定1級の試験内容
スペイン語技能検定1級は6つの課題(1次試験で5つ、2次試験で1つ)で、あなたのスペイン語レベルを測定します。
問題は日本語で出題されます。
以下より、各課題の内容をご確認ください。
【1次試験 課題1】 空欄補充、和訳、正誤選択の総合問題
一つ目の課題では300語程度の文章を読み、さまざまな形式で問題が出題されます。
①空欄補充問題
文章内の空欄があり、文脈に合わせて適切または不適切な時制、語彙を選択する問題です。
選択肢(1)〜(4)の中から回答します。
②和訳問題
文章内の指定箇所の和訳問題です。
こちらは文法や単語を日本語で理解している必要があります。
③正誤問題
長文と提示されるスペイン語文章と一致するか(Verdadero)、または一致しないか(Falso)を選択して回答します。
一致するか、しないかを判断するには長文と提示される文章を正しく理解できる必要があります。
長文を読み慣れ、素早く理解するには普段からニュースや文献を読み解く、またテーマに沿って正しく理解ができているか確認が必要です。
【1次試験 課題2】 和訳問題
二つ目の課題は、提示されるスペイン語の文章を日本語に翻訳する問題です。
日本社会に関するテーマが出題されます。
和訳問題は、課題1と同様に文法の理解はもちろん単語の理解が必要です。
【1次試験 課題3】 スペイン語訳問題
三つ目の課題は、150字程度の日本語の文章を適切なスペイン語に翻訳する問題です。
外交や経済、社会、文化などの様々な分野でのテーマで出題がされます。
ここでは幅広いテーマでの単語や知識をもち、適切なスペイン語を書くことができるかが試されます。
【1次試験 課題4】 空所補充、文章並び替え、動詞活用問題
四つ目の課題は、文章を読み、さまざまな形式で問題が出題されます。
①空所補充問題
文章内の空欄があり、文脈に合わない選択肢を選ぶ問題です。
前後の文章から内容を読みとって、不適切な選択肢を選びましょう。
選択肢(1)〜(4)の中から回答します。
②パラグラフの並び替え問題
提示される4つのパラグラフを適切な順になるよう、4つの選択肢から正しいものを選択します。
③動詞活用問題
文中にある不定詞(動詞の原形)を適切な時制へ活用します。
前後の文章の理解はもちろん、時制や人称を正しく理解して問題を解きましょう。
【1次試験 課題5】 リスニング問題
五つ目の最後はリスニング問題です。
ナチュラルなスピードで読まれるニュースやスピーチ、インタビューなどの音声を聞き、2つの設問に回答します。
音声は3回聞くことができます。
①正誤選択問題
提示されるスペイン語文章と音声内容が一致するか(Verdadero)、または一致しないか(Falso)を選択して回答します。
②音声の種類を選択する問題
どんな音声かを選択する問題です。それがニュースなのか、スピーチなのか、会議での音声なのか、など、音声の内容から判断をして選択します。
ニュースやスピーチ、インタビューに関連する音声はpodcastやyoutubeなどで聞くことができます。
普段からこれらの音声コンテンツに慣れる他、何度もサンプル問題などを聞いてスペイン語のスピードに慣れることがおすすめです。
スキマ時間を活用して、リスニング対策を進めていきましょう。
【2次試験】 口頭試験問題
1次試験に合格すると、2次試験の口頭試験を受けることができます。
口頭試験は、準備時間10分と試験時間10分の合計20分です。
①準備時間
試験では、日本語で書かれた3種類のテキストが渡され、そのうち1つを選びます。
準備時間で書かれている内容の把握と、提示される質問を踏まえて想定質問をまとめておきましょう。
メモを取ることもできますので、意見を述べるスピーチの構成と関連する単語をまとめておくと良いです。
②選択したテキスト内容のスペイン語要約
日本語のテキスト内容を2分程度でスペイン語で説明します。
準備時間で説明の構成を作成して、必要となる単語を書き出しておくことで、スムーズに説明ができますので、必ず準備をしましょう。
③試験官との質疑応答
選択したテキストを元に試験官との質疑応答があります。
この際テキストに関する自分自身の意見を含めて回答しましょう。
口頭試験の評価項目
口頭試験で評価されるのは以下の5つの項目です。
- 文法
- 語彙
- 構成力
- 表現力・説得力
- 発音・イントネーション
これらを独学で対策して判断することは難しいです。
そのため普段からネイティブ講師と音読や質疑応答の練習をおこない、発音や発話の際の文章構成などを細かく確認しておきましょう!
スペイン語技能検定1級のサンプル問題はこちら
スペイン語技能検定1級試験のサンプル問題はこちらからご覧いただけます。
スペイン語技能検定1級の申し込み方法
試験はオンラインで申し込むことができます。
お申し込みはこちらのページをご参照ください。
2024年のスペイン語技能検定試験の日程
スペイン語技能検定は、年2回の開催です。
公共財団法人日本スペイン協会
- 夏季
一次試験 2024年6月23日(日)
二次試験 2024年7月28日(日)- 冬季
一次試験 2024年12月8日(日)
二次試験 2025年1月26日(日)
申し込みは試験日の2〜3ヶ月前から開始します。
申込期間や受験人数には限りがありますので、受験される場合は早めの申し込みを心がけましょう。
まとめ:スペイン語技能検定1級試験
スペイン語技能検定1級はプロレベルと呼ばれることもあり、高度なスペイン語レベルが求められます。
全ての文法や様々なテーマに関する単語を覚えていき、読む聞くだけでなく、話す技能を高めることで試験合格を目指すことができます。
ぜひ、今回紹介した内容を参考にスペイン語学習を進めてみてください。
試験対策が一人では難しいと思われる場合…
口頭試験では、文法、語彙、構成力、表現力や説得力、発音やイントネーションが評価されます。
しかしながら、独学で口頭試験の対策は難しく、講師にお願いをする方も多いです。進めることができます。
スパニッシモのオンラインスペイン語レッスンでは、ネイティブのスペイン語講師とのマンツーマンだからこそ、きめ細やかなサポートで試験対策をサポートできます。
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