スペイン語を学び始めたばかりの方、あるいはこれから学ぼうと考えている方にとって、「わからない」や「知らない」を適切に表現することはとても大切です。
新しい言語を学ぶ過程では、理解できないことや知らないことがたくさんあるものです。そんなとき、適切に「わかりません」や「知りません」と伝えることができれば、相手に助けを求めたり、より詳しい説明を受けたりすることができます。
この記事では、スペイン語で「わからない」「知らない」を表現するための様々な方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。基本的な表現から、より洗練された言い回しまで、場面や状況に応じた27の表現を学んでいきましょう。これらの表現を身につけることで、スペイン語でのコミュニケーションがより円滑になり、学習の効果も高まります!
この記事でわかること |
・スペイン語で「わからない」「知らない」を表現する基本的なフレーズ ・フォーマルな場面で使える丁寧な表現方法 ・友人との会話などで使えるカジュアルな言い回し ・ビジネスシーンなどで適した遠回しな表現 ・学校、職場、旅行中など、状況に応じた適切な表現の選び方 ・「わからない」と言った後に使える、会話を続けるための有用なフレーズ ・スペインやラテンアメリカなど、地域によって異なる独特の表現 |
\スペイン語を話せるようになりたいあなたへ/
無料で体験できるオンラインスペイン語会話レッスン
延べ30万回以上レッスンを実施してきたスパニッシモの無料体験レッスンです。
- 入会金・教材費無料で学習ができる
- いつでも、どこでも受講ができる
- グアテマラのネイティブ講師とマンツーマンで学習できる
スペイン語の初心者〜上級者の方まで受講できる
オンラインスペイン語レッスンをぜひ体験してください!
それでは、スペイン語で「わからない」「知らない」を伝える方法を、一緒に見ていきましょう。
目次
「わからない」「知らない」の基本的な表現
スペイン語で「わからない」「知らない」を表現する最も基本的な方法をいくつか紹介します。これらは、初心者の方でも簡単に覚えられ、様々な場面で使える便利な表現です。
No sé (知りません)
「No sé」は最も一般的で万能な表現です。
「知りません」や「わかりません」という意味で、幅広い状況で使えます。
例文:
¿Qué hora es? – No sé.
(何時ですか? – 知りません。)
No sé dónde está la estación.
(駅がどこにあるか知りません。)
No entiendo (わかりません)
「No entiendo」は「理解できません」や「わかりません」という意味です。
主に、言葉や説明が理解できないときに使います。
例文:
Lo siento, no entiendo español muy bien.
(すみません、スペイン語があまりよくわかりません。)
No entiendo esta pregunta.
(この質問がわかりません。)
No comprendo (理解できません)
「No comprendo」は「No entiendo」とほぼ同じ意味で、「理解できません」や「わかりません」を表します。
やや格式ばった印象があり、フォーマルな場面でも使えます。
例文:
Disculpe, no comprendo lo que está diciendo.
(すみません、おっしゃっていることが理解できません。)
No comprendo por qué hizo eso.
(なぜそうしたのか理解できません。)
これらの基本的な表現は、スペイン語の会話で頻繁に使われます。状況に応じて使い分けることで、自然なコミュニケーションが可能になります。また、これらの表現を使うことで、相手に理解できていないことを伝え、さらなる説明を求めることができます。
「わからない」「知らない」の丁寧な表現
スペイン語で「わからない」「知らない」を丁寧に伝えることも大切です。特に、初対面の人や目上の人と話す際、あるいはフォーマルな場面では、より礼儀正しい表現を使うことが望ましいでしょう。ここでは、そのような状況で使える丁寧な表現をいくつか紹介します。
Lo siento, no sé (申し訳ありませんが、知りません)
「Lo siento」は「申し訳ありません」という意味で、これに基本表現の「no sé」を組み合わせることで、より丁寧な表現になります。
例文:
Lo siento, no sé la respuesta a esa pregunta.
(申し訳ありませんが、その質問の答えを知りません。)
Lo siento, no sé cómo llegar allí.
(申し訳ありませんが、そこへの行き方を知りません。)
Disculpe, no entiendo (すみません、わかりません)
「Disculpe」は「すみません」「お許しください」という意味で、相手に対する謝罪の意を示します。これと「no entiendo」を組み合わせることで、丁寧に理解できないことを伝えられます。
例文:
Disculpe, no entiendo bien. ¿Podría repetirlo, por favor?
(すみません、よくわかりません。もう一度おっしゃっていただけますか?)
Disculpe, no entiendo esta instrucción.
(すみません、この指示がわかりません。)
No estoy seguro/a (確かではありません)
この表現は「確信がありません」「はっきりしません」という意味で、完全に知らないわけではないが、自信がない場合に使います。男性は「seguro」、女性は「segura」を使います。
例文:
No estoy seguro de la fecha exacta.
(正確な日付は確かではありません。)
No estoy segura si eso es correcto.
(それが正しいかどうか確かではありません。)
これらの丁寧な表現を使うことで、相手に対する敬意を示しつつ、わからないことや知らないことを伝えることができます。特に初対面の人や目上の人と話す際は、これらの表現を使うと無難ですので是非覚えて活用してください。
「わからない」「知らない」のカジュアルな表現
友人や家族との会話など、くだけた場面では、より日常的でカジュアルな表現を使うことがあります。これらの表現を知っておくと、ネイティブスピーカーとの自然な会話に役立ちます。ただし、フォーマルな場面では避けた方が良い表現もありますので、使用する際は状況をよく考えましょう。
Ni idea (まったくわからない)
「Ni idea」は「まったくわからない」「さっぱり分からない」という意味の口語表現です。強い否定を表すのに使われます。
例文:
¿Dónde está mi libro? – Ni idea.
(私の本はどこ? – さっぱりわからないよ。)
Ni idea de cómo funciona esto.
(これがどう動くのかまったくわからない。)
No tengo ni la menor idea (まったく見当もつきません)
これは「Ni idea」をさらに強調した表現で、「まったく見当もつきません」「まったく何の考えもありません」という意味です。
例文:
No tengo ni la menor idea de cómo resolver este problema.
(この問題をどう解決すればいいか、まったく見当もつきません。)
¿Quién ganará el partido? – No tengo ni la menor idea.
(誰が試合に勝つと思う? – まったく見当もつかないよ。)
Estoy perdido/a (わけがわかりません)
直訳すると「私は迷子です」という意味ですが、比喩的に「わけがわかりません」「途方に暮れています」という意味で使われます。男性は「perdido」、女性は「perdida」を使います。
例文:
Estoy perdido en esta clase de matemáticas.
(この数学の授業で何がなんだかわかりません。)
¿Puedes ayudarme? Estoy perdida con estas instrucciones.
(助けてくれる?この説明書を見てもわけがわかりません。)
「わからない」「知らない」の婉曲的(遠回し)な表現
時には、直接的に「知らない」「わからない」と言うのではなく、より遠まわしに表現したい場合があります。特にビジネスシーンや フォーマルな場面では、このような表現を使うことで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。ここでは、そのような表現をいくつか紹介します。
No estoy familiarizado/a con eso (それには詳しくありません)
この表現は「それに慣れていません」「それには詳しくありません」という意味で、直接的に知らないと言うのを避けたい場合に使います。男性は「familiarizado」、女性は「familiarizada」を使います。
例文:
Lo siento, no estoy familiarizado con ese tema.
(申し訳ありません、その話題には詳しくありません。)
No estoy familiarizada con ese software. ¿Podrías explicármelo?
(そのソフトウェアには詳しくありません。説明していただけますか?)
No tengo conocimiento de eso (それについての知識がありません)
この表現は「それについての知識がありません」という意味で、よりフォーマルな場面で使用されます。
例文:
No tengo conocimiento de ese proyecto. ¿Podría darme más información?
(そのプロジェクトについての知識がありません。もう少し情報をいただけますか?)
Disculpe, no tengo conocimiento de esa nueva regulación.
(申し訳ありません、その新しい規制については知識がありません。)
No estoy al tanto de eso (それについて知りません)
「al tanto」は英語でいう「aware」や「informed」という意味で、この表現全体で「それについて知りません」「それについて情報を持っていません」という意味になります。
例文:
No estoy al tanto de los últimos cambios en la política de la empresa.
(会社の方針の最新の変更について知りません。)
Disculpe, no estoy al tanto de esa situación. ¿Podría ponerme al día?
(すみません、その状況について知りません。状況を教えていただけますか?)
これらの遠回しな表現を使うことで、直接的に「知らない」と言うのを避けつつ、プロフェッショナルな印象を与えることができます。特にビジネスの場面やフォーマルな状況で使える表現です。
学校や職場での使い方
学校や職場では、適度に丁寧で、かつ前向きな態度を示す表現を選ぶことが大切です。
No lo sé, pero lo investigaré. (知りませんが、調べてみます。)
例文:
Profesor, no sé la respuesta, pero la buscaré para mañana.
(先生、答えは分かりませんが、明日までに調べておきます。)
No estoy seguro/a, ¿podría explicármelo, por favor?
(確かではありません。説明していただけますか?)
例文:
No estoy segura de cómo funciona este programa.
¿Podría explicármelo, por favor?
(このプログラムがどのように動くのか確かではありません。説明していただけますか?)
旅行中の使い方
旅行中は、素直に分からないことを伝え、助けを求める表現が役立ちます。
Disculpe, no entiendo. ¿Habla inglés?
(すみません、分かりません。英語を話せますか?)
例文:
Disculpe, no entiendo estas indicaciones. ¿Habla inglés?
(すみません、この道案内が分かりません。英語を話せますか?)
Lo siento, no conozco esta ciudad. ¿Puede ayudarme?
(申し訳ありません、この街を知りません。助けていただけますか?)
例文:
Lo siento, no conozco esta ciudad. ¿Puede ayudarme a encontrar este hotel?
(申し訳ありません、この街を知りません。このホテルを見つけるのを手伝っていただけますか?)
日常会話での使い方
友人との会話など、カジュアルな場面では、より自然で親しみやすい表現を使いましょう。
Ni idea, tío/tía. (さっぱり分からないよ、buddy/girl。)
tío/tíaは直訳すると「おじ、おば」の意味です。英語のbuddy/ girlは直訳すると「相棒、女の子」ですが、転じて仲の良い同性の友人にこのように表現することで、親しみがこもったニュアンスになります。
例文:
¿Sabes quién ganó el partido anoche? – Ni idea, tío.
(昨晩の試合、誰が勝ったか知ってる? – さっぱり分からないよ、buddy。)
Estoy en las nubes. (さっぱり分からない。)
直訳すると「雲の中にいる」となりますが、「前が見えない」、転じて「さっぱりわからない」の意味になります。
例文:
¿Entendiste la explicación?
Para nada, estoy en las nubes.
(説明が分かった? 全然、さっぱり分からないよ。)
状況に応じて適切な表現を選ぶことで、より自然で効果的なコミュニケーションが可能になります。フォーマルな場面では丁寧な表現を、カジュアルな場面ではより親しみやすい表現を使うよう心がけましょう。
「わからない」「知らない」に関連する理解を深めるフレーズ
「わからない」「知らない」と言った後、会話を続けるために役立つフレーズがあります。これらの表現を使うことで、相手にさらなる説明を求めたり、学ぶ姿勢を示したりすることができます。
¿Puede repetir, por favor? (もう一度言っていただけますか?)
この表現は、相手の言ったことが聞き取れなかったり、理解できなかったりした時に使います。
例文:
Lo siento, no entendí. ¿Puede repetir, por favor?
(すみません、聞き取れませんでした。もう一度言っていただけますか?)
この表現の詳細については以下の記事が参考になります。
¿Qué significa…? (…はどういう意味ですか?)
特定の単語や表現の意味がわからないときに使います。
例文:
Disculpe, ¿qué significa “a toda mecha”?
(すみません、”a toda mecha”はどういう意味ですか?)
¿Cómo se dice…en español? (…はスペイン語で何と言いますか?)
自分の母国語の単語や表現をスペイン語で何というか尋ねるときに使います。
例文:
¿Cómo se dice “umbrella” en español?
(「傘」はスペイン語で何と言いますか?)
¿Podría explicarlo de otra manera?
(別の言い方で説明していただけますか?)
説明を聞いても理解できない場合、別の角度からの説明を求めるときに使います。
例文:
No entiendo bien. ¿Podría explicarlo de otra manera?
(よく理解できません。別の言い方で説明していただけますか?)
¿Me lo puede deletrear? (スペルを言っていただけますか?)
聞き慣れない単語のスペルを確認したいときに使います。
例文:
No conozco esa palabra. ¿Me la puede deletrear, por favor?
(その単語を知りません。スペルを言っていただけますか?)
これらのフレーズを「わからない」「知らない」という表現と組み合わせて使うことで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。また、学ぼうとする姿勢を示すことで、相手からより丁寧な説明や助けを得やすくなります。
スペイン・ラテンアメリカでの地域別の表現
スペイン語圏では地域によって表現が異なることがありますが、多くの表現は複数の地域で使用されます。ここでは、特定の地域でよく使われる、または起源を持つ表現をいくつか紹介します。
スペイン語圏では地域によって表現が異なることがありますが、共通して使われる表現もあります。ここでは、一般的な表現と地域特有の表現を分けて紹介します。
スペイン語圏で広く使われる表現
No sé nada (何も知りません)
スペイン語圏全体で広く使用される、シンプルで直接的な表現です。
例文:
¿Qué sabes del nuevo proyecto? – No sé nada.
(新しいプロジェクトについて何か知ってる? – 何も知りません。)
No capto (理解できません)
スペインやラテンアメリカなど、広くスペイン語圏で使用される表現です。
例文:
Lo siento, no capto lo que quieres decir.
(すみません、あなたが言いたいことが理解できません。)
No tengo ni idea (まったくわかりません)
スペイン語圏全体で広く使われる表現で、「まったく見当もつきません」という意味です。
例文:
No tengo ni idea de dónde están mis llaves.
(鍵がどこにあるかまったくわかりません。)
スペイン地域特有の表現
Estoy pez (さっぱりわかりません)
スペインの口語表現で、「まったくわかりません」という意味で使われます。
例文:
En cuanto a física cuántica, estoy pez.
(量子物理学に関しては、さっぱりわかりません。)
Ni mu (まったくわかりません)
主にスペインで使用される口語表現です。
例文:
¿Sabes algo de lo que pasó ayer? – Ni mu.
(昨日起こったことについて何か知ってる? – まったくわからないよ。)
No entiendo ni jota (まったく理解できません)
スペインで生まれた表現ですが、現在では他のスペイン語圏でも使用されることがあります。
例文:
No entiendo ni jota de este contrato legal.
(この法的契約書のことがまったく理解できません。)
まとめ スペイン語で「わからない」「知らない」を表現しよう!
本記事では、スペイン語で「わからない」「知らない」を表現する多様な方法や、状況に応じた使い分け、そして文化的な側面についても詳しく紹介しました。単純な「No sé」や「No entiendo」だけでなく、フォーマルな場面での丁寧な表現、カジュアルな日常会話での言い回し、さらには地域によって異なる特徴的な表現まで、幅広く学びました。
これらの単語や表現を使いこなすには、実際にスペイン語を使ってコミュニケーションを取る練習が大切です。そのためにも、スペイン語を学ぶために、スパニッシモの無料体験レッスンを活用してみてはいかがでしょうか。
スペイン語学習の過程では、わからないことや知らないことに多く遭遇するでしょう。しかし、それこそが成長の機会です。本記事で学んだ表現を積極的に使い、スペイン語でのコミュニケーション能力を向上させていってください。
*オンラインスペイン語会話をはじめるならスパニッシモ*
スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。
スパニッシモに在籍しているグアテマラ人講師とスペイン語を練習して話せるようになりませんか?