(最終更新日 2024/12/14)
スペイン語の資格試験として世界100カ国以上で実施されているDELE試験。近年、「スペイン語が話せるようになる」という「成果」を重視するトレンドの変化により、多くのスペイン語学習者が、スペイン語技能力の証明のため、また成績や海外就職のために受験されています。
そんなDELE試験に合格するために、どんな学習が必要になるか気になりますよね。
今回はスパニッシモのDELEコーチングコースを受講していただき、見事DELEB1レベルに合格された大當康仁さんへインタビューを行いました。
DELEコーチングコースは3ヶ月間の短期集中試験対策講座です。コース開始時にレベル判断試験を実施し、そこから学習がスタートします。今回は大當康仁さんのコース開始時に行った入学試験やコース中盤での模擬試験結果、そして4技能の対策をそれぞれどのように行ったかお聞きしています。
【DELEコース入学試験】A判定がでても油断せずにいく。
DELEコーチングコースでは受講開始前に4技能(読解、聞き取り、文章表現、口頭試験)のレベル測定を行う入学試験を受けて頂きました。入学試験はいかがでしたか?
入学試験は難しいのかと思っていましたが、受けてみると結構簡単だと思いました。
結構簡単に感じられたのですね!入学試験の結果を元にA~Dの判定をしています。大當さんの場合はA判定の結果でしたね。なかなか入学試験でA判定はないのですが、この試験結果はご自身にとっていかがでしたか?
結果はA判定でしたが、本番試験はこんなに甘くはないだろうと思っていましたので、油断しないようにしていました。
コースを受講するにあたって、これまで口頭試験の対策は自己学習で進めるのが難しかったため、このコース受講をきっかけに時間をかけてしっかりと対策をしないといけないなと思いました。
会話力は一朝一夕で身につけるのは難しいですよね。。。入学試験の結果をもとに、担任の先生が大當さんに専用の学習計画(Plan de estudio)を設計して提案させていただきました。試験対策の学習計画はいかがでしたか?
学習スケジュールを先生から出していただけたのはよかったです。入学試験後の最初の授業から中間の模擬試験までどの技能をどの順番に進めるかのスケジュールがあるので、まずこれをやれば大丈夫だろうと最初の時点で思いました。やるべきことがスケジューリングされることで今この瞬間に何に取り掛かるべきか明確になりましたね。
カリキュラムがあることでやるべきことが明確になりますよね!それでは、これから実際にどんな学習をされたかそれぞれの技能ごとの対策についてお聞かせください。
4技能のDELE試験対策方法のご紹介
【リスニング対策方法】回答の論理的解釈と会話を聞くときの意識の仕方
リスニング対策のレッスンではどういったことをされましたか?
まず毎回の授業では先生から宿題を出してもらいます。レッスン前にそれぞれの設問を回答し、レッスンで先生と答え合わせをしていました。
レッスンの流れとしては、
- ①まず音声を流して一緒に聞く。
- ②先生から質問をしてもらう。
- ③自分が選んだ回答を伝える。
- ④その答えを選んだ理由を説明する。
などです。これを各Tareaで行いました。
このようなレッスンの中で一番良かったことは何でしたか?
授業の中で一番よかったのは、選択問題の回答を選んだ理由を先生に説明するところです。これは非常に大事なことでした。なぜそれを選んだのか、などの理由を自分で説明することでより理解が深まります。間違っている場合でも、その理由を先生が説明してくれるので、この繰り返し練習をすることで、スペイン語力向上につながったと思います。
自分で説明するからこそ、答えを導くことができるということですね!先生からもらったアドバイスで効果的なことはどんなことがありますか?
音声を聞くときに、常にキーワードは何かを意識して聞くことが大事だというアドバイスをもらえたことです。なので、音声を聞くときは意識して聞くようになりました。
実際にキーワードを意識して考えながら聞いてみると、より内容が入ってくるので、キーワードを意識するのとしないのでは全く違うと感じました。
キーワードの意識は大事ですね!自己学習で対策されていたことは何かありますか?
問題集をやることはもちろんですが、1日の中でできるだけスペイン語の音声を聞くことを意識していました。
例えば、出勤中の移動時間や子どもと公園に出かけるときなども、イヤホンをつけて音声を聞くことです。
実際にスペイン語を聞き続けることで、聞けるようになったと感じる瞬間はありましたか?
はい、ありました!聞いたことをそのまま口に出す練習をやっていたのですが、これはすごく効果があったと思います。やはり聞いたことをそのまま真似して口に出して言うのは難しいですよね。単に聞くより、自分が口に出して言うことでより注意深く意識して聞くことになります。なので、この練習方法を取り入れてから以前に比べて聞き取れるようになったのではないかと思います。
【読解対策方法】先生との授業で答えに納得ができるようになる!
読解対策のレッスンではどういったことをされましたか?
読解のポイントを先生に教えてもらって、対策を進めました。
授業の流れはリスニングの対策と同じような進め方で、
- ①事前に宿題。
- ②レッスンで回答を選ぶ。
- ③選んだ理由の説明をする。
です。
そうだったのですね!読解の対策で先生とやってよかったことはなんでしたか?
やはりこちらもリスニングと近い回答になりますが、なぜその答えになるのかが納得できたことがよかったです。
毎回選択問題の解答を選んだ理由を先生に説明するので、答えの導き出し方が合っているか否か確認できるのは助かりました。間違ったときは先生からなぜその選択が間違っているか、そしてどれが正解かという解説もしてもらえたので、より内容の理解度も深まったと思います。
やはり選んだ回答を説明することで理解が深まるのですね!読解対策において、自己学習でやられていたことはありますか?
問題集をこなす以外は、NHK Worldのスペイン語版を読んでいました。
読み方としては、まず日経新聞を読んで、その後にスペイン語で書かれた同じニュースを読むことを習慣にしていました。
ある程度日本語でインプットした状態でスペイン語でニュースを読むことになるので、内容も理解しやすいですし、よい練習になりました。
事前にインプットしてるからこそ、知らない単語でもある程度意味を予測できそうですね!
【会話対策方法】本番さながらのDELE対策授業で練習を積み重ねる!
会話についてはどのように対策を進められましたか?
先生とのレッスンでは、基本的に授業で使用する問題集に沿って対策を進めました。
試験のルールに沿って、準備時間の10〜15分でテーマを考えて、それを元に先生と話す練習です。なので、本番さながらのDELE試験のような感じで授業を受けることができました。授業の中では特に一連の流れをイメージできるように意識をしていました。
一連の流れのイメージをすることを意識されていたのですね!先生との会話の試験対策で効果的なことはなんでしたか?
やはり、文法的な間違いを指摘してくれるところですね。状況別に適切な文法を用いてどのように伝えたらいいかを学ぶことができます。
あとは試験形式もそうですが、テーマに沿って話すのに慣れるには、回数をこなさないとできないと思います。なので時間がかかってしまいますね。レッスン中の練習だからこそ、分からないときは先生からの質問に対してもう一回言ってくださいと何回も言ってしまいましたが、良い練習になったと思います。
会話試験の対策でご自身で学習されていたことや準備をしていたことはありますか?
会話のテーマ毎で話す内容や想定質問への返答の準備をしていました。テーマもいろいろありますよね。例えば、旅行であれば、どういう質問がされるかなどしっかりと準備をしていました。
実際に問題集や模擬試験などをみると、どんなことが聞かれるかはある程度わかると思います。
なので、そこは事前にやっておきたいと思ってとにかく想定されることは準備をしてました。もちろん練習の中では想定外の質問もありましたが、そういった質問もまた基礎学習の中に加えたり、そこから連想されるこういった質問もあるのではと、考えて準備に徹していましたね。
【筆記対策方法】先生との添削やアドバイスで内容をブラッシュアップしていく。
筆記試験はどのように対策を進められましたか?
筆記についても事前準備を欠かさず行っていました。レッスン開始前に自分で書いたTareaの回答文章を先生に送る。そしてレッスン中に先生と一緒にその文章を見ながら、文章の添削やアドバイスをもらいました。
先生との筆記試験対策で効果的なことはなんでしたか?
文章で使える言い回しを教えてもらうことや、自分が書いた文章に指摘をもらえたことです。やはり読むのと書くのでは全然違いますし、アクセント記号を意識して書くなども難しかったです。
なので、実際に文章を書いてみる。そして先生からフィードバックをもらってブラッシュアップをしていけたと思います。
筆記試験の対策で自己学習でされていたことはありますか?
自主学習ではスペイン語の日記を書いていました。これは効果的だったと思います。
まず作文の練習にもなりますし、日記では普段の自分の日常を書きますよね。なので、自分のことを話すのにも役立ちました。
【DELEコース模擬試験】まだ不十分な状態を把握して、弱点克服のための要望を出す!
授業で4技能の対策を行っていただき、模擬試験を受けていただきました。模擬試験はいかがでしたか?
入学試験は試験時間も短くて、すぐにできたという印象なのに対して、模擬試験は本番さながらの試験で、やはり難しかったです。コース前半の試験対策で試験のポイントなども先生に教えてもらっていて、頭ではわかっていたのですが、模擬試験で実践できていないところがたくさんありました。
なので、模擬試験を受けたことで、自分にとって重要となるポイントを意識するようになりましたし、試験のイメージも具体的になっていきました。
大當さんの場合、模擬試験の結果はAptoでした。こちらの結果を受け取ったときはどのようなお気持ちでしたか?
結果から先生にも合格するだろうと言われて、嬉しかったです。しかし、まだ自分では不十分だなと思いました。模試試験を受けて感じたことは、選択問題で回答を選ぶ際、自分が選んだ回答が合っているかどうか自信が持てていなかったことです。たまたま回答したことが正解になっている部分も多かったと感じていて、内容としては3割くらいしかわかっていなかったように思います。
なので、まだまだ残りの期間しっかりと対策が必要だと思っていました。
そうだったのですね!試験結果がでた後、コースはどのように進めていきましたか?
模擬試験後に先生から後半の学習スケジュールの提案がありました。ただ全体を通してリスニングは不十分だと感じていたので、先生に要望としてリスニングを強化したい旨を伝えたところ、快くスケジュールを変更してもらうことができました。
進め方としては前半同様でしたが、しっかりと時間をかけて対策をすることができたのはよかったです。
不十分だと感じていたリスニングをさらに伸ばすための要望を出されて、試験日を迎えられたのですね!
DELE初受験者におすすめのDELEコーチングコース
今後、DELEを受験される方に対策についてアドバイスはありますか?
対策方法やスケジュールがわからない方もいるかもしれません。その場合は、とにかく一度このコースを受けた方がいいと思います。一度受けたら自分で進め方や対策の仕方がわかります。そしてそこからさらに次のレベルに進むときには、学んだことを活かして自分なりの方法を見つけることや、コースを再度受けてみるのもいいかもしれません。
まず、初めてDELE対策をされるならこのコースを受けてみてください。
おわりに
本記事では、大當さんのDELEコーチングコースの入学試験から試験対策方法、模擬試験の結果などを踏まえた受講インタビューを紹介しました。
4技能それぞれを満遍なく伸ばしていくには、それぞれ対策を進めていく必要がございます。
今回ご紹介した大當さんの学習方法などを参考に、ぜひDELE試験対策を進めてみてください。
*スパニッシモのスペイン語の認定試験「DELE」対策講座*
スペイン語の資格試験の合格を目指す場合、スペイン語の実力を伸ばすことはもちろんですが、それぞれの試験にあった対策はとても大切です。
スパニッシモでは、DELE試験に特化した対策コースを提供しております。
DELE試験監督の資格を持つ講師とマンツーマンで対策をすることで、読む、書く、聞く、話すの4技能を総合的に伸ばしていくことができます。
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