(最終更新日 2025/01/07)
「英語の比較級は-erをつければいいけど、スペイン語はどうやって比較級を作るの?」
「基本的な比較級の作り方を知りたい」。
今回は、スペイン語の比較級について、英語と比較しながら初心者にもわかりやすく解説します。
5分で基本が理解でき、すぐに使える形で説明していきます。
この記事でできるようになること |
✓ 英語との違いを理解しながら、スペイン語の比較級を作れる ✓ 「より〜」「より〜でない」「同じくらい〜」の表現が使える ✓ 不規則な比較級(mejor、peorなど)を適切に使える ✓ レストランや買い物で比較表現を活用できる ✓ 形容詞の性数一致に気をつけて比較級を使える ✓ 名詞を比較する際の正しい表現ができる |
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目次
英語との比較でわかる、スペイン語の比較級
スペイン語の比較級は、英語の比較級とは大きく異なる特徴があります。
しかし、その違いを理解すれば、むしろスペイン語の方が規則的で覚えやすいことがわかります。
比較級の基本的な違いと特徴
英語の比較級は、形容詞自体が変化します。
例えば、tall→tallerのように語尾が変化したり、
beautiful→more beautifulのように前にmoreをつけたりします。
一方、スペイン語では形容詞の前に「más」(より)をつけるだけです。
形容詞自体は変化しないため、新しい単語を覚えたときもすぐに比較級を作ることができます。
日本語 | 英語 | スペイン語 | 例文 |
高い | tall | alto | La torre es alta. (塔は高い) |
より高い | taller | más alto | Esta torre es más alta que esa. (この塔はあの塔より高い) |
最も高い | tallest | el más alto | Esta es la torre más alta. (これが最も高い塔だ) |
なぜスペイン語の比較級は覚えやすいのか
スペイン語の比較級が英語と比べて学びやすい最大の理由は、その高い規則性にあります。
英語では形容詞ごとに異なる変化をしますが、スペイン語では基本的にすべての形容詞で「más + 形容詞」という単純な構造を使います。
形容詞自体は変化しないため、新しい単語を学んだときもすぐに比較級を作ることができます。
また、例外的な形も覚えやすい数に限られています。
不規則な比較級は「mejor(より良い)」「peor(より悪い)」「mayor(より大きい・年上)」「menor(より小さい・年下)」など、日常会話でよく使う基本的な形容詞のみです。これらは使用頻度が高いため、自然と覚えることができます。
文の構造もシンプルです。
Madrid es más grande que Barcelona.
(マドリードはバルセロナより大きい)
このように、
[主語] + ser/estar + más + [形容詞] + que + [比較対象]
という基本パターンを覚えれば、様々な場面で応用できます。
この構造は日本語の「〜は〜より〜だ」という形に近いため、日本人にとっても理解しやすいでしょう。
スペイン語の比較級の基本的な作り方
スペイン語の比較級には、主に3つの表現方法があります。
「〜より〜である」「〜より〜でない」「〜と同じくらい〜である」という比較の仕方です。
それぞれの使い方を具体的に見ていきましょう。
表現の種類 | 基本構文 | 意味 | 例文 |
más + 形容詞 + que | más alto que | 〜より…である | Este libro es más interesante que ese. (この本はそれよりも面白い) |
menos + 形容詞 + que | menos alto que | 〜より…でない | Este café es menos amargo que ese. (このコーヒーはそれほど苦くない) |
tan + 形容詞 + como | tan alto como | 〜と同じくらい…である | Juan es tan alto como Pedro. (ファンはペドロと同じくらい背が高い) |
例外的な比較級の形
日常会話でよく使用される一部の形容詞は、独自の比較級の形を持っています。
使用頻度が高いため、これらは必ず覚えておく必要があります。
基本形 | 比較級 | 意味 | 例文 |
bueno / bien | mejor | より良い | Este restaurante es mejor que aquel. (このレストランはあれより良い) |
malo / mal | peor | より悪い | El tiempo está peor que ayer. (天気は昨日より悪い) |
grande | mayor | より大きい・年上 | Mi hermano es mayor que yo. (兄は私より年上だ) |
pequeño | menor | より小さい・年下 | Su hijo menor tiene 5 años. (末っ子は5歳です) |
比較級のつまづきやすいポイント
スペイン語の比較級を使う際、日本人学習者がよく間違えるポイントがいくつかあります。
ここでは、特に注意が必要な間違いを見ていきましょう。
英語の影響による間違い
英語の比較級の影響による間違いです。
英語では形容詞自体が変化しますが、スペイン語では変化しません。
❌ Este libro es interesanter que ese.
⭕ Este libro es más interesante que ese.
(この本はそれより面白い)
性数一致の間違い
形容詞の性数一致を忘れてしまう場合です。
比較級でも、形容詞は名詞の性と数に合わせて変化することを忘れないようにしましょう。
❌ Las casas son más pequeño que los apartamentos.
⭕ Las casas son más pequeñas que los apartamentos.
(その家々はアパートより小さい)
que と como の使い分け
queとcomoの使い分けの間違いです。
「より〜」の場合はque、「同じくらい〜」の場合はcomoを使います。
❌ Ella es tan alta que yo.
⭕ Ella es tan alta como yo.
(彼女は私と同じくらい背が高い)
実践的な比較表現をシーン別で覚えよう
スペイン語の比較級は日常会話でよく使用されます。
実際の場面に即した例文を見ていきましょう。
レストランでの会話
A: ¿Qué plato es más sabroso, la paella o la fideuá?
(パエリアとフィデウアはどちらがおいしいですか?)
B: La paella es más sabrosa, pero la fideuá es menos cara.
(パエリアの方がおいしいですが、フィデウアの方が安いです)
*fideuá(フィデウア)はお米ではなく、パスタを短く切って作るパエリア。
買い物での表現
Cliente: Estoy buscando una chaqueta. ¿Cuál me recomienda?
(ジャケットを探しています。どちらがおすすめですか?)
Vendedor: Esta chaqueta negra es más cara que la marrón, pero es de mejor calidad.
(この黒いジャケットは茶色のものより高いですが、品質が良いです)
Cliente: ¿Y cuál es más ligera?
(どちらが軽いですか?)
Vendedor: La marrón es menos pesada, y además es más barata.
(茶色の方が軽いです。そして、より安いです)
Cliente: Entonces, me llevo la marrón.
(では、茶色の方を買います)
よくある質問(FAQ)
スペイン語の比較級について、多くの方から寄せられる質問をまとめました。
基本的な疑問から、実際に使う際の注意点まで、具体例を交えて解説します。
A: buenoはmejor、maloはpeorという特別な形になります。
másは使いません。
– bueno → mejor(より良い)
例:Este libro es mejor que ese.
– malo → peor(より悪い)
例:El tiempo está peor que ayer.
A: TANは形容詞や副詞を比較するとき、TANTOは名詞の量を比較するときに使います。
例: – tan alto como…(…と同じくらい高い)
– tanto dinero como…(…と同じくらいのお金)
A: 「más + 名詞 + que」の形を使います。
例: – Tengo más libros que tú.(私はあなたより本を持っている)
– Hay menos gente que ayer.(昨日より人が少ない)
A: 主に4つの重要な不規則形があります。
– mejor(より良い)
– peor(より悪い)
– mayor(より大きい・年上)
– menor(より小さい・年下)
A: 「tan + 形容詞 + como」の形を使います。
例:
– Esta casa es tan grande como aquella.
(この家はあの家と同じくらい大きい)
– Mi hermana es tan alta como yo.
(私の姉は私と同じくらい背が高い)
スキルアップのための練習問題
ここまで学んだスペイン語の比較級の知識を、実際に確認してみましょう。
基本的な比較表現から不規則な形まで、よく使う場面に即した問題を用意しました。
1. 基本的な比較表現を作ろう
次の日本語をスペイン語に直してください。すべて「〜より〜です」という表現を使います。
- このコーヒーはそれより熱いです
- この本は雑誌より面白いです
- 東京は大阪より大きいです
2. 不規則な比較級を使おう
次の単語を比較級にして、文を完成させてください。
- マドリードの天気は昨日より悪いです(malo)
- この道の方が良いです(bueno)
- 兄は私より年上です(grande)
3. 同等比較を練習しよう
「〜と同じくらい〜です」という表現を使って、次の文を作ってください。
- カルロスはマリアと同じくらい背が高いです
- この映画はあの映画と同じくらい面白いです
- 今日は昨日と同じくらい暑いです
4. 実践的な状況で使ってみよう
次の状況で適切な比較表現を使ってください。
- レストランで: パエリアとパスタの値段を比較して「パエリアの方が高い」と言う
- 買い物で: 2着の服を比較して「この服の方が安いけど、品質は良くない」と言う
- 天気の話で: 「今日は昨日より寒くない」と言う
【解答】
1. 基本的な比較表現
- Este café es más caliente que ese.
- Este libro es más interesante que la revista.
- Tokio es más grande que Osaka.
2. 不規則な比較級
- El tiempo en Madrid es peor que ayer.
- Este camino es mejor.
- Mi hermano es mayor que yo.
3. 同等比較
- Carlos es tan alto como María.
- Esta película es tan interesante como aquella.
- Hoy hace tanto calor como ayer.
4. 実践的な状況
- La paella es más cara que la pasta.
- Esta ropa es menos cara pero es de peor calidad.
- Hoy no hace menos frío que ayer.
【解説】
- 基本的な比較表現では、más + 形容詞 + que の構文を使います
- 不規則な比較級(mejor, peor, mayor, menor)では、másは使いません
- 同等比較では、tan + 形容詞 + como の構文を使います
- 実践的な状況では、比較級と接続詞(pero など)を組み合わせることもあります
まとめ スペイン語の比較級を使いこなそう!
本記事では、スペイン語の比較級について、基礎から実践的な使い方まで詳しく解説してきました。
英語との違いや基本構文「más + 形容詞 + que」の使い方から、不規則な比較級の形、そして日常会話での実践的な表現まで、幅広く学びました。
特に日本語を母語とする学習者にとって重要な、性数一致の注意点やqueとcomoの使い分けについても、具体例を交えて理解を深めることができました。
これらの比較表現を自然に使いこなすためには、実際のコミュニケーションの中で練習することが大切です。
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