映画リスニングで鍛えるスペイン語の勉強法!

(最終更新日 2024/08/07)

Hola!

さて、今回で3回目となる『楽しく続ける!スペイン語自習方法』。

紹介者は、「楽しく続ける」を合い言葉に2年間スペイン語学習を続け、
現在はアルゼンチンに留学中の永田さん!


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こんにちは!
皆さん、スペイン語自習はいかがですか?

さて、今回のテーマは“映画リスニング”です。

今回は初級者向けに書いています。機会があれば中・上級者向も提案してみようと思っています。

皆さん、スペイン語映画はご覧になるでしょうか。

スペイン語圏はとても広く、スペインだけでなくラテンアメリカからも多くのスペイン語作品が生まれています。

各国の作品を見比べてみると、例えばアクセントなど、それぞれの国ごとに違うスペイン語の特徴に触れることができます。
この多様さは、スペイン語映画の大きな特徴かもしれません。

まだまだ何気なくスペイン語映画と出会う機会は多くありませんが、少し探してみると、日本語訳されている作品が数多くあります。

■映画リスニング学習方法

それでは、今回の「映画リスニング」(初級者編)を見ていきましょう。

この勉強法で大事なのは、“気に入った映画を使う!”ということです。
やはり、気に入った映画だと「この映画を理解したい!」というモチベーションが生まれ、丁寧な学習ができますし、その分成果も上がります。

ですので、是非色々な映画を見て、お気に入りの作品に出会った時にこの方法を試してみて下さい。

1. スペイン語映画を日本語字幕付きで見る

まずは、字幕付きで映画を最後まで見てしまいましょう。

2. インターネットでスクリプトを入手し、読んでいく。

次に、インターネットでスペイン語のスクリプトを入手し、読んでいきます。
と言っても、映画丸々一本を読み切るのはかなり大変な作業になります。ですので、負担にならない程度に細かく区切りながら、進めて行きましょう。

読んで行く部分は「短い会話文」です。

映画には必ず、短い会話シーンがあります。そのシーンだけを取り出し、教材として見ていきます。それ以外の部分は、先に日本語で流れを理解しているので読み飛ばしてかまいません。

3. 理解した部分を音読する

文の意味を一通り見終えたら、今度はゆっくりと音読してみましょう。

単語ごとに一時停止しながらでも構いません。特に、動詞付近の動作の方向(具体的には、誰が何をどうするのか。動詞の活用・直接目的格・間接目的格)には注意しながら、何度か音読を繰り返していきます。

少し滑らかに読めるようになってきたら、文の最初から最後まで一息で読んでみましょう。

その時に是非意識して頂きたいのは、スペイン語の並びのまま文の意味を理解するということです。日本語とは全く文の並びが違う違和感を少し我慢して、「スペイン語」として理解する練習をしていきましょう。

4. 字幕なしでもう一度見てみる

音読しながら意味が理解できるようになったら、スクリプト学習を終えた部分だけで構いませんので、もう一度映画を再生してみましょう。

まずは目を閉じて、音声だけを聞いてみます。
それができたら、映像も見ながらもう一度再生してみましょう。
「音読→ネイティブの音声→映像とネイティブの音声」という流れです。

もしこのどこかで躓いた場合は、ひとつ前の動作に戻って下さい。
例えば、ネイティブの音声で意味が理解できなかったら、音読をもう少ししてみて下さい。映像を見るとスペイン語が耳に入ってこないようであれば、目を閉じて、音声だけを何度か繰り返し聴いてみて下さい。

最後に、この「映画リスニング」をするにあたって是非意識して頂きたいことが2つあります。

5. 最後のステップまで辿り着く

「映画リスニング」は1~4までで一括りです。単語の意味調べだけで疲れてしまうような長い文を選んでしまうと、最後まで辿り着くのはかなり負担のある作業になります。
「好きな映画だから全部理解したい!」という気持ちをうまくコントロールしながら、単語の意味調べで疲れてしまわない程度の短い会話シーンを選ぶよう、心がけましょう。

‐定期的にやる

定期的にやることで一定のリズムができ、学習の効率も少しずつあがってきます。
そうすると初めの頃よりもう少し長い文にも挑戦できるようになり、学習の成果を身をもって体験することができます。

しかし断続的にやってしまうと、学習効率が上がらず、学習のリズムも出てきません。たとえ次回までのスパンが長くても、断続的にやるよりはずっと効果がありますので、是非無理のないペースで、定期的に続けてみて下さい。

勉強している文法や表現が実際の場面ではどのように使われているのか。
教科書の例文やリスニング教材とは違い、ジョークや言葉の省略があったりしてわかりにくい部分もあるかもしれませんが、学習者向けに作られていない「映画」を敢えて教材として使うメリットは、そのような場面に少しずつ慣れていけることにあります。

実際のスペイン語を理解するには、語彙と文法の学習だけでは十分ではありません。
日本語とは違うユーモアのセンスや、どの場面でどの表現が実際には使われるのか、などの知識や経験も必要です。

そのようなものを全て含めた実際の日常会話を使って学習するのが、この映画リスニング法なのです。

それでは、スペイン語自習、がんばっていきましょう!

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