(最終更新日 2025/02/14)
スペイン語でのコミュニケーションをより自然に、より丁寧にするためのクッション言葉を、場面や目的に応じて紹介します。
各表現には、初心者でも使いやすい例文と、カジュアルやフォーマルな場面で適しているかも説明しています。
これらの表現を身につければ、スペイン語での会話が格段にスムーズになることでしょう。
この記事でわかること |
✓スペイン語のクッション言葉の基本的な使い方と実践的な例文 ✓場面や状況、相手に応じた適切な表現の選び方 ✓オンラインコミュニケーションでの適切な使用法 ✓スペイン語圏の文化的背景を踏まえた表現の使い分け |
\スペイン語を話せるようになりたいあなたへ/
無料で体験できるオンラインスペイン語会話レッスン
延べ30万回以上レッスンを実施してきたスパニッシモの無料体験レッスンです。
- 入会金・教材費無料で学習ができる
- いつでも、どこでも受講ができる
- グアテマラのネイティブ講師とマンツーマンで学習できる
スペイン語の初心者〜上級者の方まで受講できる
オンラインスペイン語レッスンをぜひ体験してください!
スペイン語のクッション言葉とは?
スペイン語のクッション言葉は、会話の流れをスムーズにし、聞き手に対して敬意や配慮を示すために使われる表現です。
カジュアルな「あのう」「えーと」的な表現から、ビジネスや公式なシーンで用いるフォーマルな言い回しまで、多様なバリエーションがあります。シチュエーションに合わせた使い分けをすることで、より円滑で、効果的なコミュニケーションができるようになります。

よく使われるクッション言葉10選
ここでは、スペイン語の日常会話で頻繁に使用される基本的なクッション言葉を10種類厳選してご紹介します。
各表現は、その意味、使用シーン、そしてフォーマル・カジュアルな使い分けが明確になっているので、すぐに実践で役立つ内容です。
会話の開始・話題の転換に使う表現
会話の始まりや新しい話題に切り替える際に、自然な流れを作るための表現です。
これらは、フォーマル・カジュアル問わず広く使えるため、まず覚えておくと便利です。
① Bueno(ぶえの)
- 意味: 「まぁ」「そうですね」
- 使用環境: フォーマル・カジュアルどちらでも使用可能
Bueno, vamos a empezar.
(では、始めましょう)
② Perdón / Perdone(ぺるどん/ぺるどね)
- 意味: 「すみません」「申し訳ありません」
- 使用環境: カジュアルな場面では「Perdón」、目上や公式なシーンでは「Perdone」を使い分けます。
(会話の中で相手の注意を引いたり、割り込みをする際にも使用されます。)
Perdón, ¿puede repetir eso?
(すみません、それをもう一度おっしゃっていただけますか?)
説明・理由を述べるときに使う表現
状況や理由を説明する際に、自然な言い回しで補足をするための表現です。
急な予定変更や遅刻の言い訳など、口語的な説明として重宝します。
③ Es que(えす け)
- 意味: 「実は」「というのは」
- 使用環境: 主にカジュアルな会話で使われますが、口語的な説明として半フォーマルな場面でも使用可能です。
Es que tengo una reunión ahora.
(実は、今から会議がありまして)
④ Digamos(でぃがもす)
- 意味: 「言ってみれば」「たとえば」
- 使用環境: カジュアルにもフォーマルにも使える中立的な表現で、例示や補足説明に適しています。
Es, digamos, una situación compleja.
(言ってみれば、複雑な状況です)
⑤ Verá / Verás(べら/べらす)
- 意味: 「ご覧のように」
- 使用環境: 地域によって異なり、スペインでは「Verá」、ラテンアメリカでは「Verás」が一般的。
説明の前置きとして、どちらも中立的に使用されます。
Verá, el asunto es más complicado.
(ご覧のように、事態はより複雑です)
⑥ O sea(お せあ)
- 意味: 「つまり」「言い換えると」
- 使用環境: ややカジュアルな表現ですが、説明や結論の導入時に広く使用されます。
O sea, necesitamos más tiempo.
(つまり、もっと時間が必要です)
⑦ Lo que pasa es que(ろ け ぱさ えす け)
- 意味: 「実は〜なんです」「状況としては」
- 使用環境: 基本的にカジュアルな印象を与えます。フォーマルな場面では、より端的な表現に置き換えるか、注意して使用してください。
Lo que pasa es que hubo un cambio de planes.
(実は、予定が変更になったんです)


結論・まとめを述べるときに使う表現
話の結論を導いたり、内容をまとめたりする際に使用する表現です。
相手に自分の理解や考えを明確に伝えるのに役立ちます。
⑧ Entonces(えんとんせす)
- 意味: 「それでは」「そうすると」
- 使用環境: 中立的な表現で、フォーマルな会議からカジュアルな会話まで幅広く使用可能です。
Entonces, ¿quedamos a las tres?
(それでは、3時に会いましょうか?)
説明を始めるときに使う表現
何かを説明する前の前置きとして、相手の注意を引きつけるために使用する表現です。
シーンによって、フォーマルな「Mire」とカジュアルな「Mira」を使い分けます。
⑨ Mire / Mira(みれ/みら)
- 意味: 「ご覧ください」「見てください」
- 使用環境: 説明の開始時に使用します。目上や公式な場面では「Mire」、親しい間柄では「Mira」を使います。
Mire, la situación es la siguiente.
(ご覧ください、状況は次の通りです)
考える時間を作るときに使う表現
即答が難しい場合や、少し考える時間を設けたいときに使用する表現です。
自然な間を作り、会話の流れを調整できます。
⑩ A ver(あ べーる)
- 意味: 「えーと」「ちょっと見てみましょう」
- 使用環境: 主にカジュアルな会話で使われますが、口語表現として中立的にも使用可能です。
A ver, déjame pensar un momento.
(えーと、ちょっと考えさせてください)
フォーマルな場面で使えるクッション言葉15選
フォーマルな場面、特にビジネスや公式なシーンで使える、より丁寧な表現を紹介します。
各項目は、相手への敬意を示しながら情報を伝えるために適しています。
会話・説明の開始時に使う表現
フォーマルな会話や公式なシーンの始まりに使える表現です。
丁寧な言葉遣いで、相手への敬意をしっかりと伝えます。
① Disculpe(でぃすくるぺ)
「申し訳ございませんが」という意味で、会話の開始や質問前に使用されます。
Disculpe, ¿podría hacerle una pregunta?
(申し訳ございませんが、ご質問させていただいてもよろしいでしょうか?)
② Me permite(め ぺるみて)
「お許しいただけますでしょうか」という意味で、プレゼンや提案の開始時に使われます。
Me permite presentar nuestra propuesta.
(弊社の提案をご説明させていただいてもよろしいでしょうか?)
③ Con su permiso(こん す ぺるみそ)
「お許しをいただけましたら」という意味で、公式な会議やプレゼンテーションの開始時に適しています。
Con su permiso, quisiera empezar la presentación.
(お許しをいただけましたら、プレゼンテーションを始めさせていただきたく存じます)

説明・提案をするときに使う表現
詳細な説明や企画提案の際に、相手に対して敬意を保ちつつ情報を伝える表現です。
④ Quisiera explicar(きしえら えくすぷりかーる)
「ご説明させていただきたく存じます」という意味で、詳細説明の際に使われます。
Quisiera explicar los detalles del proyecto.
(プロジェクトの詳細についてご説明させていただきたく存じます)
⑤ Permítame explicar(ぺるみため えくすぷりかーる)
「ご説明をお許しください」という意味で、状況や現状の説明時に用いられます。
Permítame explicar la situación actual.
(現状についてご説明をお許しください)
⑥ Si me permite decir(し め ぺるみて でしーる)
「申し上げてよろしければ」という意味で、控えめな意見提示や提案時に使われます。
Si me permite decir, hay una alternativa.
(申し上げてよろしければ、代替案がございます)

確認・報告・まとめるときに使う表現
会議や公式な報告、議論の締めくくりに使える表現です。
明瞭かつ丁寧に要点を伝えることができます。
⑦ En mi opinión(えん み おぴにおん)
「私見ではございますが」という意味で、意見や提案を述べる際に使用されます。
En mi opinión, deberíamos considerar otras opciones.
(私見ではございますが、他の選択肢もご検討いただければと存じます)
⑧ Le informo que(れ いんふぉるも け)
「お知らせいたしますが」という意味で、公式な報告時に使用されます。
Le informo que hemos completado el proyecto.
(プロジェクトが完了いたしましたことをお知らせいたします)
⑨ Quisiera concluir diciendo(きしえら こんくるいる でぃしえんど)
「最後に申し上げたいのですが」という意味で、会議やプレゼンの締めくくりに使われます。
Quisiera concluir diciendo que estamos listos para empezar.
(最後に申し上げたいのですが、開始の準備が整っております)
⑩ En resumen(えん れすめん)
「まとめますと」という意味で、要点の整理や結論提示に適しています。
En resumen, proponemos tres soluciones principales.
(まとめますと、主な解決策を3つご提案させていただきます)
⑪ Permítame sugerir(ぺるみため すへじあーる)
「ご提案申し上げます」という意味で、意見や提案を述べる際に使われます。
Permítame sugerir una alternativa.
(ご提案申し上げますが、代替案がございます)
⑫ Me permito agregar(め ぺるみと あぐれがーる)
「付け加えさせていただきます」という意味で、追加情報を述べる際に使用します。
Me permito agregar que los resultados han sido positivos.
(付け加えさせていただきますが、結果は良好でございます)
⑬ Con todo respeto(こん とど れすぺと)
「失礼ながら」という意味で、意見を述べる際に慎重さを示す表現です。
Con todo respeto, creo que debemos reconsiderar la estrategia.
(失礼ながら、戦略を再考すべきだと思います)
⑭ Quisiera destacar(きしえら ですたかーる)
「強調させていただきます」という意味で、特に重要な点を述べるときに使用します。
Quisiera destacar la importancia de este punto.
(強調させていただきますが、この点の重要性は非常に高いです)
⑮ Le ruego que(れ るぇご け)
「お願い申し上げます」という意味で、正式な依頼や要請の際に用いられます。
Le ruego que revise el documento.
(お願い申し上げますが、文書をご確認ください)

カジュアルな場面で使えるクッション言葉15選
カジュアルな場面では、友人や家族、SNSでの会話など、親しみやすい表現が好まれます。
ここでは、くだけた言い回しで気軽に使える表現を紹介します。
① Oye(おいぇ)
「ねぇ、あのさ」という意味で、親しい友人との会話で使われます。
Oye, ¿qué tal si vamos al cine?
(ねぇ、映画でも行かない?)
② ¿Sabes qué?(さべす け)
「あのさ、知ってる?」という意味で、驚きや良いニュースを共有する際に使用されます。
¿Sabes qué? Me han dado un ascenso.
(知ってる?昇進したんだ)
③ Es que mira / Fíjate que(えす け みら / ふぃはて け)
「ほら、見て」という意味で、体験や発見を共有する際に使われます。
Fíjate que encontré un restaurante genial.
(ほら、すごくいいレストランを見つけたよ)
④ ¡No me digas!(の め でぃがす)
「マジで!」「うそでしょ!」という意味で、驚きや感情を強調する際に使われます。
¡No me digas!
(マジで!)
⑤ ¡Ya te digo!(や て でぃご)
「そうそう!」という意味で、強い共感や同意を示す際に使われます。
¡Ya te digo! Es exactamente lo que pensaba.
(そうそう!まさに私もそう思ってたよ)
⑥ ¡Tal cual!(たる くある)
「その通り!」という意味で、相手の意見に完全に同意する際に使用します。
¡Tal cual! No hay nada que agregar.
(その通り!付け加えることはありません)
⑦ ¡Ni que lo digas!(に け ろ でぃがす)
「本当それ!」という意味で、非常に強い共感を示す表現です。
¡Ni que lo digas! Es súper difícil.
(本当それ!めちゃくちゃ難しいよね)
⑧ ¿A que sí?(あ け し)
「だよね?」「そうでしょ?」という意味で、軽い確認や同意を求めるときに使います。
La película estuvo genial, ¿a que sí?
(その映画、すごく良かったよね?)
⑨ ¿Qué onda?(け おんだ)
「どう?」「調子は?」という意味で、友人同士の近況や気軽な質問で使われます。
¿Qué onda con el trabajo?
(仕事はどう?)
⑩ ¿Cachái?(かちゃい)
「わかる?」「理解できる?」という意味で、主にチリで使われているスラングです。
これは動詞 “cachar”(理解する、気づく)に由来し、チリの口語表現では「わかる?」という意味で使われます。
他の地域での ”¿Entiendes?”(理解してる?) に相当します。
Es muy fácil, ¿cachái?
(すごく簡単だよ、わかる?)
⑪ ¡En serio?(えん せりお)
「本当に?」「マジで?」という意味で、驚きや確認の際に使用されます。
¡En serio, te vas a mudar?
(本当に、引っ越すの?)
⑫ ¡Qué fuerte!(け ふえるて)
「すごい!」「マジか!」という意味で、強い感情や驚きを表現する際に使います。
¡Qué fuerte! No me lo esperaba.
(すごい!予想してなかったよ)
⑬ Vale(ばれ)
「わかった」「OK」という意味で、スペインの若者やカジュアルな場面で使われる簡潔な確認表現です。
Vale, nos vemos luego.
(OK、また後でね)
中南米で同じ表現をする場合はValeを抜いて、「Nos vemos luego.」「Nos vemos pronto.」が一般的です。
⑭ Bueno, ¿no?(ぶえの、ぬ)
「じゃあね」「そうでしょ?」という意味で、軽い締めや確認に使われます。
Bueno, ¿no?
(じゃあね、そうだよね?)
⑮ Mira tú(みら とぅ)
「見てよ」という意味で、驚きや感嘆を表す際に使われます。
Mira tú, qué bonito está esto.
(見てよ、これすごく綺麗でしょ)

オンラインコミュニケーションでの使い方と注意点
オンライン環境では、対面とは異なる配慮が必要です。
メールやチャット、オンライン会議での使い方に注意し、適切な表現を心がけましょう。
丁寧な表現の維持しましょう
ビジネスメールやオンライン会議では、対面以上に「Disculpe」や「Le informo que」などの正式な表現を使用することで、
相手への誤解を減らすことができます。
画面共有時
カジュアルな言い方:「Mira mi pantalla」(画面見て)
丁寧な言い方:「Si me permite mostrar la pantalla」(画面の共有をお許しください)
音声確認時
カジュアルな言い方:「¿Me oyes?」(聞こえる?)
丁寧な言い方:「¿Puede escucharme bien?」(音声は正常でしょうか)
友人以外には略語は避けましょう
ビジネスメールやSNS、オンライン会議など、オンラインでのコミュニケーションでは、以下の点に特に注意が必要です。
誤った例:「X q」(porque の略)
正しい例:「porque」(なぜなら)
誤った例:「Ps」(pues の略)
正しい例:「pues」(それでは)
スペイン語クッション言葉 実践問題集
場面に応じた適切なクッション言葉を選ぶ練習をしましょう。
以下の問題では、それぞれの状況で最も自然な表現を選んでください。
問題1:初対面の方と
はじめて会う取引先の方に質問をしたい場面です。
A: Oye, ¿puedo preguntarte algo?
B: Disculpe, ¿podría hacerle una pregunta?
C: Mira, tengo una pregunta
正解:B
初対面の方には「Disculpe」を使うことで、適切な距離感と敬意を示すことができます。
問題2:上司への報告
重要なプロジェクトの進捗を報告する場面です。
A: Jefe, mira, sobre el proyecto…
B: Le informo que el proyecto está avanzando según lo previsto
C: ¿Sabes qué? El proyecto va bien
正解:B
ビジネスシーンでは「Le informo que」を使うことで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
問題3:友人との雑談
久しぶりに会った友人に近況を尋ねる場面です。
A: Oye, ¿qué tal todo?
B: Disculpe, ¿cómo está usted?
C: Le informo que quiero saber de su vida
正解:A
友人との会話では「Oye」のようなカジュアルな表現が自然です。
問題4:オンライン会議
オンライン会議で画面共有をする場面です。
A: Mira mi pantalla
B: Si me permite compartir mi pantalla…
C: Voy a mostrar, ¿ok?
正解:B
オンライン会議では「Si me permite」を使うことで、参加者への配慮を示せます。
問題5:意見の相違
会議で同僚の意見に異なる考えを示す場面です。
A: No, eso no es correcto
B: Con respeto, tengo una opinión diferente
C: Mira, estás equivocado
正解:B
意見の相違を伝える際は「Con respeto」を使い、相手を尊重する姿勢を示しましょう。
地域による違いと使用時の注意点
スペイン語圏では、地域によって好まれる表現が異なります。
例えば、「Mira」はスペインでよく使われますが、メキシコでは「Oye」の方が一般的です。
また、チリの「¿Cachái?」のような表現は、その地域特有の若者言葉として知られています。
地域によって異なる表現があるので、使いたい地域でのクッション言葉は調べてから使うとより共感を得ることができます。
まとめ:スペイン語のクッション言葉で自然な会話を実現しよう!
本記事では、スペイン語の日常会話において、相手への配慮や敬意を伝えるためのクッション言葉について、基本表現からフォーマル・カジュアルな使い分けまで、体系的に解説してきました。
これらのクッション言葉を適切に使いこなすことで、単に言葉を繋ぐだけでなく、会話全体の流れや印象が大きく向上します。実際に記事で紹介した表現を日常会話に取り入れ、状況や相手に合わせた使い分けを実践することで、より自然で効果的なスペイン語コミュニケーションが可能になるでしょう。
これらの表現をより実践的に身につけ、現地での会話力を磨くために、スパニッシモの無料体験レッスンを活用してみてはいかがでしょうか。
実際の対話を通じて、記事で学んだクッション言葉を使いこなすことで、より一層自然なスペイン語でのコミュニケーション力が身につくはずです。
*オンラインスペイン語会話をはじめるならスパニッシモ*
スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。
スパニッシモに在籍しているグアテマラ人講師とスペイン語を練習して話せるようになりませんか?