グアテマラでインターンをして学んだ、海外で現地の人と働く上で大切なこと

(最終更新日 2024/01/10)

皆さんこんにちは、2017年1月から中米にあるグアテマラという国にあるNPO法人スパニッシモ・ジャパンでインターンをしている安藤聡希です。

2016年8月末にペルーに渡航して4か月間スペイン語研修を受けて、今はスペイン語を使いながらインターンをしています。

例えば、こんな業務。

・スパニッシモの講師の方達を交えたスペイン語での会議への出席
・サービス改善のために、授業の状況や生徒の様子について講師の方達へインタビュー
・新しい講師が実際にスパニッシモでレッスンを行うまでの研修の一端

スペイン語が全く喋れなかった私でも、スペイン語を話せるようになると、1メンバーとしていろいろな業務を任せてもらえます。

留学やインターンなどで海外へ行く、行きたい方達に「思い切って休学して、留学やインターンをすれば、こんな世界が開けるよ~」というのを知って頂きたくて、この連載を書かせてもらうことになりました。
何らかの形で参考になれば嬉しいです。

最後となる今回の記事では、インターンでの活動について。
グアテマラという発展途上国で8ヶ月間インターンをしてみての一番の「学び」についてご紹介します!

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スパニッシモについて

「学び」についてお話する前に、僕がインターンをしているスパニッシモについて、ご紹介します。

スパニッシモは、グアテマラにあるオンラインのスペイン語レッスンを提供しているNPO法人です。

スペイン語なのになんでグアテマラ?と思うかもしれませんが、実はグアテマラは、世界一安くスペイン語を学習できます。

世界中からスペイン語学習者が集まるのですが、その多くが旅行者です。
なので、観光シーズンと雨季などの観光客の少ないシーズンで生徒の数が大きく変わります。

季節によって生徒の数が変わるので、スペイン語の先生たちの仕事も不安定です。
3か月くらい仕事がないことも普通にあります。
きちんと職についているにもかかわらず、明日の暮らしが全く保障されていません。

そこでスパニッシモは、この「観光客に依存した」状態を変えるために、Skypeを介したオンラインでのスペイン語のレッスンを提供することで、安定した仕事と収入を供給しています。

※スパニッシモの先生たち

日本のオンラインのスペイン語教室の中では、先生の数が一番多く、20人以上の先生がスパニッシモの収入だけで生活することができています。

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大学生のインターンのつもりで行ったら、1メンバーとして働いてた

そんなスパニッシモで、僕は2017年1月からインターンをしています。

大学生にもかかわらず、いろいろな業務を任せて頂いたので、どんなことをやって来たのか簡単に紹介させて下さい。

※仕事中の一枚①

「大学生であっても、インターンで来てもらうからには、1人のメンバーとしてスパニッシモで働いてもらう」

インターンに行く前の日本にいた頃から、代表の有村に何度も言われていた言葉でした。

そう言われていましたが、「大学生のインターンだし、そんな1メンバーって言うほどのことはしないだろ」
頭の中で何となくそう考えていたのですが、完全に1メンバーとして働いていました。

▼スパニッシモでやったこと

スパニッシモでは本当にいろいろな業務を任せて頂きました。
全て書き出すと長くなるので一部紹介します。

マーケティングのプロジェクトの根幹部分を任されて、先生たち30人くらいにインタビューをしまくったり、
スパニッシモの生徒200名くらいについてのアンケート結果をひたすらまとめて、スパニッシモの典型的な生徒像を作ったり

※仕事中の1枚②

ホームぺージに掲載する新ページの構成からデザインまですべて任されて、ひたすら競合他社の分析をしたり、先生たちから情報を集めたり、SEOについて勉強したり、新しいコンテンツを作るために、朝の9時から夜中の3時くらいまでひたすら分析業務をやったり。

そんな8か月間でした。

いろいろな業務を任せてもらえましたが、「ホウレンソウ」のホの字も知らなかった少年のような僕が、いきなり1メンバーとして働いたので簡単なはずがありません。

▼こんな失敗と成功がありました

企画の提案をするために、社員全員の時間と場所を抑えたのに、
当日にプレゼン資料が何もできていなかったり

ホームページ作成に必要な情報をグアテマラ人の先生に集めてもらったら、
僕の伝え方が悪くてぜんぜん違う内容のワード10ページ分くらいの資料を用意されたり

マーケティングのプロジェクトで必要な生徒へのインタビュー依頼のメールを、
全然関係ない人150人くらいに送っちゃったり

それはそれはたくさん失敗をしました。
アルバイトしか働いたことがない状態だったので、インターンでも1メンバーとして働くのはなかなか大変です。

それでも、うまくいったこともありました。

毎日13時間くらいかけて分析をして、新しい企画の提案をしたら、1大学生の意見にも拘わらず聞き入れてくれたり

スペイン語学習方法のブログを掲載したら、スパニッシモの生徒さんから「参考にしています」とか「役に立ちました」という嬉しいご意見を頂けたり、

新しい先生の研修では、4か月間計820時間くらいのスペイン語学習の成果を存分に発揮して、先生にしっかりフィードバックを出したり

失敗した分だけ学んだこともありました。

スパニッシモのインターンでの一番の「学び」

このインターンで学んだことは、本当にたくさんありました。

1記事では伝えきれないくらいたくさんあるので、この記事では「インターンをしてよかった!」と思えた1番の「学び」をご紹介します。

8ヶ月間グアテマラに住んで、スパニッシモでインターンとしてグアテマラ人と働いてみて、
現地の人達と働く上で一番大事なのは、

彼らとしっかり「向き合う」ことだと思いました。

(もちろん、そのために言語もだいじでした。)

僕自身、グアテマラでインターンをする前は「発展途上国で現地の人と働くことってめちゃくちゃすごいこと、
なんだか特別な知識とかスキルとかがたくさんないといけない」と思っていました。
(それを学ぶこともインターンの目的でした)

たしかに、グアテマラ人は文化や習慣、考え方も言葉も全然違う人たちです。

しかし、やっぱり同じ人間です。

※仕事中の一枚③

頼んだ仕事を何回もリマインドしても期日通りにやってくれなかったり、
ミスコンに出たいという理由で急に仕事を休むとか言い出したり、
容赦なく給料上げろと文句を言ったりと、
日本人の僕にはびっくりなことがたくさんあります。

しかし、「彼らがどんなことを考えていて、何をしたい・してほしいか」を知る。
それに対して「こちらは何を求めていて、何をしたい・してほしいか」を
ちゃんと伝えることが大事だと今は思います。

そう感じたのは、インターンの業務で新しい先生の研修をしていた時のことです。

「スパニッシモの先生として、しっかり日本人の生徒の前に出ても大丈夫なのか」という最終段階として、レッスン内容のチェックを担当していました。

レッスンを受講して、その後フィードバックをします。
だめなら何回でもやり直しです。

「俺は金がなくて困ってるんだよ!早く働かせてくれよ!」
「何でダメなんだよ?もう何回も研修しているじゃないか!」

その業務で、ある新しい先生にフィードバックをしていた時に言われた言葉です。

通常は1週間ほどで終わるのですが、
何回も同じことでつまづき、アドバイスをしてもなかなか聞き入れてくれず、
結局また同じことで間違え、研修をやり直すという状態が3週間くらい続いていました。

僕はこの時「どこをどう改善するべきなのか?」しか伝えていませんでした。

そもそもこの研修が
「スパニッシモの講師として、生徒へ満足をしてもらえるレッスンを提供することができるか」
をしっかりと確認するための研修だということを意識せず、
とにかく回数をこなせばなんとかなると思っている彼に対して、
研修の目的や達成していきたいことを毎回確認もせずに、
改善点だけを伝えても聞き入れてもらえるはずがありません。

「やることやってないくせに金がないから早く働きたい?ふざけんな」
僕もこのような気持ちを持って、研修をしていた部分がありました。

でも、なんども同じ間違えをして、研修をやり直していくうちに、
「彼がなぜ、アドバイスをしても聞き入れてくれないのか?」と疑問に思い、
立ち返って考えてみた時に、やっと気づきました。

目的を見失って、今すぐに仕事を始めたい彼に対して、できていないポイントを挙げて否定して、
頭ごなしに改善点ばかりを話している自分の話を聞いてくれるわけがありません。

僕は先生の気持ちを考えず、自分の意見ばかり言って一方通行なコミュニケーションしかできていませんでした。

つまりは、ちゃんとその先生と向き合うことができていなかったんです。

なので、次の研修をする前に「もう一度この研修をやる意味はなにか?」というところから説明してみました。

「お金がないのはわかったけど、改善点を直さないと、
生徒さんに満足してもらえることができない状態でレッスンをしてしまうかもしれない。
だからこれだけ何度も研修をやっている。
生徒さんに楽しんでもらえるレッスンができたほうがあなたも楽しいと思うよ」

そう伝えました。1度言っただけで理解してくれないので、
根気強く2時間くらいわかってくれるまでこのような話をしたと思います。

すると、彼は僕の気持ちが伝わったのか、
話を理解をしてくれるようになり、次の研修ではしっかりと改善してきてくれたんです!

そうして、彼は生徒が楽しくなるような素晴らしいレッスンをできるようになっていきました。

グアテマラ人と日本人では、文化や習慣、考え方や言葉など全然違うので、
一緒に働いているとびっくりすることもあります。

それでも、やっぱり同じ人間です。

相手の言葉に耳を傾け、それに答える。ダメなことは、なぜダメなのかしっかり伝える。

人ときちんと「向き合う」という当たり前のことですが、とても大事なんだと実感しました。

ちなみに、僕はグアテマラ人がすごく好きです。
やさしくて親切な人が多いです。いつも楽しそうで、笑うのが上手な人達です。

※カメラを持って歩いてたら「写真撮って!」と頼まれました。笑顔に癒された~。

最後に

全4回にわたって、僕の「トビタテ!」での留学についてご紹介してきました。
最後までお読みいただきありがとうございました!

海外に1人で渡航して生活するというのは、大変なこともたくさんありますが、
楽しいこと、学べることもたくさんあります。

ぜひ、一歩踏み出してまだ見ぬ世界に飛び出してみて下さい!

本連載記事はこちら


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スペイン語を話せるようになるには、インプットだけでなく、アウトプットとして、学んだことをどんどん練習することが大切です。

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