(最終更新日 2023/08/03)
DELEコーチングコースでは、コース開始時の入学試験、コース中盤で実力を測るDELE模擬試験を実施しており、学習過程の中でその都度レベル判定を行いながら、学習者の習熟度に合わせて4技能の学習を進めていきます。
前回の記事では、入学試験から中間試験までのHさんが行った試験対策についてご紹介しました。
今回の記事では、Hさんの中間試験(模擬試験)の結果やその後の後期学習の対策についてご紹介します。
目次
DELE模擬試験を受けて感じる自身のスペイン語の成長と合格までの課題
Hさんには入学試験受験後から4技能の対策をしていただきました。4技能対策の授業を受けていただいた後に中間試験としてDELEの模擬試験を受けて頂きましたが、結果はいかがでしたか?
中間試験までの前期学習では筆記対策をしっかりと行うことができ、模擬試験で授業で学んだ作文の構成や、フレーズを使って回答することができました。結果、筆記試験の点数が上がり、伸びを実感することができ、先生にも褒めてもらうこともできて嬉しかったです。
その一方で他の技能がまだまだという結果となってしまい、先生からもう少し頑張らないとねってコメントをもらいました。模擬試験の結果をみて、このままだとまずいと思ったことをよく覚えています。
模擬試験の結果で伸びてきている点、ご自身の課題発見に繋がったのですね!結果を踏まえて、先生に後半カリキュラムのリクエストをされたかと思います。どのようなリクエストをされましたか?
作文は自分でも伸びを感じることができていましたが、本番試験までに独学で点数を伸ばすには限界があると感じていました。そのため前回に比べて点数は上がったけど、作文をもっと重点的にやりたいと先生へお願いをしました。
また口頭試験の対策も同様に独学では限界を感じていたので、引き続き対策を先生にお願いをしましたね。
読解に関しては過去問を練習しながら、自分の興味あるトピックであるか次第で点数が大きく左右するなと感じたので、授業で読解対策をする比重を減らして、後半の学習では主に自己学習に切り替えて進めました。読解対策において後期学習で先生にお願いしたことは、Tarea4の問題は文法の穴埋め問題の強化です。このTareaは確実に点数を取れるようにしたいという思いもあり、授業で強化できるようお願いしました。
リスニングの対策については、コース終了後に独学でも点数を伸ばしていけると思いました。そのため前半カリキュラムと同じか少しレッスンを少なめでお願いをして、他の技能の対策に集中したいことを伝えました。
そうしますと独学では難しく、講師との授業だからできる筆記や口頭での対策、そして読解で確実に点数をとるための対策のリクエストをされたのですね。
はい、そうです!私の場合はDELEコーチングコースの全レッスンの受講完了から本番試験までに1ヶ月の期間がありました。なので、筆記と口頭試験の対策についてはコース期間中にできるだけ、本番試験で求められるようなレベルに達していたいという思いでした。このときの私が描いていた理想的な姿は、例えば口頭試験では本番試験でもつまらずにしっかりと回答できる自分に近づくことであり、筆記試験では回答時に手が止まらない状態です。
これらを先生にリクエストをしたときは、筆記も口頭も点数が伸びたから必要ないのでは?とコメントをもらいましたが、どちらも独学では伸ばしていくことが難しいと思っていたので、自分の気持ちを伝えた上で私の課題に合わせたカリキュラムを組んでもらうことができました。
結果、入学試験から中間試験までで伸びた技能をさらに伸ばす方針で学習を進めることができたと思います。
そうだったのですね!中間試験の結果を元に先生に相談して、自分の納得いく学習プランを再構築されたと分かり嬉しいです。実際にどんな学習をされたのか詳しく聞かせて下さい。
【口頭対策】先生との実践練習の積み重ね!自分が話す動画で振り返り修正
口頭試験対策で効果的な対策はどういったものでしたか?
口頭試験の対策授業では、練習問題を実際の本番試験を想定して、模擬面接のような形で行いました。
先生には本番試験と同じような形で試験監督になってもらい、実際の面接を想定した練習をしました。この面接練習を繰り返すことで、実際の試験環境をイメージしながら、学習を進められたのが良かったです。
面接練習が終わると、毎回先生に改善点の指摘をもらうことができる点もよかったです。自分では気づいていないことを沢山指摘してもらえたので、その都度改善点を把握することができました。
また先生は実践練習を録画をしてくれて、授業後に録画データを送ってくれました。
授業の後に録画された自分の動画を見返し、自分の癖であったり、先生の指摘を確認できたことはとても助かりました。
実際に話した内容を自分で見返しながら復習をされたのですね!動画を見返す際はどういったところに注意して確認していましたか?
特に先生に指摘をいただいた点を注意して見返していました。やはり、普段なかなか自分が話す内容を見返す機会がないので、こうして動画で見返すことで客観的に自分を見ることができます。特に自分の話し方の癖や、つい話しすぎてしまうところなど、無意識に行っている部分の改善の必要性に気づくことができました。
こういった気づきから、回答を短くできるところはもう少し端的に話せるように意識する、などの改善ができたと思います。
ただ、やはり自分が話しているところを見返すのは恥ずかしかったですね(笑)
自分が話している場面を客観的にみることでの気づきは多そうですね!この口頭試験の対策は授業前に準備などを行ったりしていましたか?
中間試験までのコースの前期学習では上手く話せるかわからないこと、また準備したほうが自分も恥ずかしくならないと思い、授業前に話したい内容やフレーズを準備していました。しかし、本番は辞書などを使用して準備することはできません。せっかく試験の雰囲気に近い状態で先生と練習ができるので、後半は準備せずにぶっつけ本番で練習に望むようにしていました。
コースの前半と後半で練習方法を変えてみていかがでしたか?
前半部分では、試験の設問に慣れるという意味でも、事前準備をしたことで基礎力がついたと思います。後半のぶっつけ本番での練習はより実践的な練習になりました。そして自分の癖である、話しすぎてしまうことも注意しながら話せるよう練習することができたと思います。
またしっかり準備するより、その場で準備して練習する方法でやることで問題形式がより頭に入っていったように感じます。そのおかげで試験本番でもトピックは難しかったのですが、なんとか乗り切れたと思います。
本番さながらの実践練習を積んでいくことで、本番でも気持ちに余裕を持って対応できそうですね!では、後半でリクエストされた読解対策についてお聞かせください。
【読解対策】試験問題の傾向の把握と解答時間の感覚を掴むことが鍵
読解問題の対策はどのように進められたのでしょうか?
読解対策は苦手なトピックも含め問題に慣れること、集中力を維持させて、制限時間内に問題を解き切ることが大事だと思っていました。そのため対策では、ひたすら過去問を解いてわからない単語を調べて、覚えることを意識してやりました。
とにかく慣れることに集中していましたね。あとはできる限り読む速度を上げれるよう意識していました。
どんどんと問題を解いていくことで、問題の傾向などをつかんでいったんですね!この方法を実践してみてよかった点はどういったことがありますか?
過去問をひたすら解くことで問題傾向を掴むことができました。その中でも特にTarea 4は必ず点数をとろう、という目標を立てられたことがよかったです。
Tarea 4の問題は文法の穴埋め問題なので、しっかりと対策をすることで点数を取れると考えました。
また過去問をひたすら解いていくことで、各Tareaで割ける時間の感覚を掴むことができたのは大きかったです。それぞれのTareaをどのくらいの時間で解いていくかの感覚を掴めたことで、試験時間配分も考えられます。問題を解いていく上での時間の感覚を得れたのはとても効果的でした。
読解においては長文を読むための時間配分なども重要ですね!過去問を多く解いたからこそ得られた感覚かと思います!
DELE試験対策継続の鍵はモチベーション維持の仕組みを作ること
これまで4技能の対策について伺ってきましたが、4技能全ての対策を行うとなると準備することが山ほどあると思います。試験対策における学習スケジュールはどのように組んでいましたか?
そうですね、最低でも1日3〜4時間の学習時間を取るように心がけていました。
もちろんその他の予定もありますので、どうしてもこの日はリーディングの対策しかできなかったとか、この日は文法のドリルしかできなかったなという日もありましたが。。。
なので、土日は勉強のプランを詰め込まずにしておいて、その週でできなかったところの学習の時間にしていました。そのおかげでしっかりと学習ができている週は休めるようにしていましたね。無理のない学習習慣ができていたと思います。
1日3〜4時間の確保はすごいですね!しっかりと継続して対策することは難しかったと思います。モチベーションを維持するための秘訣などはありますか?
やはりスケジュールを立てて満足してしまう節もあったりはするので、どのようにモチベーションを維持して継続できるかが自分の中でも課題でした。
なので、継続するために色々と活用しました。まずはスパニッシモのDELEコーチングコースの受講で試験までの間に習慣的にやらないといけない環境を作ること。また最後の1ヶ月は自分で学習記録アプリに学習時間を記録してました。他の人の学習時間などをみてみたりして、モチベーションにつなげてましたね。
あと私は午前中に学習することが多かったので、コワーキングスペースを午前中だけ契約して勉強するなどをしました。できる限り勉強しないといけない環境を自分で作るようにして、なんとか学習時間を確保するようにしていました。
やはり学習時間を確保して継続することは難しいからこそ、ご自身でモチベーションを維持するための仕組みを検討されていたのですね。
先生とのマンツーマン授業だからこそできるDELE試験対策
今回受けていただいた、DELEコーチングコース。どんな人におすすめですか?
私のように筆記や口頭試験の対策に不安がある人、強い意志を持って自分を追い込んで勉強できるかに不安がある人、また計画的に早くから勉強を始めていきたいという人におすすめのコースだと思います。
私自身、前もって始めることができて本当によかったと思っています。1人で勉強するとなると怠けてしまうことも。。。
そういうときにも先生はとても優しく、モチベーションにもつながるのでおすすめだなと思います。
これからDELE試験を受験される方へ対策のアドバイスをお願いします。
まず一番は、なるべく早めにDELE試験対策を始めるということです。私の場合、試験対策を始めることで、自分が思っていたよりもやらないといけないことがあることに気づくことができましたし、試験に対する意識を持つことができました。また時間に余裕があったからこそ、計画的に学習を進めていけましたので、早めに試験対策を始めるのは大事だと思います。
あとは、DELEコーチングコースはマンツーマンの授業ですので、自分のペースで自分の聞きたい質問をすぐに聞けるのは大きな魅力だと思いますので、おすすめですよ!
とても参考になるお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
Hさんのインタビューは以下の記事でも紹介しています。
おわりに
DELE試験対策を効果的に行う場合、ご自身の現在のスペイン語レベルや弱点を把握することはとても重要です。そしてDELE受験をすると決められている場合、早く試験対策を始めるに越したことはありませんね。
またご自身で伸ばしていきたいポイントを積極的に講師へリクエストすることも大切です!
対策レッスンにおいても、ご自身でレッスンのデザインをすることでより効果的な対策ができるかもしれません。
*スパニッシモのスペイン語の認定試験「DELE」対策講座*
スペイン語の資格試験の合格を目指す場合、スペイン語の実力を伸ばすことはもちろんですが、それぞれの試験にあった対策はとても大切です。
スパニッシモでは、DELE試験に特化した対策コースを提供しております。
DELE試験監督の資格を持つ講師とマンツーマンで対策をすることで、読む、書く、聞く、話すの4技能を総合的に伸ばしていくことができます。
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